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デメリットをメリットへ 『コットンヌーボー』という発想

投稿日時:2015/11/09(月) 13:06rss

そろそろ「ボジョレーヌーボー」の解禁日が近づいてきましたね。今年は11月19日(木)だそうです(#^^#)
 
そのほとんどは日本で消費されているなどという噂もありますが(笑)、「ボジョレーヌーボー」は風物詩のひとつとして、今では日本にすっかり定着し、毎年楽しみにしている方も多いんじゃないでしょうか? 





そんななか、愛媛県今治市のタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」が、『コットンヌーボー』をうたい文句に、毎年のオーガニックコットンの風合いの違いを楽しむことを提唱していると聞き、「なるほどねぇ~」と感心してしまいました。
 
なんでも2011年からの取り組みで、5年分のタオルが発売されているようですが、このタオルに使う綿花はすべてタンザニア産。毎年の収穫量も品質もまちまちなので、タオルにすると「今までと風合いが違う」というクレームや返品になる危惧があったのだそうです。
 
それを逆手に取ったのが『コットンヌーボー』という発想です。フリーデザイナーの佐藤利樹氏いわく「むしろ違うことを個性と考え、商品の価値に転換してみた」そうですが、タオルを単なる「工業品」ではなく、ワインと同じく農作物を原料とした「加工品」として見たわけですね(*^^)v 
 
しかし、前例のない取り組みに同社も二の足を踏んだそうですが、日本にはまだ入っていなかったタンザニア産のオーガニックコットンを使えるとあって、当初はクラウドファンディングで資金を集めてのスタートだったようですが、ふたを開けてみると、初年度分はまたたくまに完売。翌年の予約が入るほどの人気ぶりだったのだとか。
 
5年目に入った今では、毎年のタオルをコレクションする人たちも現れ、「過去の在庫はないのか?」と聞かれることも少なくないそうですが、タオルに対する発想を変えたことで、新たなマーケットが刺激されたという、とてもよい事例だと思います。
 
タオルに限らず、発想の転換でユニークな展開ができる商品も少なくないはずです。秋の夜長、ワインでも傾けながら、あれこれ発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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