石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2007年04月27日(金)更新
KUMON(公文)塾・インドでFC展開
なんでも、インドでは、2桁の掛け算、99×99までを九九のように教えるらしく、その結果、数字に強い子どもたちが育つみたいなんですが、そんな中で日本の「公文式」がどこまで受け入れられるのか、注目すべきところです。

インドへの進出を決めたのは、今後、中産階級による教育投資が拡大すると判断した結果です。ニューデリーを中心に、教室を運営する経営者を募り、今秋9月の開講を目指すそうですが、現在、ニューデリーの人口は、約1300万人。月収が約1万ルピー(約2万8千円)以上のいわゆる中産階級が約6割を占めるそうです。
公文の月謝は、1科目週2日で、900ルピー(約2500円)。公文が進出している世界各国の中では低い水準だそうですが、現在ニューデリーでは、子どもを私立校に進学させる家庭も多く、塾の需要も拡大しているそうです。
そう考えると、ビジネスとしての将来性を感じますが、私はこのニュースを聞いて、逆に公文が、インド式の「2桁の九九」を日本で教える展開をしたら、相当おもしろい結果がでるのでは、と考えました(*^^)v
2桁の九九が言えたら、結構便利ですよねぇ・・・。こんな風に、私には世の中の動きから、新しいビジネスを発想するクセがついています。
情報化社会になり、他社の動向を知るスピードもどんどん速くなっています。世の中に公開されている情報は「タダ」で手に入るわけですから、経営者に高いアンテナがあれば、どんどん自社のビジネスに活かせるということです。
私のブログも、そんな風に活用していただけるとうれしいです(@^^)/~~~
2007年04月20日(金)更新
鮮魚販売のプロ派遣

その研修施設は、大阪市に開業するもので、飲食店だったビルの一室を改装し、床面積15平方メートルほどの部屋の中に、加工用の厨房や、冷蔵機能付きの陳列棚などを備え、蝋細工(ろうざいく)で作った刺身等を陳列。
店舗内に流れるアナウンスまで放送し、臨場感たっぷりの中で、鮮魚の加工から販売までの実践的ノウハウを学び、まさに“鮮魚のプロ”を育成するそうです。
同社では、家電量販店などに向けた人材派遣が中心でしたが、スーパー向けの研修は、その効果が現れやすいと判断し、今後はこの鮮魚のプロ派遣事業を、売上高の3割程度にまで増やしたい意向だそうです。
情報化社会になって、消費者の購買行動もすっかり変わり、何か買い物をする場合には、必ずネットで「下調べ」をするようになりました。
魚を買いに行くのに、主婦が下調べをしているかどうかはわかりませんが、今の時代、消費者がプロに負けない情報や知識を持っているという点に着目すれば、リアル店舗の売り場にこそ、“本物のプロ”が居る必要があるのです。そういう視点でこのニュースを見ると、大いに参考になると思います。
世の中の情報化が進めば進むほど、ネットとリアルを融合していくような感覚で、マーケティングを構築していくことが大事になってくると思います。経営者は、常にそういうセンスを磨く必要がありそうですね(@^^)/~~~
2007年04月13日(金)更新
「QRコード」の知って得するお話
……正解はクイックレスポンス! しかも、このQRコード、もともとは、トヨタの生産
管理システムのために開発されたものだと知って、ちょっとびっくりしてしまいました。

開発元は自動車部品大手のデンソーです。「ジャスト・イン・タイム」を旗印とするトヨタは、工場に搬入される部品の製造元や品番をバーコード管理していたんですが、90年代に入ると生産台数の増加に伴い、バーコードの容量が不足したことから、新たなコード開発を、系列会社であるデンソーに依頼したんだそうです。
そこでデンソーが目をつけたのが、バーコードの数十倍もの情報量を読み取れる2次元コード。生産現場で使うため、汚れや破損に対する強度や、読み取りの早さと利便性を最大限考慮し、開発から2年で「QRコード」が完成。97年からトヨタの工場で使われ始めました。
しかし、あくまでも「社内利用」ですから、いくらトヨタが大企業とはいえ、このままでは世の中に広まらないと判断したデンソーは、数々の特許を取得したこの仕様を、潔く無償公開したのです。
それにとびついたのが、携帯電話業界でした。02年にJ-フォン(現ソフトバンクモバイル)が、初めてカメラ付き携帯にQRコード読み取り機能を搭載したのです。それからは、みなさんご存じのとおり、他社携帯にも採用され、今ではごく一般的に使われるようになりました。
昨年9月からは、ANAのチェックインレスサービスに利用され始めたり、来年からは、厚生労働省が健康保険証に印刷する予定だそうです。
日本生まれのQRコードは。1文字のデータを効率的に圧縮して入力できるため、複雑な漢字でも、文字化けせずに読み取れる強みがあります。
とは言うものの、国際的に見たら、規格を取得している2次元コードの中で、このQRコードの認知度はまだまだなんです。米国のほとんどの州で免許証に印刷されているモトローラの「PDF417」や、ドイツで切手代わりに印刷されている「データ・マトリックス」に比べればとてもマイナーな存在なのです。
今後は、アジア圏を中心にさらなる拡大を図りたいところですが、そのためには、「QRコードを使うとどんな風に便利か」という利便性を、世界に向けてよりわかりやすく伝えていくことがキーになると思います。
これからの時代は、「高い技術力」があっても、それを世界に発信できない限り、生き残りは難しくなってくるでしょうから、「情報発信力」をあわせ持つ企業にしか、決して軍配は上がりません。
そういった意味で、QRコードの今後の発展を温かく見守りつつ、経営者として、自社の情報発信力にますます磨きをかけてください(@^^)/~~~
2007年04月06日(金)更新
“古本”が次世代のアーティストを育てる!?
この活動は、代官山で本を回し読みする思いを込めて「BOOK AROUND DAIKANAMA」と名付けられ、Tシャツのリサイクルなどに取り組むNPO「フレンドリーデーインターナショナル」が主催しているものです。

そもそもこの活動を思い立った理由がおもしろいんですが、デザイナーやカメラマンの事務所から本や雑誌がゴミに出されると、いつのまにか、1冊2冊と抜き取られていくことに気がついたんだそうです。
「もしや、クリエーター志望の若者が持っていくのでは…」とにらみ、この活動を始めたというのです(*^^)v
たしかに、画集や写真集などはかなり高価なものですから、学生の身分では、欲しくてもなかなか手に入れられないという現実があります。だからこそ、高価な本が捨てられているもったいなさを感じ、本や雑誌をリユースし、若い人たちに還元することを考えたわけですね。
ボランティアスタッフ4人で、代官山界隈のデザイン・建築・ファッション関連の事務所などを業種別にリスト化し、1軒1軒電話で事情を説明し、協力を仰いだそうです。なかなか、ビジネスセンスがありますよね。
これまで100以上の企業や事務所に声をかけ、約1割から回収。約20店舗のカフェなどに専用の箱を設置し、その場で読むことはもちろん、持ち帰りも認めているんだそうです。
こんな風に、「リユース」や「リサイクル」というキーワードは、これからの世の中でますます注目されてくるんじゃないかと思います。企業にとってはゴミでしかなかった本や雑誌が、代官山で次世代のクリエーターを育てることに役立つなんて、とってもいい循環ですよね。
しかも、こうした「正義の味方」的な取り組みは、かなりメディアに取り上げられやすいんです。企業PRの面からも大きなプラスを生みます。この事例をヒントに、あなたの会社でも似たような取り組みができないか……なんて考えてみると、結構おもしろいアイディアが出てくるかもしれません(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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