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富裕層に特化した不動産賃貸業を成功させるために ~その2~

投稿日時:2017/06/26(月) 14:01rss

梅雨真っ只中・・・いかがお過ごしでしょうか? こんな時期は、気分だけでも晴れやかにいきたいものですね。さて、今回も前回に続き、富裕層ビジネスについて、真剣に考えてみたいと思います。よかったらご一緒に考えてみてください(#^^#)
 

== 質 問 ==

 

現在は父の経営する不動産屋で修行中の身です。先日『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に初めて参加させていただき、ぜひ自分も「富裕層」に特化した不動産賃貸業を始めたいとワクワクしております。

 

しかし、具体的な一歩としてはどうしたらいいものか・・・気持ちばかりが高揚して、地に足がついていない状態なのですが、こんな自分はどうしたらいいでしょうか? 

 

ちなみに、今は地方都市におります。失礼を承知で、勇気を出して質問させていただきました。ぜひ、先生のご意見をお聞かせください。

 

== 回 答 ==

 

富裕層ビジネスのポイントは突出した専門知識+富裕層特有の価値観や情報を共有していることです。これから不動産業を勉強するのなら、同時に富裕層に関する知識と認識をつけていくことをお勧めします。

 

== 解 説 ==

 

まずは前回までのおさらいをしたいと思いますが、富裕層ビジネスに取り組むには、その環境を知ることが重要です。たとえば、100億円の資産を持っている方に対してビジネスを展開する場合は、その一人から1億円の利益をあげられる可能性もあるわけで、そんな顧客に対しては相当な企業なり個人のエキスパートが既にいて、彼らを囲い込みしているので、最低でも彼らと同じ知識やノウハウがあり、プラス何か勝てる要因が無ければ、入り込むのは難しいわけですね。

 

 

また、あなたのビジネス領域で、既に富裕層ビジネスを展開し、成功している企業をリサーチすることも重要だと解説しました。どんなサービスをどれ位のレベルで展開しているのかを調べ、プラスで勝てる要因をこちら側が作れるかをかなり真剣に考えないといけないわけです。

 

このプラスの要因ですが、後発で勝とうとすると、“ベースとなるサービスのレベルは当然”ですが、

1)そこにプラスする要因は、結構振り切ったサービスなり企画が必要になります。

 

また、その顧客に入って行く方法としては、

2)一見そのビジネスとは無関係に思われるほど、ビジネスの距離が遠いものから入っていくことも重要になります。

 

さらに、富裕層ビジネスを構築する過程で知っておかなければならないことは、

3)富裕層には富裕層特有の弱点がありますから、ビジネス的に距離が遠い+この弱点を上手に絡ませるという思考が大切になっていきますね(p_-)

 

・・・・う~ん。これそのまま本が書けちゃいますね(笑)。と思いつつ、順番に回答していきますね。

 

1) このプラスの要因ですが、後発で勝とうとすると“ベースとなるサービスのレベルは当然”ですが、そこにプラスする要因は、結構振り切ったサービスなり企画が必要になります。

 

リサーチをしていく中で富裕層ビジネスで勝ち組になっている企業が、どんな顧客サービスを展開しているかが見えてくると思いますが、作るサービスはそれに対抗して思い切ったモノ、振り切ったモノにしていくという感じで捉えてください。

 

ここに御社特有の何か? 御社しかできない何か? があったらいいということですね。

 

こうなると、

(既存勝ち組企業のベースサービス)VS(ベースサービス+α)

という構図になりますから、顧客をその企業から少しずつ剥がしていけるわけですね(^_^)/

 

1人剥がして移ってきても100億円の資産がある方が移るということですから、事は重大なわけですよ・・・心してトライしてくださいね!

 

※注意事項ですが、富裕層顧客に対して値引きは最低の提案になりますから、気を付けてください。それに値引きで移ってくる顧客は上客では無いのでその点の理解も大切です(p_-)

 

ちょっと面白い事例をお話すると・・・

先月(2017年5月)のことですが、私の関係している会社で、ある地域ある業種で富裕層ビジネスを展開していて、顧客の更なる囲い込み(顧客流出の防止策)のためのサービス開発をしている企業があり、そのサービス開発の現場に立ち会って来たという事例があります。

 

“香港で有り得ない中華料理を堪能する”という企画でしたが、なんと2泊3日で4回、夜・昼・夜・昼と一流店舗のシェフが、我々だけのために作った特別コースメニューを堪能するという内容でした。

 

これ、まさに歴代皇帝や楊貴妃はこんな料理を食べてたんじゃないの?って錯覚するような、ふかひれの姿煮や豚の丸焼き等、豪華中華料理が毎回襲ってくるような感じでしたが、お腹はいっぱいなのに、本当に美味しいモノは際限なく食べられるんだな~という驚きの体験をしてきました。

 

・・・ちなみに、さらに驚いたことに、それだけ食べても日本に帰って来た時にほとんど体重が増えていませんでした(@_@;)

 

この会社は、この料理企画を世界中でできるように、次はヨーロッパでの企画の開発(お店探しと関係性の構築)に行くと言っていました。次も一緒に行きませんか? とお誘いが来ています(笑)。

 

と、一見“この会社・・・大丈夫?”みたいな振り切った企画やサービスを考えているので、これに対抗するのはかなり大変ですよね!!!!

 

富裕層はそれこそ、あらゆる体験をしているのでそれを超えるとなると、またこの業種で富裕層ビジネスを展開する企業との競争に勝とうとすると、これくらいやらないと勝てないと、この社長さんはお話しされていました(^.^) だから絶対に開発するということでした。

 

ということで、回答はさらに次回へと続きますが、次回までに今回書いた内容も踏まえ“ふむふむふむふむ”と考えて、思考を富裕層ビジネスへとシフトさせておいてくださいね。よろしくお願いします(@^^)/~~~

 

 

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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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