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分散する現場にトップの意思をどう伝えるか

投稿日時:2016/07/22(金) 15:56rss

梅雨が明けそうで明けない関東地方ですが、そんな中、ちょっとおもしろい質問が届きましたので、私なりの視点でお答えしてみました。よかったら、参考にしてください(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
従業員が現場に分散している業務の場合に、どうやってトップの意思を伝えればいいでしょうか? 
 
== 回 答 ==
 
目先の売上げに捉われないで、全体を一か所に集め考えを伝える時間を持つべきです。
 
== 解 説 ==
 
この回答の前提は“会社がまだそれほど大きく無い”ということなので、中小企業を対象にしての答えですが、一番良いのは、目先の売上げに捉われないで、スタッフ全員を一か所に集め、トップが考え方を伝える時間を定期的に持つことです。
 
理由は、組織が分散している状況だと、やはり教育は難しく、なかなかまとまりを持たせることができなかったり、会社の理念や経営者の考えを同じように伝えることはかなり難しいことだからです。
 
もちろんリーダークラスの人間がしっかり成長していて、経営者の考えをそれぞれの職場で部下にしっかり伝えてくれているのであれば別ですが、実際には、なかなか難しいと思います。
 
こういう状況で経営者が考えないといけないことは、目先の売上げを優先するのか? 未来の強い組織作りを優先するのか? そのどちらが正しいかということです。
 
もちろん、正解は、目先の売上げよりも“未来の組織作りに専念するのが正しい”ということになりますが、10人とか20人とか30人のスタッフを一か所に集めて数時間の会議などをするということは、移動の時間も合わせると大変な売上げロスになるわけですから、しっかりした考えを持っていないと取り組めないことでもあるわけです(p_-)
 
さて、今回の回答、とても簡単に答えましたが、質問の意図と回答が違っていることに気が付いたでしょうか?
 
質問は職場が離れていてばらばらの場合の組織の意志統一という内容で、その状況でどうすれば経営者の考えが伝わるかということでしたが、私は、その状況だと意思統一や経営者の考えを伝えることは大変で、みんなを集めて教育した方が楽で成果が上がるので、定期的に全員を集めて意思統一した方が良いという回答をしました(^.^)
 
今回の回答で知っていただきたいのは“そもそもの発想を変えるという選択”を経営者は常に持っている、ということでもありました。前提条件から変えてしまえば、その答えも自然と変わるのです(これ分かりますよね~)。ぜひお試しください(@^^)/~~~
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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