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ビジネスを成功させるために大切な「3つ」のこと

投稿日時:2018/10/22(月) 18:13rss


日毎に秋も深まりますが、「実りの秋」を満喫していらっしゃいますか? 今回は私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加してくださった方からの質問にお答えしてみました。あなたなら、どんな答えを出しますか? よかったらご一緒に考えてみてください。

== 質 問 ==

ビジネスを成功させるために大切なことを「3つ」挙げるとしたらどのような項目になりますか? 石原先生のお考えとその理由をお聞きたいです。よろしくお願いします。

== 回 答 ==

ビジネスを成功させるために大切なこと“べスト3”という質問なので、ちょっと真剣に考えてみました。せっかくなので順番も付けるとすると、

 1)ビジネスモデルの精度
 2)プロダクトアウトではなくマーケットインの思考
 3)経営(決断と行動)のスピード

ということになりました。

== 解 説 ==

まずは、各項目を順番に解説していきたいと思います。

1)ビジネスモデルの精度、についてですが、何故この項目が1番なのかというと、長年コンサルタントをしていて“ビジネスは努力だけで成功するモノでは無い”と強く思っているからです。

ビジネス書には、よく努力すればどんなことでも成功する、まわりがその努力を認めてくれる・・・と書かれていたりしますが、商業活動としてのビジネスですから、あなたの商品やサービスについて、いくら努力をしても、誰かが気に入ってお金を出して使ってくれたり、買ってくれない限り、売上は上がりませんから成功はできないわけです。

ですので、方向違いの努力をいくら一生懸命繰り返しても、成功は絶対にありません。

努力したら成功するというのは、努力してお客様が気に入ってくれるようにビジネスのやり方や値段、サービスなどを変更していった=ビジネスのモデルを修正していった結果、成功したと考えるべきです。

逆にビジネスモデルの精度が良ければ、言い方はストレートですが本当になんの努力も無しに成功するケースはたくさんありますし、本来ビジネスを組み立てる際にはそれをゴールにするべきだと思っているからです。

私の顧問先の企業には、こういうレベルの企業がたくさんあり、今日面談していた社長さんも“経営は科学だから正しく設計すれば必ず成功する”とさらっと言っていました。事実、今まで真剣に努力したことはほとんど無い!と言っていました。

もちろん、実際には設計した通りに行かないので、トライして修正、またトライして修正と、設計したモデルをチューニングしていくわけですが、当たりが見えたら後はスムーズに成果に繋がっていくと話していました。

ということで、ビジネスの成功で一番大切なことはそのモデルの精度だと思います。ビジネスモデルの精度が高いと、経営全体が最高に効率化して無駄な費用や時間が軽減し、不必要な努力をしなくても良くなるからです。

これ、どういうことか解説しますね。会社を経営していく上でかかる費用にはどんなものがあるかと言うと、採用費用、教育費用、営業費用、宣伝広告費用、代理店開発費用・・・etc.と、かなりたくさんありますよね。

ビジネスモデルの精度を上げると、こういった費用を全て引き下げることができるということです。

ビジネスモデルの精度が高いと、採用の際に優秀な入社希望者が集まりやすくなり、応募が増えるので、応募者が入社に意欲的になり、採用効果が上がります。当然、短時間で採用が終わるので時間の短縮になり、関わるスタッフの人件費も減少します。

ビジネスモデルの精度が高いと、基本社員を教育するための費用が下がる・・・場合によっては教育そのものが必要なくなります・・・こちらも、時間短縮、コスト軽減ですよね。

ビジネスモデルの精度が高いと、販売が楽になりますので(上記と同様な理由で)営業費用、宣伝広告費用、代理店開発費用、も全て下がります。

場合によっては担当する人員も減らすことができるので、経営がもの凄いレベルで省力化するわけです。

以上が、ビジネスモデルの精度が上がれば、ビジネスが上手くいくという理由ですが、裏を返すと、例えば採用が上手くいかないのは、採用のやり方よりも、「根本的にビジネスに魅力が無い=ビジネスモデルの精度が低い」と言えるわけです。

同じ理由で、教育が上手くいかない、営業の成果が上がらない、広告効果が出ない・・・等も、実はそれぞれの方法が悪いというよりも、ビジネスモデルの精度が低い(=ビジネスに魅力が無い)と言えるということです。

これが、ビジネスで成功するのに一番大切なのは“ビジネスモデルの精度”だと、私が思う理由です。ビジネスモデルの精度が高いと、最高に効率的な経営ができるということです。これ、分かりやすいですよね(*^^)v

この回答はさらに続きますが、次回は、プロダクトアウトとマーケットインのお話をしたいと思います(@^^)/~~~


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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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