石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2016年03月18日(金)更新
中小企業が「上場企業」を顧客にするために
いよいよ年度末が迫ってきました。来年度の戦略も具体化している頃かと思いますが、私は最近、中小企業が成功する方法は2つしかないと教えています。ひとつは「メディアが勝手に取材に来る」ような会社になること。そしてもうひとつは「上場企業を顧客にする」ことです。
私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でこの話を聞いた方から、こんな質問が届きました。あなたなら、この質問にどんなお答えを出しますか? よかったら一緒に考えてみてください(^_-)-☆
== 質 問 ==
どうしたら上場企業を顧客にできるか? 具体的にイメージが湧きません。何かヒントをいただけると助かります。とくに、大企業ネットワークに狙って入る方法を色々と教えていただけると嬉しいです。
== 回 答 ==
大企業を顧客にするためには、大企業出身者の方と仲良くなって、まずは組織の動き方や大企業の常識などの情報を聞くことからお勧めします。それでだんだんイメージができ、ビジネスの入り方が分かってくると思います。それにプラスして参考書として経済小説を読むこともお勧めですね。
== 解 説 ==
中小企業から見ると大企業は本当に分かり難い存在ですよね。そもそも組織図が複雑ですし、コンプライアンスや稟議書など中小企業から見たら不可解極まりないと思います。
ですので、大企業とビジネスをしたいのであれば、まずはその辺りの分からないことを事前に聞いて知っておく必要があると思います。
私は運よく最初に大企業に勤めた経験がありますし、監査法人系のコンサル会社にもいた経験があるので、そして今は多くの中小企業の経営者の方と一緒にビジネスプランを立てたりしているので、両者の違いがよ~く分かりますが、中小企業からは大企業が分からないし、大企業からは中小企業がまったく分からないというのが本当のところだと思います。
なので、中小企業の経営者が大企業とビジネスで関わりたいと思った時には、まずは、先ほど書いたように、身近な人で大企業に勤めていた方を見つけて、事前に大企業のビジネススタイルを学習する必要があるということです。
それから、実際に大企業とビジネスのやり取りをしている会社を見つけて、どんな風に関係を作ったのかなどをリアルに聞くのがよいと思います。
実はその際にとても役立つのが大手企業を題材にしたビジネス小説です。最近だとドラマで大ヒットした“半沢直樹”などが記憶に新しいと思いますが、小説の中で上司と部下が争ったり、他社と競ったりする内容から、大企業の仕事のやり方や組織の動き方、誰にどんな権限があるのかなどが分かってくると思います。まさに参考書として勉強になると思いますよ。
そこで使われる“単語の意味”が分かるようになると大企業とのビジネスの入り口に立てるようになると思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でこの話を聞いた方から、こんな質問が届きました。あなたなら、この質問にどんなお答えを出しますか? よかったら一緒に考えてみてください(^_-)-☆
== 質 問 ==
どうしたら上場企業を顧客にできるか? 具体的にイメージが湧きません。何かヒントをいただけると助かります。とくに、大企業ネットワークに狙って入る方法を色々と教えていただけると嬉しいです。
== 回 答 ==
大企業を顧客にするためには、大企業出身者の方と仲良くなって、まずは組織の動き方や大企業の常識などの情報を聞くことからお勧めします。それでだんだんイメージができ、ビジネスの入り方が分かってくると思います。それにプラスして参考書として経済小説を読むこともお勧めですね。
== 解 説 ==
中小企業から見ると大企業は本当に分かり難い存在ですよね。そもそも組織図が複雑ですし、コンプライアンスや稟議書など中小企業から見たら不可解極まりないと思います。
ですので、大企業とビジネスをしたいのであれば、まずはその辺りの分からないことを事前に聞いて知っておく必要があると思います。
私は運よく最初に大企業に勤めた経験がありますし、監査法人系のコンサル会社にもいた経験があるので、そして今は多くの中小企業の経営者の方と一緒にビジネスプランを立てたりしているので、両者の違いがよ~く分かりますが、中小企業からは大企業が分からないし、大企業からは中小企業がまったく分からないというのが本当のところだと思います。
なので、中小企業の経営者が大企業とビジネスで関わりたいと思った時には、まずは、先ほど書いたように、身近な人で大企業に勤めていた方を見つけて、事前に大企業のビジネススタイルを学習する必要があるということです。
それから、実際に大企業とビジネスのやり取りをしている会社を見つけて、どんな風に関係を作ったのかなどをリアルに聞くのがよいと思います。
実はその際にとても役立つのが大手企業を題材にしたビジネス小説です。最近だとドラマで大ヒットした“半沢直樹”などが記憶に新しいと思いますが、小説の中で上司と部下が争ったり、他社と競ったりする内容から、大企業の仕事のやり方や組織の動き方、誰にどんな権限があるのかなどが分かってくると思います。まさに参考書として勉強になると思いますよ。
そこで使われる“単語の意味”が分かるようになると大企業とのビジネスの入り口に立てるようになると思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2016年03月07日(月)更新
服は“借りる”が常識!? 「エアークローゼット」が事業拡大
いつのまにか春が近づき、厚いコートを脱いで、オシャレを楽しむ季節になりましたが、これからの時代、洋服は“買う”より“借りる”が当たり前、という時代になるのかもしれません。
「airCloset(エアークローゼット)」は、月額6,800円の定額制で、プロのスタイリストが選んだ洋服を何度でも借りられるというファッションレンタルサービスですが、先ごろ約10億円の資金調達に成功し、倉庫やクリーニング業とも提携しつつ、事業を拡大していく意気込みのようです。

こうしたサービスは、「自分好みの服が手間なく借りられるのか」という部分が肝になると思いますが、同社は現在約30人の契約スタイリストを今年中に100人にまで増やす方針だとか。
ユーザーは届いた服の感想などをスタイリスト宛に送れるので、それをデータとして蓄積していけば、使い続けるほどに、自分の好みにピッタリな服が送られてくるようになるわけです。
しかも、返却時のクリーニングは不要で、送られてきたBOXに入れ、送料無料で返却するだけという手軽さです。1回につき3着が送られてくるようですが、自分の都合に合わせて好きなだけ借りておくことができ、それらを返却すると次の3着が送られてくるというシステムなのです。
そのうえ、気に入れば買い取りも可能。同社はメーカーからの委託品も含め、3~4万着の洋服を保有しているようですが、提携先の寺田倉庫には洋服の管理や発送業務を委託、またホワイト急便とも提携し、クリーニングの品質向上も目指していくといいます。
日本に住む以上、季節ごとの衣替えもしなくてはなりませんから、住宅環境を考えてみれば、多くの服を持つことは、昨今の「断捨離」や「ミニマリスト(持たない暮らし)」というトレンドとも真逆にある行動です。
そもそも、「人様が袖を通したものはイヤ」という感情のハードルさえなければ、服は“借りる”で十分なのかもしれませんね(#^^#)
その点、最近の若者層は「シェア」が当たり前の時代に育っています。所有ではなく共有に慣れた世代では、感情のハードルがわれわれとは明らかに違うことに気づいてください。
経営者たるもの、こうした消費者の感情的変化には、常に敏感になっておく必要があるのです。この事例を参考に、自社にも打てる手はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
「airCloset(エアークローゼット)」は、月額6,800円の定額制で、プロのスタイリストが選んだ洋服を何度でも借りられるというファッションレンタルサービスですが、先ごろ約10億円の資金調達に成功し、倉庫やクリーニング業とも提携しつつ、事業を拡大していく意気込みのようです。

こうしたサービスは、「自分好みの服が手間なく借りられるのか」という部分が肝になると思いますが、同社は現在約30人の契約スタイリストを今年中に100人にまで増やす方針だとか。
ユーザーは届いた服の感想などをスタイリスト宛に送れるので、それをデータとして蓄積していけば、使い続けるほどに、自分の好みにピッタリな服が送られてくるようになるわけです。
しかも、返却時のクリーニングは不要で、送られてきたBOXに入れ、送料無料で返却するだけという手軽さです。1回につき3着が送られてくるようですが、自分の都合に合わせて好きなだけ借りておくことができ、それらを返却すると次の3着が送られてくるというシステムなのです。
そのうえ、気に入れば買い取りも可能。同社はメーカーからの委託品も含め、3~4万着の洋服を保有しているようですが、提携先の寺田倉庫には洋服の管理や発送業務を委託、またホワイト急便とも提携し、クリーニングの品質向上も目指していくといいます。
日本に住む以上、季節ごとの衣替えもしなくてはなりませんから、住宅環境を考えてみれば、多くの服を持つことは、昨今の「断捨離」や「ミニマリスト(持たない暮らし)」というトレンドとも真逆にある行動です。
そもそも、「人様が袖を通したものはイヤ」という感情のハードルさえなければ、服は“借りる”で十分なのかもしれませんね(#^^#)
その点、最近の若者層は「シェア」が当たり前の時代に育っています。所有ではなく共有に慣れた世代では、感情のハードルがわれわれとは明らかに違うことに気づいてください。
経営者たるもの、こうした消費者の感情的変化には、常に敏感になっておく必要があるのです。この事例を参考に、自社にも打てる手はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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