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社内に“非線形”の人間はどれくらい必要か

投稿日時:2017/10/30(月) 09:43rss

先日、ある勉強会の講師を依頼されたのですが、その時のメインテーマが“非線形思考”でした。その勉強会に参加された方から、こんな質問をいただいたのでお答えしたいと思います。よかったら、参考にしてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
スタッフ40名をかかえる経営者です。“非線形”の考え方をスタッフに伝えると、すぐに辞めてしまいます。石原先生はどのように対処されているのでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
組織内に“非線形”の人間がどれくらい必要かというと意外に少なく、必要なのはせいぜい3%~5%ではないか(それで十分)と思います。
 
ですので、可能性のない方にまで強要する必要は、とりあえず無いというか、無理に教えようとすると返って組織が混乱すると思います。
 
== 解 説 ==
 
まず“非線形思考”について解説すると、PDCAサイクルのように効率性を追求する思考法とは違って、答えのなかなか出ない問題を一生懸命考えるうちに養われる思考法と言えば分かるでしょうか?
 
別の言い方だと、企業はどんな場合でも効率性を追求するので、通常どんな仕事に就いても先輩や講師みたいな教える立場の人がいてやり方をアドバイスしてくれ、効率的にやる方法を教わるわけですが、この方法だと教える人がいてその通りやって自分を成長させるという流れになるので“教える人がいないと何もできない人になる危険性がある”それに対比して(誰にも教わらなくても)自分で解決策を考え出せるようになるための訓練や思考法と言えば分かるでしょうか?
 
もっと分かりやすく言うと、私=石原明の思考法、何もない所からどんどんアイディアを思い付くような“頭脳を養成する”思考法です。
 
組織内での教育方法ですが、理想的にはまず、先輩なり講師的な立場の人間がいて、マニュアルなどに従って“教える ⇒ 教わる”のやり方で新しく入社した人間が戦力化する(自分の給与の3倍位までは稼げるようになる)までは導く。
 
その後、それぞれの人物を見極めながらそのままマニュアルに沿って教えていく人と、途中から教えないで、考えさせながら問題を解決させていく人に分けたらよいのではないかと思います。
 
人にもよりますが、最初から非線形で思考できる人はまずいませんし、教えたからと言ってそれを受け入れる方もそう多くはないと思います。
 
ぜひ、このようなバランスと教え方を参考に、成果の出せる組織マネジメントを目指してみてください(@^^)/~~~
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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