石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2014年06月27日(金)更新
2014年前半ブログで話題のキーワードランキング
早いもので、今年も半期が過ぎようとしていますが、こうした節目の時期には、各社から色々なランキングが発表されます。常に高いアンテナを立てておくことを必要とされる経営者としては、一応チェックしておいたほうがいいかもしれません(*^_^*)
私もブロガーなので(笑)、アメブロ(アメーバブログ)を運営するサイバーエージェントがまとめた、「2014年前半 ブログで話題になったキーワード調査」の結果に目が留まったのですが、なんでも同社がブログデータ7,000万件から分析した調査結果だそうなので、とかく審査員の思惑が絡みがちな「◎◎大賞」などより、純粋に世の中の傾向がわかるかもしれませんね。
さて、気になる「2014年上半期流行語」ベス5は・・・
第1位:「消費増税」(540,758件)
第2位:「アナと雪の女王」(112,494件)
第3位:「妖怪ウォッチ」(47,762件)
第4位:「妊活」(34,138件)
第5位:「STAP細胞」(29,109件)
1位の「消費増税」は、2013年後半に首位になった「倍返し」と比べても約4倍の件数だそうで、同社は「増税前に何を買ったかなど、駆け込み需要に関する投稿が多かった」と分析しています。
2位の「アナと雪の女王」については、私もオフィシャルサイトのブログ「経営のヒント」に書きましたが、いまだに興行成績を伸ばし続けているようですから、今年の年間ランキングでも、おそらく上位にランクインするんじゃないでしょうか。
続く3位のニンテンドー3DS向けソフト「妖怪ウォッチ」には、私もかねてから注目していましたが、昨年7月に発売後、テレビアニメ化やグッズ展開といったメディアミックス戦略が功を奏し、発売から46週目で100万本を突破する異例の大ブレイクとなりました。
来月(2014年7月)には、「妖怪ウォッチ2 元祖」「妖怪ウォッチ2 本家」と2バージョンの新作発売が決定しているようですから、人気はまだまだ続くんじゃないでしょうか。
私は好奇心旺盛な性格で、ある意味“ミーハー”な部分もあるので、世の中で起きているありとあらゆることが気になるのですが(笑)、経営者の方々にお会いすると、みなさんお忙しいこともあり、ご自分の仕事や業界以外のことに、あまり関心を持たない方が多くてビックリしてしまいます(@_@。
しかし、今は時代のスピードが速いので、ひとつのビジネスの寿命はどんどん短くなっていきますから、経営者が「キョロキョロ」するのも、大事な仕事のひとつかもしれませんよ。ぜひ楽しみながら、世の中を広く眺める習慣をつけてほしいと思います(@^^)/~~~
2014年06月20日(金)更新
情報を拾捨選択する目を養う
== 質 問 ==
数々の企業と接しておられる石原先生だからこそ、様々な業種・業界の「今」を知ることができるのだと思うのですが、一企業のビジネスマンが、本・ネットなどの情報を拾捨選択する目を養うためには、何をしたらいいのでしょうか?
== 回 答 ==
情報の取捨選択眼を養うためには、興味や思考の枠を広げること、ビジネスの話が聞ける機会を増やし、興味を持ったら掘り下げること、類似するビジネスを常に想定して考えること、などが有効だと思います。
== 解 説 ==
情報の選択眼については、今回の質問で改めて自分のことを考えて分析してみました。
で、こんな感じなのかなぁ~ということを回答しましたが、いろいろな情報に触れていないと選択眼は持てないので、広く情報収集することが必要で、そのためには興味の分野を狭くしないことが重要だと思います。
一般的なビジネスマンの方は自分の領域には興味を持っていますので、人の話に聞き耳を立てますが、違う分野で関係ないと思ってしまうといきなり興味のスイッチを切ってしまって脳を停止状態にしてしまいます。ですが、それはとてももったいないことだと思います。
もしかしたら将来その分野の話を知っていたらすごいプラスがあるかもしれないわけですからね。・・・情報の選択眼を養うためにも将来のためにも、興味や関心は広げておくと思っていてください。
と考えると、本などの知識や情報はとっても大切ですが、生でビジネスの話を当事者から聞ける機会というのはとっても重要ということになりますよね。
その時になるべく掘り下げて質問することを心がけてください。また、分かるまで聞くという姿勢が大切なので、相手に気に入られるためのコミュニケーション力も大切ですね。
そして、最後にこれが秘訣かなぁ~ということを書きますが、私の場合常に、いろいろなビジネスの話を聞くときに、このビジネスはこの仕事とそっくりだなぁ~というように、類似するビジネスを想定しながら話を聞いたり考えたりしているようですが、これは情報の選択眼を養う上で、とっても良いのではないかと思います。
・・・質問されたので、改めて自分のことを考えたのですが、たぶんこれは情報だけでなく、ビジネスの選択眼を養う上でもとっても良い方法なのではないかと思います。
たとえば私は、Web制作会社とリフォーム会社は経営的にとっても似ていると思っていますし、塾と歯科も共通点がとても多いと思っています。また、業界は違ってもそこで起こる問題はほぼ同じだと思っている業界などもたくさん知っています。
ということは、ある業界にこんな変化が起きて結果こうなったという事例をつかんでいれば、類似する業界でも同じ結末を向かえるだろうなどということが分かってしまうということですね。
どうも、そんな感じで結果的に人から見てすごい選択眼を持っていると思われている感じがします。なので、この辺を参考にトライしてもらったら良いのではないかと思います。チャレンジしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2014年06月13日(金)更新
アルバイトを正社員として登用する際の注意点
== 質 問 ==
アルバイトとして採用した人材の正社員登用の際の注意点等あれば、ぜひお教えください。
== 回 答 ==
私の考える採用のセオリーは、採用の決定は慎重に、未採用の決定は素早くです。
== 解 説 ==
今回の相談は、アルバイトの方の正規社員への登用の話ですが、お答えしたように、くれぐれも慎重にされるとよいでしょう。
一度採用してしまうと元に戻すことはかなり不可能に近い感じになり、会社にとってその方がマイナスになった場合には、苦労して退社してもらうということになります(ー_ー)!!
今、アルバイトということでとりあえず働いてくれているのであれば、こちらから社員になりませんか?という投げ掛けは、当面(・・・というか可能な限り)しなくても良いのではと思います。
というのも、失礼ながら、おそらくこの質問をされている方の会社はそんなに大きくなっていないのではないかと思うからです。
・・・ということは、まだ組織化や採用についてあまり経験や知識が無く、目の前に良い人がいるので、社員になりませんか?といった具合に考えたのではないでしょうか。
こういう会社の場合は、良い人がいたからといって、どんどん採用に踏み切る必要はないと思います。
その方を今回社員採用してしまうと、次に採用しようと思うまで(・・・採用できる経済レベルになるまで)には少し時間がかかると思いますから、今回は無理に社員化せずに、将来に備えて採用の枠を空けておいた方が良いと思うからです。
もちろん、その方がスペシャルで社員化しないと辞めてしまうなどいろいろな理由がある場合は別の選択をしないといけないわけですが、いずれにしても、採用は慎重にされるに越したことはないと思います(*^^)v
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2014年06月06日(金)更新
ますます盛り上がるフランスの「ジャパン・エキスポ」
唐突ですが、毎年フランスで開催されている「ジャパン・エキスポ」というイベントをご存じでしょうか?
今年も「ジャパン・エキスポ2014」
が、7月2日~6日の5日間、パリで開催される予定ですが、日本のポップカルチャーを紹介するこのイベントは、もともと日本のアニメや漫画の大ファンであったフランス人男性3人が2000年に立ち上げたもので、今年で15周年を迎えるのだそうです(@_@。
このイベント、15年目にしてますますの盛り上がりを見せているようで、会期も従来の4日から一日増やした5日間となり、さらに、日本からの出展企業は、アニメやゲームの制作会社をはじめ、アパレルメーカーなど約150社にのぼる予定で、昨年より約70社も増えているといいます。
昨年の来場者数は約23万人だったようですが、今年はそれを上回る26万人の来場を見込んでおり、日本の伝統文化の発信にも力を入れる予定で、寿司やたこ焼き、丼ぶりなどの作り方を目の前で実演するブースを設けたり、兵庫県尼崎市の非公認キャラクター「ちっちゃいおじさん」などのゆるキャラを呼ぶなど、工夫に余念がありません。
自分が主催者だったら・・・と想像してみるとわかりますが、ひとつのイベントを15年も開催し続け、しかもどんどん盛り上げていくって、そうたやすいことではありませんよね。創立者の一人はイベント運営会社の最高経営責任者みたいですが、日本への“愛”がなければ、なかなかできないことです(*^_^*)
「グローバル化」などという言葉も陳腐に聞こえる時代になりましたが、情報発信の“勘どころ”として、このイベントには、学ぶべき点が多いと思います。もっといえば、こうしたイベントが、なぜ日本人にできなかったのか・・・ちょっと悔しい気もします(―_―)!!
これからの時代、経営者は国内はもとより、世界に向けて、自社商品や自社の文化を発信していかなくてはなりません。そうした意味からも、同イベントの成功は、研究すべき事例であるように思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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