大きくする 標準 小さくする

2020年06月22日(月)更新

会社丸ごと<人称>を上げる方法

先週、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「移動自粛」が全面解除され、世の中には急速に“元に戻ろうとする力”が働いているかのようですが、私はすべてを単純に元に戻すべきではない、と考えているんです。

これからの時代、自分や自社の立ち位置を俯瞰して観ることがますます重要になりますが、そんななか今回は「会社丸ごと<人称>を上げたい」という質問を取り上げてみました。

ちなみに、7月7日(火)18時半からZoomで開催する『高収益トップ3%倶楽部』7月の定例勉強会は「コロナ第ニ波が来る前に 新ビジネスモデルを読め【3つの価値観を今変換させろ!】」というテーマで、私がたっぷりお話したいと思っています。

リアルタイムで試聴できない方も、後日録画をご覧いただけますので、ご興味のある方は、コチラより詳細をご確認のうえ、お申込みください(会員の方は、会員専用の申込ページよりお願いします)。


== 質 問 ==

今年からメールマガジンで「人称本」を取り上げていただき、感謝しております。私は会社丸ごと人称を上げたいと考えているのですが、組織内50人くらい多勢の人称を上げるにはどうしたらよいか、具体的な方法があれば、ご指南いただけると幸いです。

== 回 答 ==

会社丸ごと<人称>を上げたいということですが、お勧めの方法は、可能であれば、役職上位者から順番に求められる人称レベルに上げて行く・・・近づけて行くトレーニングや取り組みをすることです。

その中で、予測と違ういろいろな変化が出てくると思いますので、それを汲み取って、組織の再構築をするなども良い方法と思います。 

== 解 説 ==

どうすれば会社組織全体の「人称」を上げられるか? という質問や、それを目的とする研修や教育の相談はよくされます。

この時に私がする回答は、全員に広めたいのはよくわかりますが、役職上位者から順番に浸透させる方が良いという内容です。

なので、「人称本」も役職上位者にまず読んでもらって、彼らの思考をチューニングして、その後に次の役職者層へと下して行く、その層が終わったらまたその下に、という感じで浸透させて行きましょうと提案します。

なぜ、こういうやり方をお勧めするかというと、それは、現在の役職上位者にその役職に踏みとどまってもらいたいからですし、同時にこの方法の方が役職上位者に「求められる人称」が結果として早く身につくと考えるからです。

この研修なりワークのインフォメーションは「この人称に関するワークは、役職上位者から徐々に広げて行き、あなた達の次は下の役職がこのワークをやります・・・」という風に伝わりますから、自分たちが早く身につけないと、下の人間に追い抜かれてしまう、という印象を与えるために、浸透しやすくなるということです。

もちろん、役職上位者から浸透させて行くと言っても、その上位者に求められる「人称」がなかなか理解されない、身につかないと言ったリアルな問題も出てきます。

そして、その場合は、下の役職者で「人称レベル」の高い人間が結果としてその役職に入れ替わるということも出てくるかもしれません。

いろいろな企業で「人称」に関する研修やワークをやりましたが、組織内に適切に「人称思考」を定着させるには、この方法がお勧めだと思います。

よかったら、参考にしてください(*^^)v

 

2020年06月05日(金)更新

あらためて「仕事とは何か」を考える

6月に入り、世の中はさらに急激な変化を見せています(#^^#) そこであらためて、こんな質問を取り上げてみました。むやみに変化の渦に飲まれることのないよう、「基本」に立ち戻ってほしいからです。あなたならこの質問に、どうお答えになりますか? よかったら、一緒に考えてみてください。

== 質 問 ==

前回のコロナ自粛の時に何をするかの質問の続きみたいな感じですが、確かに私もこれからの人生や仕事について、少なからず考えています。そこで石原先生にぜひお聞きしたいのは“仕事とは何か?”ということです。 
石原先生流のお答えが聞きたいです。ご回答よろしくお願いいたします。


== 回 答 ==

仕事とは何かと言う問いですが、もちろんいろいろな考えがある中で、私が一番良いと思えることは、【仕事そのものが、人生の目的や生きる理由にまで昇華すること】です。

もちろん、簡単に仕事がその領域まで行くかというとなかなか難しいと思いますが、「ゴールは?」と聞かれたら一番適切だと思います。
 
== 解 説 ==

「コロナの時期だからこそ、人生を振り返るチャンスと捉えてみてはどうでしょうか?」と、前回の質問の回答に書きましたが、それを受けて「仕事とは何か?」という質問が届きました。

みなさんはご自身の仕事をどのように考えて、毎日過ごしていますでしょうか?

私もこれまでいろいろなタイミングに、また、折に触れ自分の仕事について考える機会がありました。

20代の頃、30代の頃、40代、50代~、年代によって、仕事に関する考え方は、変わって行き、その都度方向を変えたり、いろいろな考えを持ってきたと思います。

もちろんコンサルタントという仕事は好きですし、長くやっている訳ですが、このコンサルタントという仕事にもいろいろな考え方や取り組み方があり、自信というか過信もあり、自分の考えを相手に押しつけ過ぎてしまってギクシャクすることもありました。

延べにすると相当数の顧問先と、本当に数えることができないくらい面談もしてきたと思いますし、その中で相手の社長さんが怒り出したり、反対に感動のあまり涙をこぼしたことなどもかなりありました。

私の仕事がコンサルタントであり、幸運にも素晴らしい経営者の方達とたくさん触れて来れた中で、仕事についてどう考えるがということも、だんだんに理解が進んだというか、分かって来たと思います。

それは“仕事そのものが人生の目的や生きる理由にまで昇華する”と、その人の人生は素晴らしいということです。

お金は大切ですし、ビジネスですからたくさん稼ぐということも本当は不可欠ですが、逆説的に言うとこの思考は、お金をもらわなくてもしたい事を仕事にできたら幸せということにもつながると思います。

ちょっと今回の回答は難しい領域の話になりましたが、みなさんもこの機会に、少しだけ自分の仕事について考えてみてくださいね。よろしくお願いします。

 

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

バックナンバー

<<  2020年6月  >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30