石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2020年02月28日(金)更新
「石原式4ステップマーケティング」は採用にも効く!?
今回も、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加された方からの質問を取り上げますが、近年、採用問題に頭を悩ませる経営者も多いと思います。
御社ではどんな取り組みをされていますか? よかったら一緒に考えてみてください。
== 質 問 ==
アルバイトを含めた採用には、とても苦労しています。「石原式4ステップマーケティング」は、採用にも効きますか? 人手不足の時代における「スタッフの集め方」を教えてください。
== 回 答 ==
問題解決の正しい方法は、問題がなかなか解決できない状況であれば、現状の問題の根本原因を見直してみることです。この場合もまさにそういう状況と考えてみることで、答えが見えてくると思います。
== 解 説 ==
問題がなかなか解決できない場合の、問題解決の正しい方法は、回答したように解決の方法をもっと掘り下げて考えてみることですが、これを“より根本的な原因を考える”と捉えていただけると分かりやすいと思います。
例えば、現状で採用が上手く行かないということは、今回の質問のように、4ステップマーケティングの応用で解決できる範囲であれば良いですが、もっと根本的にビジネスそのものに魅力が無いとか、応募者が企業に魅力を感じないなど、多種多様な問題があるということです。
採用というのは、全ての企業との戦いですから、こういった多種多様な問題、項目を見直して、他社に比べて採用の競争力をあげて行かないと解決しないということです。
これをもっと掘り下げて考えると“今の経営的な最重要課題が採用である”として、“ビジネスの在り方そのものを変えてしまうくらいの方が良い!”と捉えて、必要な方向転換を考えることも重要ということです。
私の顧問先では、かなり前から採用に照準を合わせて、事務所や店舗そのものを引っ越しした会社が数社あります。
家賃は高くなりましたが、採用費用が格段に下がった上に、優秀な人材が採用・定着できるようになったので、トータルの企業競争力が格段に上がりました。また、社員の給与やアルバイトの時給を思い切って上げた会社もありました。
先ほどの引っ越し同様、上がった給与をカバーして余りある年間トータルの採用費の削減ができ、同様に、優秀人材が集まり定着しています。
給与や時給では無く、待遇や社内規定を根本的に見直して、同じ様な成果を上げた会社もあります。もっと言うと、採用しやすいビジネスに会社ごと変えてしまったところもあるくらいです。
ぜひ、問題がある場合のこういった根本的な解決方法を参考にしてみてください。ビックリするほど、成果が上がると思います(@^^)/~~~
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2020年02月21日(金)更新
ニュースリリースの効果的な出し方を教えてください
御社ではどんな取り組みをされていますか? よかったら一緒に考えてみてください。
== 質 問 ==
自社をメディアに取り上げて欲しいと思っていますが、ニュースリリースを出しても思うような反応が来ていません。ニュースリリースの効果的な出し方を教えてください。
== 回 答 ==
ここ最近は、メディアの傾向も随分変わって来ているので、いきなりメディアにリリースを送って、掲載依頼をかけるよりも、まずは自社のネットメディアやSNSで関心を集めてそれが取材されるという流れに乗った方が良いと思います。
== 解 説 ==
意図的または偶然かは別にして、メディア掲載によって宣伝効果を上げ、売上げが上がりブランド化して儲かった企業や個人の例がちょっと前のマーケティング系の本にたくさん紹介されているので、自社もその方法でメディア掲載をと考えているかもしれませんが、マスコミやメディアというのは一番変化の激しい場所なので、一瞬でやり方が変わったり、完璧に同じ方法をとっても効果がまったく無かったりするものと考えてください。
それに、本に書かれているということは、そのノウハウは既に大勢の知る所となっている訳ですから、大量の似たようなリリースがメディアに届いていると考える方が当然なので、もし、そういった方法を使うのであれば、アレンジにアレンジを加えて、相当オリジナルな方法を編み出さないと、メディアの目に留まることは無いと考えてください。
また、そもそも、雑誌やTVに広告を出すとしたら数百万円~数千万円、もっと凄い場合は数億円の費用が掛かる露出を無料でしようと考えている訳ですから、才能でこれをクリアーするのは不可能に近く、ほとんどが偶然の産物と思います。
・・・マーケティング本は、その偶然起きた結果を、こうすればこうなると後付けで書いていると考えれば分かると思います・・・嘘ではないですが、実現はほぼ不可能・・(-_-;)
では、どうすれば良いかですが、現在のメディアはかなりネットの情報に依存している(ネットで人気があるかを確認してから掲載する、ネットからネタを探している)傾向があるので、その傾向を利用して、ネットからのメディア露出を考えた方が良いと思います。
方法は、自社でネットメディアを持つか、SNS等を利用して、まずはネットで人気が出ることを目標として、結果メディアから注目され、露出するというやり方です。
掲載した情報が、一般大衆の目に留まる、そこから人気が出てクチコミされる、更に広がるということを考えると、ネット(特にSNS)ほど簡単に露出の効果を試したり練習するツールも無いと思います。また、それがそのまま人気となれば、ネット上で拡大し、メディア掲載やTV放映にもつながるので、こんなに便利で役に立ちなおかつ実践にも繋がっている練習プラットフォームは無いということですね。
そう考えてネット上で、実践的な練習をするのが一番良い方法ということです。ぜひ、ネットからのメディア掲載を考えて、自社ネットメディアやSNSの活用を学んでほしいところです(@^^)/~~~
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2020年02月17日(月)更新
新規事業の取り組み方
== 質 問 ==
現在の事業が成熟産業で、海外からの格安品の流入も多く、今後努力しても売上が減少して行くと考えています。こういった状況を考えると、どうしても新規事業の開発が必要だと思いますが、どのような分野に参入すれば良いでしょうか? 新規事業の取り組み方について教えてください。
== 回 答 ==
この質問の答えになるかはちょっと別ですが、事業を起こすのには投資が必要ですから、その投資額が今の事業で補える範囲内の事業を見つけるのが、現状で新規ビジネスを考える・選ぶ一つの目安になると思います。
== 解 説 ==
今回の質問ですが、現状で、この会社の規模感やどんなビジネスをされているかなども分からないので“このビジネスが良いですよ”と、簡単にお答えするのは難しいと思います。
なので、メルマガの読者さんにもプラスになるように、ちょっと方向を変えた答えをしてみます。
ということで回答ですが、新規事業を起こす場合に考えなければいけないことは、現状でどれ位の投資が可能かということで、その範囲内で実現可能なビジネスを考えるべきでしょう。
例えば、現状の仕事で毎年5000万円の利益がコンスタントに出ているなら、この5000万円が年間の新規事業立上のための投資額の上限となります。
もちろん、この5000万円を何年かけて事業をやるかという計画もあると思いますので、例えば、それが3年なら、3年×5000万円=1億5000万円で立ち上げられるビジネスが可能ということとなります。
そして、その範囲内で人をアサインさせ、開発費用をかけ、商品やサービスを選定し、テストトライして、ブラッシュアップして行くということです。
ザクッとでも良いので、まずはこの辺りの計算をしっかりした上で、できるビジネスを模索するというのが、スタートとして良いのではないでしょうか?
他の方法としては、立ち上げ費用を銀行などから融資を受けるという方法で用意する…もありますが、リスクが高いので、私はあまりお勧めしません。このあたり、ぜひ一度考えてみてください。期待しています(@^^)/~~~
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2020年02月10日(月)更新
「デザイン」に投資するメリットを考える
== 質 問 ==
デザインは大切だと考えていますが、私自身がデザインの良し悪しを判断できない上に、どうしてもデザイン費は高いというイメージがあります。
お金を払ってまでデザインに投資するメリットはどう考えたら良いのでしょうか?
またこういう場合に間違わない方法はありますか? アドバイスをお願いします。
== 回 答 ==
これからの経営者の資質として、芸術性やデザイン性は必要不可欠と言うほど、重要になっていくと思います。なので、ご自身に自信が無いというのであれば、なるべく早く磨くことをお勧めします。
デザインを見て本物と偽物の違いが分かったり、値段の違いが分かる経営者になってください。
== 解 説 ==
人は意識と潜在意識の両方で物事を判断しています。例えば商品の購入を決める場合も、値段や性能の他に全体感や色合い、調和、質感なども含めたデザイン性を無意識に感じて購入を決めています。そういう意味でもデザインは重要だと考えた方が良いと思います。
また、経済が発展する過程においては、機能(内容)重視で商品開発が行われますが、機能等は時間が経てばほぼ同じになってしまうために、最後は顧客の好き嫌いの判断での購入となります。
これだけ経済が進んでしまっている日本や世界でビジネスをしようと考えるのであれば、同様にデザインのセンスは重要というか、もはやデザインで勝負していると言っても過言では無い程、経営には重要なセンスであり能力となっていると思います。
あなたが経営者であれば、顧客は、あなたの商品やサービスの名前、会社名やロゴ、パンフレットを単独で見ているわけでは無く、当然として関係する他社と比べたり、もっと言うと意識・無意識的に、全然違う業種や、TVや街で目にするあらゆるものから刺激を受けた感覚で見ているという事をもっと知った方が良いと思います。
では、どうすれば良いかですが、それはまずあなた自身が一流のデザインやアートに触れて、創れなくても良いので、判断できる目や感覚を養うことです。
これには、少し時間がかかるかもしれませんが、経営にはデザインセンスは重要と認識を変えて取り組めば、思ったよりは案外簡単ではないかと思います。早速今日からスタートしてください(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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