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経営者は他人の心理をどう読むか

投稿日時:2012/06/08(金) 08:30rss

早いもので、6月に入りました。関東地方もそろそろ梅雨入りしそうですが、今年の上半期を良いカタチで締めくくれるよう、計画的に行動していきたいものです。
 
さて、今回は「スタッフの心理の読み方」について質問が届いたので、それにお答えしています。経営力を高めたいなら、人間心理に強くなっておくことは必須です。よかったら参考にしてください(*^_^*)
 
== 質 問 ==
 
会社のスタッフの心理の読み方を教えてください。また、ビジネスに必要な心理学の学び方についても、教えていただけるとうれしいです。 
 
== 回 答 ==
 
基本的に、「他人」の心理は「自分」の心理を掘り下げて考えて理解していくのが一番分かりやすいと思います。スタッフの心理も、購買心理も、この延長線上で理解していくことができるようになります。
 
そして、経営の場合は、そこに経済的な要因が重なってくるということも同時に理解することが大切だと思います。 
 
== 解 説 ==
 
人間の心理というのは基本的に共通しているモノなので、人(この場合はスタッフということですね)の心理を深く理解したいのであれば、まずは自分の心理や感情の動きをいつも観察する習慣を身に付けることをお勧めします。
 
心理学の本を読んで勉強することも確かに大切ですが、本の内容を何に照らし合わせて確認し自分のものとするかは、やはり自分の心理や感情の動きを基準にして落とし込んでいくのが良いということです。
 
そこで、とても大切なのが客観性ですが、自分の心理や感情を、他人事のように観察する習慣が同時にこの客観性も強化してくるので、まずはトライしてみてください(*^^)v
 
やり方は、何か感情が動いた時に、なるほどこういう刺激があるとこんな感情になって人はこんな心理になるんだなぁ~という感じで、心理を押さえていくということですね。
 
こういうふうに心理や感情の動きを観察して思考を積み上げていくと、人にこういう刺激を与えると、きっとこんな感じで思考が動くとか、こんな感情になるはず・・・という“仮説が立つ”ようになると思いますが、それを想定して実際に何かを指示命令して人がどんな心理や感情で反応するかをさらに観察検証していくと、ほとんどの人の心理や感情が分かってくると思います。
 
これ、掘り下げていくと深層心理みたいなところまで分かるようになりますから、ぜひトライしてみてくださいね(^_-)-☆ 顧客の購買心理も、基本この流れで分かってくると思います。
 
・・・ちなみに、私の場合は、人の心理が、この深層心理っぽいところまで分かりますので、その辺の占い師よりも信憑性があると良く言われます(笑)。
 
会社のスタッフの心理に関してですが、こういった要素にプラスして、経済的な要因が人の心理や感情を動かすということも、さらに理解しておいてください。
 
スタッフ個人に経済的な問題やマイナスがある場合は、正常な心理状態ではいられないということです。
 
会社がなぜ給与(固定給)をスタッフに支払うかは、安定した精神状態で働いてもらうため、のベースとなるからです。ということは、フルコミッションや歩合給だと、不安定な心理状態を作りやすいということでもあります(ーー;)  こういう視点から、自社の現状を今一度見直してみてください。
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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