石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2009年03月06日(金)更新
経営者の家族との関係を考える
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』には、毎回「Q&Aコーナー」があるのですが、最近、特にこのコーナーへの反響が高く、感想メールがたくさん届きます。
今週の月曜日(2009.3.2)に配信した号では、経営者会報ブログの「明大生との一問百答」に寄せられたこの質問に答えてみたのですが、メルマガの読者から、
「メルマガのQ&A最高です。このようなこと、真剣に返答して下さるコンサルの先生はなかなかいないと思います。しかもこんなにズバリと危険な(笑)回答。。。さいこーでした。」
とのお便りをいただきました(*^_^*)
こういう反響はとてもうれしいので、今後、経営者会報ブログとメールマガジンとの相乗効果が生まれればいいなと考え、このアドバイザリボードにも月に2回くらいの割合で「Q&A」を掲載していきたいと思っています。
というわけで、今回は、反響の高かったこの質問です。
== 質 問 ==
経営者として、仕事をしていく上で、家族の支えが重要かと存じます。あるいは、あまりに仕事が忙しく、家庭を顧みる余裕がないかもしれません。ご家族との関係(うまくいっているか)それに対する考え方についてお聞かせ下さい。
また、経営者になる以前と比べて、ご家族との関係とそれに対する考え方について、変化があれば、その点もお聞かせ願いたいです。
== 回 答 ==
家庭についてこうあるべきとか、こういう形が理想であるというのは存在しないのではないかと思います。また、経営者といってもその人の資質や企業規模ナドによってかかる責任や負担はさまざまなので、まったくケースバイケースと捉えるほうがいいと思います。
== 解 説 ==
こういう(経営者は家庭に対してこうあるべきという)質問は結構多いので、機会をみてどこかで一度、回答した方がいいと思ったのでお答えしますが、コンサルタントとして現実にいろいろな社長さんと接している立場で思うことは、家庭に対してこうあるべきという理論や理想論は、ほとんどの場合、まったくあてにならないのではないかと思います。
なんか、すごいことを言っているみたいですが、なぜこんな回答をあえてするかというと、例えばアメリカ流の経営本などに書いてあることを真に受けて、家族の支えがなければ経営は上手くいかないとか家庭は大切にすべきという考え方に縛られてしまって、苦労している社長さんを結構たくさん見ているからです
(ーー;)・・・ストレートすぎてゴメンなさい。
もちろん家族経営で会社をされている場合は、家族の支えは物理的に大切ですが、そうでない場合は、例えば、家族の精神的支えがなければ経営できないレベルの経営者が企業経営で成功出来るとは到底思えません。
また、ある規模を超えた企業の経営者の責任は、それを家庭と比べる…と考える方がそもそも間違っています。また、こういう責任を負った経営者に対して、家庭を大切にしない経営者は成功できないという考えを説くということも、なんだかとってもナンセンスな気がします(*^_^*)
こういう場合は、本当は家族が家庭のことは心配しないで一生懸命仕事をすることで責任を果たすべきだと考えてくれればいいのですが、そういう考えを持ってくれる家族も結構少ない気がしますよね(ーー;)
経営者の家庭はこうあるべきという考え方は、私的には米国流の経営(=個人(家庭)主義や利益重視)の影響が強いからなのかなぁ~と思いますが、これも事実とはかなり違ったイメージだと思います。
それに対して、日本流の経営は他者奉仕や仕事は世の中のために行うという考え方なので、それを実現するために、それぞれ個人の考え方で行っていけばいいと思います。
ただひとつだけ言える事は、もし、あなたが将来経営者になろうと考えているのなら、配偶者を選ぶ時に「自分は将来世の中のために一生懸命働くので、家庭を顧みないこともあるかもしれないが、それで良いか?」という確認はしておいた方が良いということです。
経営者の妻になるということは、それくらい責任があるということなのですが、これを言わないで反対に「一生大切にする」とか言って結婚した結果、大変なことになっている方も多いようです(ーー;) 参考にしてください。
なお、私に答えて欲しい質問がある方は、トラックバックでご質問ください。そのうち気が向いたら(?)、お答えできるかもしれませ~ん(@^^)/~~~
今週の月曜日(2009.3.2)に配信した号では、経営者会報ブログの「明大生との一問百答」に寄せられたこの質問に答えてみたのですが、メルマガの読者から、
「メルマガのQ&A最高です。このようなこと、真剣に返答して下さるコンサルの先生はなかなかいないと思います。しかもこんなにズバリと危険な(笑)回答。。。さいこーでした。」
とのお便りをいただきました(*^_^*)
こういう反響はとてもうれしいので、今後、経営者会報ブログとメールマガジンとの相乗効果が生まれればいいなと考え、このアドバイザリボードにも月に2回くらいの割合で「Q&A」を掲載していきたいと思っています。
というわけで、今回は、反響の高かったこの質問です。
== 質 問 ==
経営者として、仕事をしていく上で、家族の支えが重要かと存じます。あるいは、あまりに仕事が忙しく、家庭を顧みる余裕がないかもしれません。ご家族との関係(うまくいっているか)それに対する考え方についてお聞かせ下さい。
また、経営者になる以前と比べて、ご家族との関係とそれに対する考え方について、変化があれば、その点もお聞かせ願いたいです。
== 回 答 ==
家庭についてこうあるべきとか、こういう形が理想であるというのは存在しないのではないかと思います。また、経営者といってもその人の資質や企業規模ナドによってかかる責任や負担はさまざまなので、まったくケースバイケースと捉えるほうがいいと思います。
== 解 説 ==
こういう(経営者は家庭に対してこうあるべきという)質問は結構多いので、機会をみてどこかで一度、回答した方がいいと思ったのでお答えしますが、コンサルタントとして現実にいろいろな社長さんと接している立場で思うことは、家庭に対してこうあるべきという理論や理想論は、ほとんどの場合、まったくあてにならないのではないかと思います。
なんか、すごいことを言っているみたいですが、なぜこんな回答をあえてするかというと、例えばアメリカ流の経営本などに書いてあることを真に受けて、家族の支えがなければ経営は上手くいかないとか家庭は大切にすべきという考え方に縛られてしまって、苦労している社長さんを結構たくさん見ているからです
(ーー;)・・・ストレートすぎてゴメンなさい。
もちろん家族経営で会社をされている場合は、家族の支えは物理的に大切ですが、そうでない場合は、例えば、家族の精神的支えがなければ経営できないレベルの経営者が企業経営で成功出来るとは到底思えません。
また、ある規模を超えた企業の経営者の責任は、それを家庭と比べる…と考える方がそもそも間違っています。また、こういう責任を負った経営者に対して、家庭を大切にしない経営者は成功できないという考えを説くということも、なんだかとってもナンセンスな気がします(*^_^*)
こういう場合は、本当は家族が家庭のことは心配しないで一生懸命仕事をすることで責任を果たすべきだと考えてくれればいいのですが、そういう考えを持ってくれる家族も結構少ない気がしますよね(ーー;)
経営者の家庭はこうあるべきという考え方は、私的には米国流の経営(=個人(家庭)主義や利益重視)の影響が強いからなのかなぁ~と思いますが、これも事実とはかなり違ったイメージだと思います。
それに対して、日本流の経営は他者奉仕や仕事は世の中のために行うという考え方なので、それを実現するために、それぞれ個人の考え方で行っていけばいいと思います。
ただひとつだけ言える事は、もし、あなたが将来経営者になろうと考えているのなら、配偶者を選ぶ時に「自分は将来世の中のために一生懸命働くので、家庭を顧みないこともあるかもしれないが、それで良いか?」という確認はしておいた方が良いということです。
経営者の妻になるということは、それくらい責任があるということなのですが、これを言わないで反対に「一生大切にする」とか言って結婚した結果、大変なことになっている方も多いようです(ーー;) 参考にしてください。
なお、私に答えて欲しい質問がある方は、トラックバックでご質問ください。そのうち気が向いたら(?)、お答えできるかもしれませ~ん(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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