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2015年05月25日(月)更新

仕事とプライベートはきっちり分けるべきか

このところ、私のもとにはかなりおもしろい質問が舞い込むので、今回もそれに回答してみたいと思います(*^_^*) みなさんは、いかがお考えでしょうか?
 
== 質 問 ==
 
唐突な質問ですが、自分の仕事とプライベート(オン、オフ)は分けていらっしゃいますか?
 
もちろん、休み中でも仕事のことを考えることはあると思いますが、人によっては“休みは休み”とはっきり分けている人もいると思います。
 
精神衛生上どんな休日の過ごし方をするとより気持ちよく仕事に向えるのでしょうか?
 
日々の過ごし方で何かもっと自分が変われるんじゃないかと思い質問しました。石原先生の休みの考え方など教えてください。よろしくお願いします。
 
== 回 答 ==
 
休みは心と体をリセットするために使うのが本来の目的だと思いますが、私が最近気に入っているのは、長期休暇の効用です。
 
== 解 説 ==
 
休日をなぜ取るかというと、効率的に仕事をするためには、肉体と精神を休めること(適切な休息)が必要だからですが、個人の嗜好によって違うこともあり、休日の過ごし方によって効果はかなり違うと思います。
 
また、仕事の内容によって、移動なども含めて体力をかなり必要とする仕事か、集中力が必要で精神をハードに使う仕事かによっても、体力を使う場合は反対にゆっくり読書するとか映画を見るとかの方が合うと思いますし、反対に精神を使う仕事の場合は、運動をして体を使った方が良いなど、当たり前と言えばそうですが、それぞれに違いがあると思います。
 
ただ、いずれの場合も休みをなぜ取るか? 取らないといけないか? というと、それは心と体のリフレッシュの他に“中断する”とか“切り替える”ことで、いろいろな事がかえって成果につながるからだと思います。
 
これは、忙しいからと言って休まずにずっと仕事を続けていると、あるタイミングを境に効率がガタっと落ちてしまうという現実を知ることで、理解できますよね(p_-)
 
ということで“中断”や“切り替え”の効用ですが、それは、一回行動を止めることで、今までやっていたことを再確認出来る、途中に休みを入れることで、やり方が微妙に変わったり思考に変化が生じて発見があるなど、偶然も含めてうまくいったりする・・・ことだと思います。
 
この、休みを取ることで生じる“中断”や“切り替え”の効果はとても面白いと思っていますので、仕事ばかりしている社長さんには強制的に休ませるとかも、とても重要なコンサルの指導だと思っているほどです。
 
そんな中で、私が最近気に入っているのが、ちょっと長めの休みを取ることです!
 
これは、なかば強制的にしないとできないと思っているので、休暇を兼ねてというわけではありませんが、現状の仕事を“中断する”“切り替える”手段としてポッドキャストの海外収録はとっても楽しいものであると同時に、仕事の成果を上げる上でも、とても重要なことだと体験を通して最近特に強く思うようになってきています。
 
強制的に一回仕事のサイクルを止めることで、次にちょっと曖昧な記憶をたどって仕事を元に戻す時に、絶対にそれまでやっていた仕事の仕方とちょっと違う要素が含まれて、思わぬ発見や気づきが生まれ、とても成果が上がるのです。
 
特に最近は、もしかしたら長く休めば休むほど記憶が曖昧になって良いのかもしれない・・・ナドと、本気で思うようになっています(*_*)
 
仕事柄なかなか日本では休めないので、こんな対抗策を思いついたのですが、休みの効用を思うに、いろいろな休日の過ごし方を研究してみたいと思います。
 
・・・今回は回答というより私の休み方みたいになってしまいましたが(笑)、参考になったら幸いです(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
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2015年05月15日(金)更新

大勢の人とのコミュニケーションの場が苦手な方へ

今回はちょっとおもしろい質問が届いたので、それに回答してみたいと思います。意外かもしれませんが、私は大人数のパーティーなどが苦手なんです(#^^#) 
 
基本的には、人は苦手なことをしなくてもよいと考えているのですが、経営者という立場上、そうも言っていられないシーンもありますよね。というわけで、私なりの裏ワザ(?)をご伝授しますので、参考にしてください。
 
== 質 問 ==
 
仕事で大勢の人と接する機会が多いのですが、複数の人たちとの会話で場を盛り上げるために効果的な方法を教えてください。1対1ならなんとかなりますが、大勢の人とのコミュニケーションの場が苦手です。
 
== 回 答 ==
 
場を盛り上げようとして、話題を自分が作ろうとすると難しいので、逆に質問をたくさんして会話が弾む潤滑油になると良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
大勢の場所が苦手な方は多いと思います。私もかなり苦手で、どうしてもそこにいないといけない場合などは、正体をかなり消して壁とか周りと同化していたりします(-.-)
 
この方の場合はおそらくお仕事で大勢の方とミーティングをしたり、複数のお客様と同時に会話する機会等が多いと思われるのでアドバイスしますが、こちらが話題を作って場を盛り上げようとすると大変なので、いろいろ質問をして参加者に話してもらうと良いと思います。
 
もちろん、そのためには、事前に参加者のプロフィールなど簡単に確認してどんなことを聞くとその人も楽しく、参加者も面白いだろうかとか、最近の世間の話題とリンクしている内容は無いかなど、ちょっと調べておければベストだと思います。
 
調べることが無理なら、最初司会者みたいな位置づけに回って、自己紹介してもらって、そこから相手に話を振る・・・例えば、「さっきの自己紹介の時の〇〇の話って・・・なんですか?」というように質問してその場の会話をスタートさせると、良いと思います。
 
話題が一段落したら、じゃあ、「△△さんが話していた〇〇の話も聞きたいので、話してもらえますか?」といった感じで話題を次の方に振るなどしていくと、それをきっかけに会話が始まり、場が和んでいくと思います。
 
知らない人達との会話って初めが大変なんですが、勢いがつけばどんどん展開していきますので、後はこの人発言が少ないなって思ったら、その人に質問して発言を促すくらいで、どんどん良い雰囲気になっていくと思います。よかったら実行してみてください(@^^)/~~~
 
 
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2015年05月11日(月)更新

「クラブツーリズム」が家事代行事業へ!?

今年のゴールデンウィークも、多くの方が観光に出かけたと思いますが、あの「クラブツーリズム」が家事代行事業に参入しているというので、ちょっと驚きました(@_@)
 
私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』では、このところ「企業の未来をつくる多角化・多事業化のススメ」といった勉強会を開催していたのですが、多角化・多事業化のよいヒントになりそうなので、ちょっと解説してみたいと思います。
 




ご存じのとおり、同社の顧客の中核はシニア層です。まず「既存の顧客に自社が何を提供できるか?」を考えたのだと思いますが、今年(2015年)6月からは、家事代行など生活支援サービスを、さらに、健康関連用品などを扱うECサイトを立ち上げる計画だそうです。
 
生活支援サービスとしては、キッチンやトイレ、部屋の掃除のほか、電球の交換などといった軽作業にも対応し、加えて一人暮らしの高齢者の話し相手や散歩や通院の付き添いといったニーズにも対応するそうです。
 
利用料金は1回8,400円からで、当初は都内のいくつかのエリアに限ってサービスを提供するようですが、おもしろいのが、働くスタッフも同社の会員から募集を募る、という点です。これって、意外と浮かんでこない発想ですよね?
 
新規事業の場合、限られたスタッフで立ち上げる場合がほとんどですから、スタッフの採用に、ものすごく手間や時間がかかるようだと、長期にわたって利益を生めない体質になってしまいます(-_-;)
 
その点、自社の既存顧客から採用するというやり方だと、たとえ採用できなくても、顧客とのコミュニケーションを深めることにもなりますし、さらに面接時の会話から、本業の旅行業に活かせる声を拾える可能性もあります。
 
同社の2014年3月期の売上高は、前年比9%増の1692億円だったようですが、本業の業績が好調なうちに、次の一手を打つという同社の姿勢には、学べる点が多いと思います。「主力顧客である50~60代の方たちが、今後年齢を重ねると頻繁に旅行に出かけるのが難しくなってくる」と判断したようですが、経営者にはこうした先を見通す力こそが重要ですよね。
 
中小企業経営者の場合はとくに、日々の仕事に追われてしまいがちですが、社長の最も重要な仕事は「会社の未来を創ること」です。この事例を参考に、自社の顧客リストを冷静に眺め、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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