石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2015年12月25日(金)更新
2016年は“コラボレーション”の年!? 数社共同で商品開発する場合の注意点とは
== 質 問 ==
数社共同で商品開発をする場合の注意点を教えて下さい。共同で商品開発をする場合、商品に対する権利や利益分配など難しい問題があると思いますが、うまく進めるコツなどあれば、ぜひ教えて下さい。
== 回 答 ==
共同で商品を開発する場合や共同でビジネスをする場合は、事前の話し合いや取り決めがとにかく大切で、それをしっかり契約書としてまとめることです。
それを、人間関係が崩れるとか、嫌われたくない等で曖昧にすると、絶対に上手く行きませんから気をつけてくださいね。
== 解 説 ==
最近、こういう質問を良くされますが、商品やサービスを開発するよりも、むしろ契約書を作る方が難しいというのが、正直な感想です(p_-)
それくらい気をつけて交渉を行わないと、結果が上手く行きませんから、絶対に気を付けて話し合いや取り決めを何度も納得いくまで繰り返し行って、それを契約書にまとめてからスタートするようにしてください。
これは、あなたのためということもありますが、結果としては関係する全ての会社・関係者のためにもなることですから、敢えて、めんどうくさい嫌われる役を務めるようにしてください。
このようによく話し合い、役割や権利を決め、契約書を完成させてから、実務に入るのが一番良い進め方です。
その際の注意事項ですが、絶対にモノ分かりの良い人にならないことです。また嫌われたくないとか人間関係が崩れるとか、空気を読む等で、言うべきことを言わない・言えないナドということが無いようにすることです。
それから、押しが弱いと条件が不利になることが多いですから、押しに負けないこと、関係者を性善説で決して見ないことなども重要です(─_─)!!
・・・なんだかこういう感じで書いていくと、とても性格の悪い人間になる様に勧めているようですが、契約というのは、通常こういう感じで進めないといけないモノだと認知してください。
他には、中立的に弁護士(資格の無い第3者ではダメです)を立てる、自分が押しが弱かったら別の人間を交渉の窓口に立てる・・・などの方法もありますが、将来的に考えて経営者ならばこういった交渉事は、絶対に逃げては通れない道でもあるので、今回のトライでコツをつかんでいただければと思います。ぜひ、がんばってくださいね(@^^)/~~~
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2015年12月21日(月)更新
スマホで「大祓(おおらえ)」!?
運営するのは、商品デザインなどを手がける岡山県のナショナルデパート株式会社。社長が知り合いの神社から再建の相談を受け、アイデアを出して立ち上げたサービスだそうです。

日本には古くから、神社と氏子というコミュニティが存在していましたが、しだいにその関係性が薄れ、とくに地方では、人口流出による氏子の減少で、お社を維持していくことさえ困難な神社が多いというのが現状です。
この『おおはらえ』には、スマホ上に表示された人形で体をこすって、罪やけがれを人形にうつして送信!する無料タイプと、人形を購入してケガレをうつしてから神社に返送するふたとおりのエントリー方法があるようですが、この夏に募集した第一回のお祓いには、10日間で約1万件もの申し込みがあったようです。
また、同サイトでは、従来は陶製であった神具を、差し替え可能な紙製にすることで、お祀りする場所を選ばないコンパクトな神棚や、それをより小さくした「ていのり」なる商品も販売しています。

古くから伝わるしきたりをIT化するこうしたサービスは、とかく非難を受けがちですが、Webサービスが神社の維持に貢献できるなら、それはそれで意味のあることじゃないかと思います。
とかくストレスの多い現代社会には、癒されたい人がたくさんいるのはまぎれもない事実ですし、お清めグッズや開運グッズの人気は、日増しに高まっているようです。
この事例を参考に、自社にも日本文化の維持発展に貢献できる道はないか・・・忙しい中だからこそ、ゆったりした気持ちで発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
2015年12月14日(月)更新
自社の強みを見極める!
== 質 問 ==
食品メーカーですが、どのように強みを強化してゆくべきかを考えています。結局のところ、自分の会社の強みがはっきり見えていない、ということなのかもしれません。
自社の強みを見極めるために、まずやるべきことがあれば教えてください。
== 回 答 ==
会社の強みは、いろいろと考えることはできますが、誰を顧客にするかでまったく変わってしまいます。ですので、この状況であれば顧客の選別から入り強みを考える方が良いと思います。
== 解 説 ==
会社の強みを考える時に大切なのは、まずどのマーケットをターゲットとしてビジネスを行っているか?(あるいは行くか?)ということです。
たとえば、今のビジネスが、大手スーパーを通して価格勝負の商品を扱っているのなら、そこをターゲットに24時間フル操業して大量生産できることが強みになりますが、上級のカテゴリースーパーに多品種を少量で納めるというのなら、一度に大量に作れることはまったく強みにはならないわけです。
熟練したスタッフが手作りで〇〇を作っていると言っても、手作りを価値と感じないマーケットに対してビジネスを展開しているのであれば、それもなんら強みにならないですよね(─_─)!!
これまでにされている仕事の方向が(例えば、大手スーパーに・・・と)決まっていて、強みを考えているなら、そのターゲットに合わせて考えると良いわけですが、どうも、質問の状況を捉えると、そこがイマイチはっきりしていないので、強みを見出すことや作ることに戸惑いがありそうですね。
なので、この状況でしたら、自社の強みを考える前に、まず、誰をターゲットにどんな商品を売りたいか、提供していきたいかを、原点に立ち戻って考えてみられたらいかがでしょうか?
先ほども書いたように、これを考えないで、漠然と強みは何かと考えていても、努力の方向が見出せないと思います。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~
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2015年12月07日(月)更新
「大手でBtoBで既存客」の値上げは可能か
== 質 問 ==
『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加した者です。先生の値上げのお話をお聞きして、ぜひ質問させていただきたいのですが「大手でBtoBで既存客」の場合、一番難しいと思います。
2年かけて値上げの準備を進めても、景気の波でどうなるかわかりません。そのところをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
一番難しい値上げにわざわざトライするのは止めて、まずは新規客に対する値上げをしてください。そうすれば、自社にも既存顧客にも新しい値段が普通になって、値上げをすることができるようになります。
== 解 説 ==
BtoB、BtoCを問わず、既存客への値上げは、基本的に最初からやるのは得策ではありません。理由は、最新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いたように、今の経営そのものが不安定になるからです。
顧客の側になってみても、今まで購入していた商品やサービスの値段を何も変えない(私の本の肝はこの何も付加しない値上げの方法ですからね・・・)で突然値上げすると言われても、困惑するばかりでしょうから、意味が伝わらないどころか、もめるのは目に見えています。
なので、まずは新規客に対して商品やサービスの見え方を変える。つまり、情報を付加して、価値を伝えることで変えていき、その上で値上げすることからスタートしてください。
そうすることで、新規に値上げした値段での取引が実際にスタートし、それが一般化すれば既存の取引先にも値上げの交渉ができるようになり、結果として既存客にも値上げが可能になります。
ということで、これが既存客への一番早く確実な値上げの方法になります。ご理解いただけたでしょうか?
これ以外の方法で・・・既存の顧客に内容を変えないで(あるいは内容を変えたとしても)値上げを要求することは、かなりのハードルになりますから、現場が混乱して大変なことになってしまいますので、絶対にやらない方が良いと思います。
ココからは、ちょっと感想ですが・・・・値上げの本を書いていろいろな方の感想や質問をいただきますが、みなさん自分の思考の枠が結構強くて、経営の努力の方向が自分の思う一方向にしか動いていない方が多い気がします(p_-)
この質問の方もそうですが、何もわざわざ“既存客の値上げ”という大変なことに向かわなくても、値上げして売上げや利益を上げ、会社を良くするための努力はいろいろな方向に向かってできますよね(^.^)
それと思う方向や方法で頑張ってみるのはいいことですが、それがうまく行かない時はなるべく早く別の方向や方法でトライすることをお勧めします。
「押してもだめなら引いてみな」って、良く言いますが、やっぱりいろんな意味で柔軟性があると良いですよね(^.^) ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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