石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2017年05月29日(月)更新
今後、個人経営の学習塾が生き残るために
早いもので、5月も最終週となりました。来月はいよいよ上半期の締めくくりですが、年頭に掲げた目標は順調に推移しているでしょうか?
そんな中、2年ほど前に学習塾を立ち上げた方からの相談が舞い込みました。業種は違えど、情報化社会の中で勝ち抜く方法には共通点も多いので、よかったら参考にしてください(*^^)v
== 質 問 ==
無料配信の教育コンテンツが増える中、今後個人経営の学習塾が生き残る鍵は何でしょうか? ネットを通して配信できるデジタルコンテンツと教室ならではのアナログコンテンツを上手くミックスしていくべきとは思っているのですが・・・。
当方、学習塾を開業して2年ちょっとで、その前は一般のサラリーマンだったため、アナログの教え方で他教室に差別化できるだけのノウハウがまだ蓄積できておりません。ぜひ、アドバイスをお願いいたします。
== 回 答 ==
塾の業界では特にですが、デジタルコンテンツとアナログだと勝つのはアナログです。なので、一日も早く、顧客が納得するアナログ的な何らかのノウハウを持つことをお勧めします。
== 解 説 ==
塾の業界で特筆すべき点は、上場しているような圧倒的に大きな勝ち組企業が、局地戦では個人経営の小さな塾に簡単に負けることです。
理由は、組織が大きくなるとその分スタッフの採用と教育が大変になり、サービスの質が保てなくなる傾向が強くなるからです。
塾のサービスは教育のノウハウはもちろんですが、あくまでもそれを教える先生の人格や性格、そして人柄も含めた教育全体の質ですから、この全体のサービスの質の均一化は相当大変で組織の拡大と共に質は低下せざるを得ない傾向にあるわけですね。
大手企業は、その質の低下を補うべく、規模感や教室の数や大きさ、またデジタルコンテンツ使い放題などのサービスの充実を含めて、全体でのブランド化を図っているわけです。
その大きな塾が局地戦では往々にして小さな地元の塾に負ける理由は何かと言うと、地域で戦うのはあくまでもそこ(その地域)で教える教師の質ということになるので、小さな塾は大手塾全体と戦うわけでは無く、大手塾の地元ライバル教室の先生よりも勝っていれば勝ててしまうということですね(p_-)
また、大手にできない父兄に対する細やかな接触や心配りなどでも、勝てる要素はたくさんあると思います。ということで、まだキャリアは足りないようですが、なるべく早くリアルな教育のノウハウを作ってどんな大手塾が地域のライバルになったとしても勝てる基盤を作るようにしてください。
そのためには、地方のライバル塾も含めて市場調査をして勝っている塾があったら、どのようにしているかなども知ることです。ぜひ参考にしてくださいね。(@^^)/~~~
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2017年05月19日(金)更新
父の事業である内装系電気工事会社を拡大していく方法
風薫る五月。晴れた日は空も風も心地よく、思わず活動的になってしまいますよね♪
そんな中、電気工事会社の後継者の方から、切実な質問が届きました(#^^#)
あなたなら、この質問にどんな回答出すでしょうか? よかったら、一緒に考えてみてください。
== 質 問 ==
父の事業である内装系電気工事会社を継ぐ者ですが、どうしても大きくなるプランが描けません。事業拡大の方法を教えてください。
== 回 答 ==
今の仕事の業種や業界がどういった形で作られ、発展してきたかも同時に考えて、今の仕事の今後について考えるようにしてください。
そうすると発展が可能か?今の事業を大きくするのはかなり難しいので、別事業にトライした方が良いとかの考えが冷静に持てると思います。今の仕事に固守することも無くなりますよ(*^^)v
== 解 説 ==
今回の質問はたくさん来る質問の代表として回答することにしましたが、まとめると、今の事業を大きくしたいのに方法が見つからない系の質問です。
ご自身で起業してこの質問をする方もいますし、今回の質問をくれた方のように、継承者としてどうしたら良いか? と質問を寄せてくれる方も多いです。
私がこういった質問に回答する時は、まず現在のマーケットやその会社の企業規模、ライバル会社との関係、そして経営者自身の年齢などをお聞きして、今後の方向性をアドバイスしますが、その前に今の仕事がそもそもどういった背景で作られてきたのか? ということを一緒に考えていただきます。
今の仕事を考えるというのは、(あなたの会社ではなく)あなたが属している業種や業界がどうしてでき上がり、発展し、現在どういう状況にきているか、ということを考えてもらうのです(p_-)
そして、そういった流れの中で、あなたの会社が立ち上がり、変化を繰り返して今があるのだということを、一度じっくり考えていただくようにしています。ですので、あなた自身が今の仕事がなぜできて、どういった背景で発展していったのかを考えてみると良いと思います。
例えば、今の塾や家庭教師ビジネスは、どういう背景で作られたかというと“高度成長期に親が長時間働くことで子供の面倒を見れなくなった”“学歴重視で有名校にいくことで有利な人生が保障されるという風潮が広がった”“その需要に対して無限に雇用できる安い労働力(苦学生)を背景に立ち上がった業界で、その安い労働力の供給が枯渇していて業界そのものが立ち往生している”“生徒はいるが先生がいない!”“だから通信や動画での事業が主流になる”“もしくは高額な教室にして先生の数が少なくても利益が上がる体質に変換しようとしている”などということが分かってくると思います。
こういった思考は私の著作『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)を再読されると良くわかると思いますので、この機会に読まれることをお勧めしますが、その業種の発生や発展、現在の状況と、先ほど書いた御社のマーケットでの立ち位置などを考えると、この仕事をさらに続けて行くべきか? 他の仕事に変換して行くべきか? などがわかってくると思います。
そして、概ね今の仕事に固守しないで他のビジネスに少しずつシフトした方が良い・・・などという考えが出てくると思います。そういう意味では、今の仕事を何としても発展させないといけないという考えは早めに外す方が良いと思います。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~
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2017年05月02日(火)更新
努力しだいで天才になれるのか(その2)
前回より、私あてに届いたちょっとおもしろい質問にお答えしています。あなたなら、どうお答えになるでしょうか? ぜひご一緒に、続きをお楽しみください(*^^)v
== 質 問 ==
石原先生は、よく「天才!」という言葉をお使いになると思います(笑)。そこで質問です。私は、天才とは生まれ持った才能だと思うのですが、努力で天才になれるものなのでしょうか? 先天的な要素とは別に、後天的な要素があれば、ぜひご指南ください。
== 回 答 ==
私も自分が天才とは思っていないのですが、天才的な方達の会話には十分についていける脳を後天的に開発したと思っています。その秘訣は、絶対に脳のトレーニングだと思います!(^^)!
== 解 説 ==
前回に続けての回答ですが、テーマは【石原明の脳トレ方法とは!】ということで、石原流“脳のトレーニング方法”を解説してみたいと思います。
これだけで本になるんじゃないかと思いますが(笑)、基本概念は“脳は適切な刺激によって機能アップできる!”です。
わかりやく言うと、能の回転数を上げる刺激を意図して自分の脳に与えると、自分の脳はどんどん回転数をあげていき、優秀になっていくということです。
適切な脳への刺激とは何か? というと、それは、あなたの脳がストレッチしないと理解できない考え方や思考レベル、速さ、そして広さ・・・などをいいます。
こういった刺激をあなたの脳に与えればあなたの脳はどんどん加速度的に優秀になっていくということですね(p_-)
そして、この刺激で一番良いのは、生きた優秀な脳から の刺激ですから、結論的に言うと優秀な方とマジな話をたくさんすれば、その人の脳(=思考の速さや広さ)に刺激されて、というか引っ張られて能力を増していくということです。
ところが、ココには問題があります。というのは、頭の良い人はそれなりの仕事をしていて時間当たりの価値も高く、凄く忙しいわけですから、あなたのレベルが許容範囲に入っていないと、おいそれとは会ってもらえないという現実があるということです。
では、どうすれば良いかですが、そこでお勧めするのが良書の読書です(*^^)v
実は、良書の読書は脳のトレーニングになります。理由は、頭の良い人の思考が学べるからです。相手の時間を損なうことも無い訳ですから自分のペースで学べて、とても良い脳の活性法になるわけですね。
読書でトレーニングして、能力の高い人たちとの面談に備えてください。彼らがあなたを気に入ってくれて、その人の人間関係の中に入れてくれたら、そこからリアルなトレーニングが始まります。
最近の問題は良書が無いことですが・・・お勧めの良書を私の著作『「成功曲線」を描こう。ー夢をかなえる仕事のヒントー』(大和書房)の最後に載せています。この辺りから読み進めたらよいと思います。
ちなみに、私のポッドキャストは“脳トレ”という意味でも凄い凄いツールになっていることを理解していますか?
私の思考を刺激にして、ぜひトレーニングをしてみてくださいね(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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