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2015年08月28日(金)更新

クライアントの意識を変えるために大切なこと

あの猛暑がウソのように、一気に涼しくなってきましたが、今回はちょっとおもしろい質問が届いたので、私なりの視点でお答えしてみました(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
じつは私も経営コンサルタントをしておりますが、経営者の意識を変えてもらうことに四苦八苦しています。
 
勉強会などで石原先生のお話を伺っていると、自然に自分の意識が変わっていくのを感じるのですが、それはなぜなのか・・・ぜひその秘訣を教えてください。
 
== 回 答 ==
 
クライアントの意識を変えるためには、対立ではなく“相談の関係”を作ると良いのですが、そのためにはまず相手の状況や意識レベルを理解して、そこから話を進めると伝わりやすいと思います。
 
== 解 説 ==
 
こちらが正しいと思っていることを、そしてそれが正しければ正しいほど、それを相手に伝えようとする時には、乱暴になるとか、思いやりの気持ちが欠ける傾向になると思います。
 
なので、なぜ伝わらないのかと感情的になってしまったり、ならば教えようと力んでしまいがちで、そんな時こそ、相手の今の理解度や心境を知る努力をして、歩み寄ると良いと思います。
 
この時に私は、相手との関係を対立する関係から相談する感じに変えてくださいと良くアドバイスします。
 
「どうしてこれが分からないのですか?」というより「こういう時どんな感じで考えるんですか?」と聞いてみたり「こういう風にとらえるとしたら違和感ありますか?」という様に、質問して相手の気持ちを聞いてみる、そして、相手の反応に対して会話する・・・相手と話し合っている=相談している関係になるようにしてくださいとアドバイスします。
 
実は、講演やセミナーでも、たとえ話で「こういう風に考える人がいるんですが、こう聞いてみるとこんな質問が返ってきます・・・なので、こう話し合って理解の仕方をすり合わせると分かってもらえます」・・・などと言いますが、これは、講演やセミナーを聞いてくれている方と仮想で相談している感じを演出し、理解を深める展開を作っているのです。
 
なので、聞いてる方たちは、無理なく、自然に価値観を変えてくれるのだと思います。
 
こちらが、正しいと思っている事、理解していることも、知る前はまったく分かっていなかったわけですから、相手の立場になったら伝わら(=分から)なくて当然と思いますよ。参考にしてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
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2015年08月24日(月)更新

「変なホテル」はサービス業の未来を変える!?

暑かった夏もそろそろ終わりを告げようとしていますが、来月にはまたシルバーウィークがあるので、旅行業界はなかなか好調のようです。
 
そんななか、私が最近気になっているのが、長崎のハウステンボスに今年(2015年)7月にオープンした「変なホテル」、 “究極の生産性”を追い求めて「変り続けることを約束する」ホテルです。
 
開園以来18年間赤字続きだったこのテーマパークを、エイチ・アイ・エスが買収するや否や、翌期に経常黒字を計上するという奇跡的な再生劇を見せてくれた沢田社長いわく「変なホテルの『変』は、変化の『変』だ」そうですが、カタカナのホテル名が多い時代に、妙に心にひっかかる、このネーミングセンスはさすがだなぁと思います(*^^)v
 
で、このホテルのどこが『変』かと言えば、これまでホテル業の要であった「人」の姿が見当たらないところです。まず、フロントで出迎えるのは、こんな受付ロボット。
 



 
この人型ロボットのほかにあるもう1台は、テーマパークならではの「恐竜型」で、ガイダンスに従ってチェックインを済ませると、ロビーにあるロボットアームが、部屋まで荷物を運びながら案内してくれます。会話の代わりに、ロボットアームに組み込まれたモニターには、ハウステンボスの見どころなど、ガイド映像が流れるそうですよ。
 
また、各部屋は「顔認証システム」になっているためキーはなく、部屋に入るとベッドサイドにはハウステンボスのキャラクター「ちゅーりーちゃん」型のロボットがちょこんとすわっていて、話しかけると、照明を調節したり、モーニングコールをセットしたり、明日の天気を答えたりしてくれるのだとか(@_@)
 
こうしたロボットを活用することで、人件費を3分の1~4分の1に抑えられるそうですが、ロボットであればソフトの追加で多言語対応もすぐさま可能ですから、教育費をかけずに国際化を図れるメリットもありますよね。
 
さらに、こんなホテルに泊まったら、必ず写真を撮ってSNSなどに投稿したくなりますから、多額の広告宣伝費をかけずとも、話題性は加速度的に高まっていくのではいでしょうか?
 
しかし、そうは言っても、ホテルをはじめとしたサービス業が、すべてロボットに取って変わられるとは思えません。人間はかなり複雑な生き物ですから、価格の安さや、もの珍しさだけで満足することはないからです。
 
生産性の追求に対抗するには、「人ならではのサービス」を追及する必要があると思いますが、あなたなら「変なホテル」に対抗して、どんなホテルを建てますか? この事例を参考に、あれこれと楽しいアイデアを巡らせてみてください(@^^)/~~~

2015年08月07日(金)更新

LINE@の第一人者になりたい方へのアドバイス


連日の猛暑で夏バテ気味の方も多いかもしれませんが(笑)、今回は私のポッドキャスト番組のリスナーさんからの質問を取り上げてみました(#^^#)


== 質 問 ==
 
LINEの商用アカウントであるLINE@に大きな可能性を感じ、LINE@のセミナーや運用支援を行っている者です。石原先生のPodcast毎週聴いております。途中から聴き始めたので、第一回目からすべて聴き終わりました。

手前味噌ながら、今まで50回を超えるセミナーや講演を行い、LINE@のセミナーとしては、LINE本体を除き、恐らくダントツ日本一だと思います。

さらにこの動きを加速すべく、いろいろ仕掛けているところです。本を出すべく出版社にアプローチをしたり、ビジネス本の著者とコラボセミナーをやるといった具合です。

早川さんがPodcastの第一人者になったように、私もLINE@の第一人者になりたいと考えています。そのために、コレをすべきだということがありましたら、ぜひ、教えていただきたく思います。

== 回 答 ==

LINE@がどうか?という以前の問題で、何かの分野で第一人者になると考えるのであれば、それがどれ位強い分野か?寿命はどれ位あるのか?・・・ナド、しっかり考えてから決めた方が良いと思います。

== 解 説 ==

何かの分野で第一人者になることはとても重要だと思いますが、その場合に一番重要なのが、選ぼうとする分野の状況です。

特に、新しい分野を選ぶ場合には、マーケットでの評価や位置づけそして、何よりもその分野の寿命がどれ位あるかということです。

今は流行っているからと言って、その寿命が短命(ビジネス上5年は超短命です。実際にあっという間に過ぎてしまいます)である場合は、変に第一人者というブランドを作ってしまうと、その後に何かに移行しようとしても、そのブランドや印象が邪魔して「あ~〇〇の人ね・・・」って言われてしまって、移行しにくくなったりする危険性があるということです。

コンサルの話で言うと、以前に“〇〇専門コンサルタント”ブームがあり、いろいろなニッチマーケットで専門コンサルタントという名前を付けて仕事をしていた方が多くいましたが、そのほとんどがブームと一緒にいなくなりました。

その当時は「石原先生はどうして○○専門って付けないんですか?」って良く聞かれましたから覚えていますが「私はプロの経営コンサルタントなので、専門は付けないですね~」と説明していました(p_-)

そこで、今回の質問の方の件ですが、選ばれる分野が一企業のサービスである場合はちょっとその辺で心配な要素が多いと思います。

もちろん将来どうなるかは誰も分かりませんから、一概には言えませんが、例えば早川さんの分野であるポッドキャストなどは、コンテンツの総称なので、企業に依存が無く、寿命も無限に続く可能性がありますよね。

もし分野を決めて専門家として売り出すなら、そうした観点からもう少し分野を広げて、LINE@的なモノ全般の専門になるとか、もっと範囲を広げて別のくくりでブランド化するなどされたらどうでしょうか?

ちょっとその辺を考えてみることで、将来の展開や発展がそして、マーケットでの寿命がずっと長くなると思います。よかったら、参考にしてみてください(@^^)/~~~


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2015年08月04日(火)更新

東京ビアガーデン情報館~「ミニサイト職人」がつくる人気情報サイトとは!?~


暑中お見舞い申し上げます☆

連日の猛暑・・・みなさんお元気でお過ごしでしょうか? こう暑いと「仕事終わりに1杯」ってな気持ちにもなりますが(笑)、毎年この時期になると、月間150万を超えるアクセスを集める人気サイトがあるのをご存じでしょうか?

その名も「東京ビアガーデン情報館」。「ああ!」と思った方も多いかもしれませんが、このサイトはすでに10年も運営されていて、実際にそのビアガーデンを訪れて書いている生レポートは秀逸です(#^^#)



じつはこのサイト、大手企業ではなく、自ら「ミニサイト職人」を名乗る和田亜希子さんという女性が個人的に運営しているそうですが、彼女は他にも20ほどの情報サイトを運営し、その広告収入で生計を立てながら、世界中を自由に飛び回っているみたいですよ(*^^)v

ブログやSNSもそうですが、いざ企業が集客のためにWebコンテンツをつくろうとすると、得てしてつまらないモノになりがちです(笑)。なぜそうなってしまうのか・・・はっきり言えば、作り手側に読み手を満足させるだけの力量がないからです。

ネットに情報が氾濫するこの時代、読んでもらうためには、それなりの工夫とセンスが必要なことは言うまでもありません。「読者が知りたいと思っていることは何か?」を集中して考え抜けば、おのずとその答えが見えてくると思うのですが・・・。

同サイトの場合、「夜景がキレイ!」「飲み放題がある」「軽く1杯♪お一人様OK」「雨天対応」など、ビアガーデンを探している人の気持ちを汲み取ったカテゴリー分けがされているのはもちろん、お店側からのアピールではなく、管理人自らがお客さん目線でレポートしているからこそ、人気が出るわけです。つまり、書き手には「ビールへの愛」がある(#^^#)

この事例を参考に、自社の情報発信に「愛」があるか(笑)、それはともかく、読者の興味を引くコンテンツを発信できているか・・・今宵ビールを片手に、じっくり考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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