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服は“借りる”が常識!? 「エアークローゼット」が事業拡大

投稿日時:2016/03/07(月) 13:03rss

いつのまにか春が近づき、厚いコートを脱いで、オシャレを楽しむ季節になりましたが、これからの時代、洋服は“買う”より“借りる”が当たり前、という時代になるのかもしれません。
 
「airCloset(エアークローゼット)」は、月額6,800円の定額制で、プロのスタイリストが選んだ洋服を何度でも借りられるというファッションレンタルサービスですが、先ごろ約10億円の資金調達に成功し、倉庫やクリーニング業とも提携しつつ、事業を拡大していく意気込みのようです。
 



 
こうしたサービスは、「自分好みの服が手間なく借りられるのか」という部分が肝になると思いますが、同社は現在約30人の契約スタイリストを今年中に100人にまで増やす方針だとか。
 
ユーザーは届いた服の感想などをスタイリスト宛に送れるので、それをデータとして蓄積していけば、使い続けるほどに、自分の好みにピッタリな服が送られてくるようになるわけです。
 
しかも、返却時のクリーニングは不要で、送られてきたBOXに入れ、送料無料で返却するだけという手軽さです。1回につき3着が送られてくるようですが、自分の都合に合わせて好きなだけ借りておくことができ、それらを返却すると次の3着が送られてくるというシステムなのです。
 
そのうえ、気に入れば買い取りも可能。同社はメーカーからの委託品も含め、3~4万着の洋服を保有しているようですが、提携先の寺田倉庫には洋服の管理や発送業務を委託、またホワイト急便とも提携し、クリーニングの品質向上も目指していくといいます。
 
日本に住む以上、季節ごとの衣替えもしなくてはなりませんから、住宅環境を考えてみれば、多くの服を持つことは、昨今の「断捨離」や「ミニマリスト(持たない暮らし)」というトレンドとも真逆にある行動です。
 
そもそも、「人様が袖を通したものはイヤ」という感情のハードルさえなければ、服は“借りる”で十分なのかもしれませんね(#^^#)
 
その点、最近の若者層は「シェア」が当たり前の時代に育っています。所有ではなく共有に慣れた世代では、感情のハードルがわれわれとは明らかに違うことに気づいてください。
 
経営者たるもの、こうした消費者の感情的変化には、常に敏感になっておく必要があるのです。この事例を参考に、自社にも打てる手はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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