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会話が伝わらない若手社員とどう向き合えばいいか

投稿日時:2011/07/29(金) 09:30rss

早いもので、7月も月末です。そろそろ夏休みを取られる方もいらっしゃるでしょうか。さて今回は、最近私がよく受ける質問を取り上げてみました。よかったら、参考にしてください(*^_^*)

== 質 問 ==

最近、会話が伝わらない若手社員が増えています。言葉のピントを合わせる訓練法はありますか?

== 回 答 ==

コミュニケーションの基礎は、「共通の認識や理解を増やすこと」です。そうすることでお互いの距離はぐっと近くなります。
 
そのためには相手の努力で距離を近くさせるだけではなく、コチラからも相手が距離を近くしやすくなるような投げかけをしてあげたらいいと思います。

== 解 説 ==

最近、こういう質問、すごく多いですよね。古くは“ジェネレーションギャップ”とか言いましたが、ゆとり教育などの影響もあって、今いろんな会社でこういう現象が、かなり切実に起こっているのではないかと思います。
 
では、どうするかですが、一番いいのは彼らが好きなことや関心のあることに対してコチラも関心を持つとか、知るようにして、そういう話題を会話の中にどんどん入れてあげることです。
 
そうすることで、相手にコチラを受け入れる接点や視点が生まれますので、会話のベースを作って行けるようになります。
 
その後で伝えたいことを伝えると、かなり理解してもらえるようになると思いますし、教育も出来るようになっていくと思います。
 
ということで、こういう状況では一方的に若手側に努力させるとか何か訓練法を教えるというより、まず最初に接点を作ってお互いの会話がスムーズに進む関係をコチラから作ってあげた方がいいと思います。
 
そこで、接点を作る方法ですが、例えば、若い方なら好きな漫画は“ONE PIECE”とか“スラムダンク”とかありますよね。それから、歌手なら“AKB48”とか“kara”とか流行ってますよね。
 
こういう漫画やタレント・歌手とかの話題を会話の中に入れる・・・例えば、「AKBの総選挙すごかったね・・・」なんていうように、会話の中にどんどん入れてあげると、コチラに親近感が生まれるし、相手も初めて知ってることを中心に、話が出来るようになったります。
 
会話が上手く成立しないということは、そもそもコミュニケーションの基礎が出来ていないということで、信頼関係や、心を開いた状態が出来ていないということなので、まずはこういう会話をすることで「この人は話せる相手だ」と、相手に感じてもらうことが必要だということです。
 
また、そういうふうに話題を振ったときに相手が「そうですよね・・・・・etc」と、コチラが知らないことなどを一生懸命に詳しく話す姿を見て初めて、「この子はこんな表情で話すんだ・・・」などと感じて、相手に好感が持てたりしますが、それで、その他の会話は恐ろしく上手く行くようになるものです。
 
これ、だまされたと思ってやってみてください。すごく上手くいって、ビックリすると思いますよ(*^^)v
 

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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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