石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2006年09月29日(金)更新
韓流から逆流!?
韓国観光公社によれば、今年上半期に韓国を訪れた日本人は約120万人。前年同期比で4.5%の減少だそうですが、120万人って結構な数字ですよねぇ。

韓流ブームが盛り上がった2004年、2005年には2ケタの伸びを示していたそうですから、それに比べての「減少」ってことでしょうが、おもしろいことに、反対に日本を訪れる韓国人旅行者が20%も増加しているんですって。韓流から逆流現象ってことでしょうか(*^_^*)
訪日した韓国人旅行者は、半期ベースで初めて100万人を超え、23.6%増と過去最高の伸び率を記録したみたいです!(^^)! 韓国では、海外旅行がちょっとしたブームになっているようで、それに加えウォン高になったことも理由のようですが、韓国ドラマが、日韓の文化交流に一役も二役もかっていることは間違いなさそうです。
韓国ドラマにハマったことをきっかけに、韓国語を習い始めたり、韓国へ旅行したくなった人がたくさん現れたわけですから、観光局の親善大使より、大きな役割を果たしたんじゃないかと思います(*^^)v
韓国から日本へ旅行に来た人たちは、日本のどこに興味を持ったり、日本にどんな印象を抱いたりするのでしょうか・・・ちょっと聞いてみたい気もしますよね(~o~) 日本に魅力があれば、今後ますますこうした観光客は増えてくるでしょうから、そのターゲットに向けたサービスなどを考えてみるのもいいかもしれませんね(@^^)/~~~
2006年09月25日(月)更新
優秀な実習生に『入社パス』を発行する会社
東京・港区が本社のIT企業ワークスアプリケーションズという会社ですが、この会社では、インターンシップに参加した学生の中から成績優秀者に対し、3年ないし5年の間ならいつでも入社できるパスを与えるというのです。おもしろいことを考えましたよね(*^^)v

8月1日~25日までの期間、今年の第3期インターンシップ生となる300人近い学生が、間仕切りのない約850平方メートルの広さの部屋に集められ、プログラミングの入門書と、ネットにつながっていないパソコンが各自に1台与えられた上で実習がスタート。
この期間の実習課題は「ホテルの業務管理システムを構築する」というもので、期間中は日給1万円が支払われるものの、参加者は実習期間中盤で、社員相手に自分の開発した製品を売り込み、そこで認めてもらえなければ直ちに実習終了となるそうです。
次の段階に進めた人も、最後にもう一度社員に営業活動をして、入社パス取得者が決まるのだとか。若干の辞退者もいたそうですが、最終日を迎えられた学生は174名ほどだったといいます。
そもそもインターシップを受けるには、まず説明会に参加し、筆記試験をパスする必要があり、昨年は約1万人が説明会に参加、1,240名がインターンシップに進み、そのうち470名に入社パスを発行したそうです。
パス発行は今年で5年目で、これまでパス発行者の約半数が入社しているそうですから、なかなかの確率ではないでしょうか。一度他の会社で働いたり、起業したものの、思い直して入社してくるなんてケースもあるみたいです。
この会社が学生の何を見ているかというと、決して技術や知識ではなく、論理的な思考能力や問題解決能力、発想力などの資質です。こうした資質は、筆記試験や面接だけではなかなか見抜くのは難しいものです。
学生にも実際の体験を通して、この会社でやっていけるかを良く見極めてから入社を決めてもらった方が、お互いの幸せのためにいいですから、本当にうまいやり方を考えたものだと思います!(^^)!
このワークスアプリケーションズの今年6月期の売上高は、約142億円ですが、ざっと計算しても、このインターンシップに数億円単位の経費をかけていることがわかります。ソフト開発の会社ですから、人材こそ企業成長の決め手であることをよくわかっているのでしょう。
この事例を参考に、あなたの会社は採りたい人にとって魅力的か、採用したい人に向けてのメッセージは十分発信されているか、また採用のやり方に見直すべき点はないかなど、じっくり考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2006年09月15日(金)更新
豪華客船で世界一周の旅
しかも、この募集広告は2008年4月からのツアー客を募集するもので、この金額は「早期割引価格」なんだそうです。正規の価格だと、387万から~1900万円するのだとか。

巷では、2007年問題などと騒がれていますが、団塊の世代の退職金を狙った広告なのかな、などと思ったりもしますが、それはともかく、世の中には、こういう旅行に行こうと普通に思う層が確実に存在するということです。
長いこと会社を経営していると、自分の業界の枠に囚われた思考回路が出来上がり、ついつい自分の物差しで世間を見てしまいますが、経営者としては、「自分の想像外」のことにも注意深く目を向ける感性を持ちたいものです。
自分だったら、お金はもっと別のことに使うとか、102日間も家を空けられないよとか…色々思うことはおありでしょうが、この豪華客船・飛鳥が大人気を得ていることだけは確かな事実のようです。
ちなみに、日頃、嫁×姑のバトルにうんざりしているご主人が、102日間の平穏な暮らしを求め、親孝行と称して、お母さんをこの船に乗せるなんて、シニカルな需要もあったりするみたいですから、世の中には自分の想像を超えることがたくさんあるものです(笑)。
このツアーは、日本で最初のクルーズ専門の旅行会社ゆたか倶楽部というところが企画しているものですが、この会社が本当に上手な「顧客化」をしていたなら、「怖いものなし」といった感じですよね。なんせ、客層がいいですから(*^^)v
それに、102日間も一緒に船旅をすれば、気の合うお客さん同士は、相当仲良くなるはずですから、自然とコミュニティが出来上がりますし、旅から帰った後も、そのお客さんたちに楽しい情報を提供し続けていけば、そこから新たなビジネスチャンスも生まれてくると思います。
たまには日常を離れ、枠を外していろいろと考えてみると経営に活かせるヒントが見えてきますよね(@^^)/~~~
2006年09月08日(金)更新
そろばんで世代を超えたコミュニケーション
高齢者には懐かしく、子どもたちには目新しい存在のそろばん。大人にとっては、今流行りの「脳トレ」の一環に、そして子どもたちにとっては「基礎学力アップ」にと、それぞれに目的は違うようですが、そんな「そろばん」を介して、世代を超えた交流まで生まれているそうですから、ちょっと面白い現象だと思いませんか!(^^)!

電卓やPCの普及ですっかり影をひそめていたそろばんですが、このところ学校教育の現場でも注目を集めていて、兵庫県尼崎市は、国の構造改革特区制度で通称「そろばん特区」の認定を受け、2004年度から小学校の授業に尼崎市独自の「計算科」を導入したのだとか。
計算力や暗記力が身につくのはもちろんのこと、「子供たちの集中力が増した」とますます学校側の期待を集めているようです。
「そろばん」とはなかなかユニークな存在で、通常計算は『左脳』を使うものですが、そろばん上級者になると、頭の中で玉をイメージして暗算するようになり、『右脳』を使い始めるんだそうです。そろばんは、右脳と左脳の両方をバランス良く刺激する貴重な道具なんですね。
さらに、脳にいいだけでなく、“そろばんのお役目”はまだまだ広がりそうなのです。
千葉県船橋市の市立三山東小学校では、そろばんを地域の高齢者と子どもたちの交流に役立てているそうで、今年から週に2回、60~70代が中心のボランティアの方が、「パチパチ先生」として朝の授業の前の時間を使い、6年生にそろばんの指導をしているんですって(~o~)
学校側でも、「自分たちのために頑張ってくれている方々の姿から、子どもたちも計算力以外に学ぶものがあるはず」と考えているようですが、ひとつの道具にすぎなかったそろばんが、世代を超えたコミュニケーションに役立っているなんて、ちょっと楽しいですよね。
こんな兆しを捉えたら、そろばんメーカーや業界団体などがさらに後押しをすると、ひとつのムーブメントを起こせるんじゃないかと思います(*^^)v
この事例を参考に、あなたの会社の商品でも同じようなことができないかなどと考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~ ̄
2006年09月01日(金)更新
経営者の本棚
先日の『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でも話したんですが、経営者にとって「読書」はとっても大切だと思うんです。といっても、経営者の中にも、読書はもともと苦手とか、とても時間が無くて本なんか読んでられないという方もいらっしゃるだろうと思うので、今日は経営者の方に「読書をこんな風に捉えてもらいたい」というお話をしてみたいと思います。

人は出来るだけ早い段階で『知識の受け皿』を持つことが重要なんです。自分の中に『知識の受け皿』があれば、たとえ初めてのことに出会ったとしても、的確に判断できますからね。どんなに頭が良くても知識がないと、インパクトがあるものに負けちゃうんですね。よく東大生が新興宗教にはまったりしますが、こんな理由からなんです。
ゴルフの宮里藍ちゃんも読書家で有名ですが、それは彼女の父親が「スランプは自分を客観的に見ることによってしか抜けられない」からと、将来必ず来るであろうスランプに向けての対応策として、小さい頃から意識的に本を読ませた結果みたいです。
それでは、具体的にどうやって本を読んでいったらいいかということですが、まずこの人の本は面白いと思ったら、「その人の書いている本をできるだけ全部買って、出版順に読む」ということを、最低5人の著者についてやってください。
これをすると、その著者の脳みそがスッポリ自分の中に入ったような感じになります(*^^)v 一人だけだと、あまりに偏りすぎるので、最低5人と言ったのは、そんな意味合いからです。
そして次の段階は、「その本の中で紹介している本を読んでいく」ということ。こうして楽しい読書の旅が始まるのです。ここまで来ると、本屋に行くと「この本が自分を呼んでいる!」と思える状態になり、目が合った本を買うと、自分の知りたかったことがバッチリ書いてあったなんて、面白い現象まで起こってきます。
こんな繰り返しで、間違いなくご自分の中に確固たる『知識の受け皿』が確立されるはずです。
さらに、読んだあとの本はすべて本箱に綺麗に並べ、月に一回程度、「順番に背表紙を眺める」ということをしてください。「この本にはこんなことが書いてあったな」と、たまに思い出しておくと、自分の中の知識がより定着し、いつでも使える状態になります(*^^)v
そうそう、ここで大事な注意ですが、経営者の方は、自分の本棚は決して人に見せてはいけません。ご自身の頭の中を全て他人にさらすことになってしまいますからね(-_-;)
私の事務所の会議室にも、ずらーーーっと本が並んでいますが、これは人に見せてもいい用の本棚。自宅にはその4倍程度の蔵書があります(笑)。
というわけで、この秋は今一度「読書」の大切さを見直し、ご自分の経営判断に磨きをかけてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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