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あの「ギブソン」が世界初のショールームを東京にオープン!?

投稿日時:2014/08/08(金) 14:41rss

私はかねてから、「いつかやってみたかった」というマーケットは結構大きい、と思っているのですが、平たく言えば「大人マーケット」。子どもの頃は親が許してくれなかったとか、若い頃はお金が無くて買えなかったとか・・・そんなモノやコトを、お金も時間も十分にできた世代が次々と手に入れているわけです。
 
ギターなどもその代表的なマーケットだと思うのですが、40代、50代からギターを始める方は、初心者のうちから、妙にいいギターを買ったりしますよね(*^_^*)

 

 
 
そうした日本のマーケットを狙ってのことか、世界的なギターブランド、米Gibson Brands(ギブソン)の世界初となるショールームが、先月(2014年7月)、東京・八重洲にオープンしました。
 
聞くところによると、同店舗は米アップルのショールーム「アップルストア」をイメージして作られたそうですが、店内には人気ロックギタリストが使用したギターが飾られていたり、ジョン・レノンが使用したギターのレプリカがあったり、70種類ものギターを試すことができるスペースがあったりと、ギタリストならずとも、一度は覗いてみたくなるお店です♪
 
創業120周年を迎えるギブソンは、世界中に愛好家がいるにもかかわらず、卸販売が主流のため、これまで一般消費者向けの店舗を作ってこなかったわけですが、今回、同社の出資先であるティアック、オンキヨーとのコラボレーションにより、ギブソン初の店舗が東京にオープンしたわけです。
 
1階にはWi-Fiが配備されたカフェルームが併設されていて、オンキヨーグループが運営する音楽配信サイトによるBGMを聞きながら、無料で提供されるコーヒーを飲んでくつろぐこともできるみたいです。
 
2階はギター試奏ゾーンで、約70本ものギブソンブランドのギターから好きなものを選び、TASCAM(ティアックが所有するブランド)の機器で録音し、オンキヨーのヘッドフォンで音を確かめながら、ギタープレイを楽しむことができるんだとか(@_@。
 
まさに3社の“おいしいトコ取り”ができる店舗なわけですが、ジャスキヴィッツCEOの「日本にはギターを生産する優秀な会社、ギター製作を学べる優秀な学校があり、業界にはたくさんの優秀な人材がいる。われわれは業界を強くする機会を探っている」といった発言を聞くと、M&Aを視野に入れての東京進出か・・・という気もしてきます。
 
それはともかく、CDが売れない時代と言われていながら、日本人一人あたりのCDの購入量は米国の2倍と、まだまだ世界で最大の市場なのだそうです。国内だけにいると、なかなかそうした感覚が肌でわかりませんよね。
 
ギブソンの世界戦略に刺激を受けつつ、自社にも「いつかやってみたかったマーケット」を狙える戦略はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 
 

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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