石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
成功していく会社の見分け方 IPOの条件を考える ~ その3~
寒さ厳しき中でも、思考だけは明るい未来に飛ばそうということで、前々回から、「IPO(新規上場)の条件」について、私独自の見解を述べてきましたが、前回に続き、いよいよ最終回です(*^^)v
== 質 問 ==
ズバリ! IPOの条件とは何でしょうか? 時代のスピードがますます加速するなかで、みるみるうちに大きく成功していく会社と、そうでない会社の違いが気になります。
== 回 答 ==
私が考えるIPOの条件ですが、それは、最終的には“経営者の思考が転換点を超えているか?”ということになると思います。よい機会ですので、この辺りを今回は少し詳しく解説してみましょう!
== 解 説 ==
今回も回答の続きですが、毎回振り返りをすると長くなってしまうので(笑)、前回、前々回の振り返りは、ご自身でバックナンバーを読んでくださいね。
IPOする会社の経営のやり方って凄いというか? おもしろいというか? 通常の企業経営とまったく違うということが良く分かったのではないかと思います。
その迫力を伝えたくて、前回の最後に・・・
「ここまでの解説をもっと臨場感あふれるストレートな言い方にアレンジすると、IPOを目指すベンチャー起業家は、まず限られた手持ちの資金で自らのアイディアを実現させるのに“必要な資金を集められるところまで進む”、その場合は資金を1円でも無駄に使いたくないのでオフィスは当然無し、人も必要なら最小限の人間を説得しタダ同然で雇い(極端な場合は、だまして連れてくる? とも言いますが・・・)着の身着のままで昼も夜もなく働く、という感じになりますが、これが、ほぼ正しい表現と言えると思います(─_─)!!」
・・・と、書きました。
IPOを目指すベンチャー起業家は、一心不乱にこの資金調達ができるレベルまで、例えばシステムの開発やサービスアイディアの確立、テストマーケティングのトライ&エラーなどを繰り返し、ビジネスのブラッシュアップを進めて行きます。
IPOに向けた資金調達というのは、資本金の調達となるわけですので、前回も述べたように資本家に返済しなくて良いお金を出していただくわけですから、経営を加速度的に進めて行けるわけです。しかもそうやってビジネスを進めた結果IPOに成功すれば資本主義社会的に考えて相当な金額のお金を自らも手にするわけですね。
経営者が“思考の転換点を超える”というのはどういうことか?
私は、IPOに向けて努力しているベンンチャー経営者が、少しずつ・・・資本が集まったら自分の思うビジネスを、こんな良い条件で思いっきり進めることができる・・・もしビジネスのアイディアが確立しそのアイディアに共感してくれた資本家が集まり、自分に資金を出すという決断をしてくれたら“自分はどんなに幸せな人間か?”というように、感謝できる思考が少しずつ芽生えてくると、そのベンチャー経営者が人間的にもIPOできるレベルへと成長してきているなと考えます。
もちろん、感謝の念だけでIPOするわけではありませんが、ビジネスのレベルアップとこの経営者の思考的な成長が共に起こってこないと、IPOすることはできないと思っています。
資金が集まったらその資金を使って、いよいよ、いろいろな投資が始まるわけですが、その、さらなる成長のための一番大切な投資が人材の採用ということになりますが、経営者にこの感謝の念が備わっていないと、優秀な人材を集めることもできなければ、その優秀な人材を企業の急拡大に向けてまとめあげ、リードしていくことは絶対にできないと考えるからです。
もし機会があれば、IPOした素晴らしい経営者の方に会えると良いですね。そして、どこで自分の性格や考え方が変わったかと質問してみてください。きっと素晴らしい“思考の転換点を超えた”話が聞けるはずです。
ということで、3回に渡ってIPOする経営者の特質などを解説しました。参考になると思いますので、ぜひ活かしていただければと思います(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
== 質 問 ==
ズバリ! IPOの条件とは何でしょうか? 時代のスピードがますます加速するなかで、みるみるうちに大きく成功していく会社と、そうでない会社の違いが気になります。
== 回 答 ==
私が考えるIPOの条件ですが、それは、最終的には“経営者の思考が転換点を超えているか?”ということになると思います。よい機会ですので、この辺りを今回は少し詳しく解説してみましょう!
== 解 説 ==
今回も回答の続きですが、毎回振り返りをすると長くなってしまうので(笑)、前回、前々回の振り返りは、ご自身でバックナンバーを読んでくださいね。
IPOする会社の経営のやり方って凄いというか? おもしろいというか? 通常の企業経営とまったく違うということが良く分かったのではないかと思います。
その迫力を伝えたくて、前回の最後に・・・
「ここまでの解説をもっと臨場感あふれるストレートな言い方にアレンジすると、IPOを目指すベンチャー起業家は、まず限られた手持ちの資金で自らのアイディアを実現させるのに“必要な資金を集められるところまで進む”、その場合は資金を1円でも無駄に使いたくないのでオフィスは当然無し、人も必要なら最小限の人間を説得しタダ同然で雇い(極端な場合は、だまして連れてくる? とも言いますが・・・)着の身着のままで昼も夜もなく働く、という感じになりますが、これが、ほぼ正しい表現と言えると思います(─_─)!!」
・・・と、書きました。
IPOを目指すベンチャー起業家は、一心不乱にこの資金調達ができるレベルまで、例えばシステムの開発やサービスアイディアの確立、テストマーケティングのトライ&エラーなどを繰り返し、ビジネスのブラッシュアップを進めて行きます。
IPOに向けた資金調達というのは、資本金の調達となるわけですので、前回も述べたように資本家に返済しなくて良いお金を出していただくわけですから、経営を加速度的に進めて行けるわけです。しかもそうやってビジネスを進めた結果IPOに成功すれば資本主義社会的に考えて相当な金額のお金を自らも手にするわけですね。
経営者が“思考の転換点を超える”というのはどういうことか?
私は、IPOに向けて努力しているベンンチャー経営者が、少しずつ・・・資本が集まったら自分の思うビジネスを、こんな良い条件で思いっきり進めることができる・・・もしビジネスのアイディアが確立しそのアイディアに共感してくれた資本家が集まり、自分に資金を出すという決断をしてくれたら“自分はどんなに幸せな人間か?”というように、感謝できる思考が少しずつ芽生えてくると、そのベンチャー経営者が人間的にもIPOできるレベルへと成長してきているなと考えます。
もちろん、感謝の念だけでIPOするわけではありませんが、ビジネスのレベルアップとこの経営者の思考的な成長が共に起こってこないと、IPOすることはできないと思っています。
資金が集まったらその資金を使って、いよいよ、いろいろな投資が始まるわけですが、その、さらなる成長のための一番大切な投資が人材の採用ということになりますが、経営者にこの感謝の念が備わっていないと、優秀な人材を集めることもできなければ、その優秀な人材を企業の急拡大に向けてまとめあげ、リードしていくことは絶対にできないと考えるからです。
もし機会があれば、IPOした素晴らしい経営者の方に会えると良いですね。そして、どこで自分の性格や考え方が変わったかと質問してみてください。きっと素晴らしい“思考の転換点を超えた”話が聞けるはずです。
ということで、3回に渡ってIPOする経営者の特質などを解説しました。参考になると思いますので、ぜひ活かしていただければと思います(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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