大きくする 標準 小さくする


商品は「大きく」すると人が集まり、「小さく」すると話題が集まる

投稿日時:2013/04/12(金) 10:00rss

突然ですが、コレ↓ 何だと思います?
 


 
 
正解は! スマホやタブレット画面の“お掃除ロボット”。先月(2013年3月27日)タカラトミーから発売された商品で、電源を入れるとタブレットなどの液晶画面上を自動で動きながら、内蔵された不織布(取り替え可能)が指紋などの汚れを拭き取ってくれるという、直径7cmの小型ロボットなんです。
                                                           
気になる価格は1,575円。単三電池1本を入れると連続で約3時間使用でき、スマホなら約4分、タブレット端末なら約8分かけて自動でお掃除してくれるんです。説明では「スマホなどから落下しないよう、画面の端まで移動すると自動的に方向転換できる機能付き」となっていますが、うちのスタッフが使ってみたら、たまにコテンと落下したりもするそうで、そこがまたカワイイなんて言ってました(笑)。
 
多くの方がもうお気づきでしょうが、これって人気の「ルンバ」など、自動床掃除用ロボットの小型版ですよね(*^_^*) じつは「サイズを変える」は、人気商品をつくる上でのテッパン手法なのですが、大きくするか、小さくするか・・・それを思い切ったスケールで実現するのがポイントです。
 
大きくした例でわかりやすいのが、お台場のガンダム。まぁ実際には「原寸大」なわけですが、日頃「ガンプラ」を見慣れていると、18メートルは衝撃の大きさで、ガンダムファンならずとも、そばに行くとそのカッコよさにすっかり魅了されてしまいます。こんなふうに「大きくする」と、人を集める効果はバツグンなわけですね(*^^)v
 
反対にこのお掃除ロボットのように、「小さく」すると、とたんにカワイイ!商品になります。今や「カワイイ」は世界中で通じる日本語ですが、とくに若い女性の場合「カワイイ」ものを見つけたら友達に教えずにはいられませんから、「小さくする⇒かわいくなる⇒みんなが話題にする⇒ヒットする!」という好循環が生まれやすくなるのです。
 
ものづくりにおいて、「小型化」は日本がもっとも得意とする分野ですが、ここにデフォルメの手法なども駆使してかわいさが加われば、もはや海外マーケットにおいても“向かうところ敵なし”ではないでしょうか?
 
以前私のブログでも「分ける」という発想について触れたことがありますが、これから1週間、「大きくする」「小さくする」をテーマに、できるだけたくさんのアイデアを出してみてはいかがでしょうか? 楽しく訓練を続けることで、“アイデアを出す力”が、どんどん磨かれていくはずです(@^^)/~~~


ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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