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サマータイム導入で変わるビジネスの時間軸

投稿日時:2011/07/08(金) 16:49rss

福島の原発事故の影響で今年の夏は「節電」ムード一色ですが、そんな中、早朝の涼しい時間帯から仕事を始める『サマータイム』を導入する大手企業が増えているようです。
 
森永乳業はもっとも早い3月28日からその導入を決めたようですが、始発電車でも間に合わないケースを除き、始業を朝8時・終業を午後4時半と、通常より1時間早めました。
 
またKDDIでは、6月27日よりサマータイムと在宅勤務を組み合わせたシフトを実施しているそうです。朝早くから会社で勤務し、電力需要ピーク時に備えて午後からは帰宅、午後3時以降に自宅で仕事を再開してもらう、といったスタイルも取り入れているみたいです。
 




 
 
 
 
 
こうした動きにいち早く反応したのが、外食産業です。「16時~18時まで生ビール半額!」なんてサービスを見かけることもめずらしくありません。いまや「アフター5」は死語になりつつあり、サービスの中心は『アフター4』に移っているようですね(*^_^*)
 
中小企業では、取引先との関係もありますから、なかなか独自の時間軸で仕事をすることは難しいかもしれませんし、大手の休みが分散した分、中小は24時間・年中無休体制で仕事をしなくてはならなくなった・・・などという話も漏れ聞こえてきますが、要は経営者がこの時代の「変化」をどう捉えるかにかかっているんじゃないかと思います。
 
たとえば京王プラザホテルでは、プールのフリーパスを発行し、6月25日~9月4日までの期間中、16,000円で平日午後3時~8時までなら何度でも利用できるようにして、ホテル利用の敷居を下げる作戦に出ました。
 
また、語学学校のベルリッツが、平日のオンライン英会話レッスンを6時15分からのスタートに変えたり、早朝の出勤客を見込んで、開店時間を早めるオフィス街のカフェなども増えているようです。
 
日本人のいいところは、変化を受け入れる柔軟性に富んでいるところでもありますから、サマータイムにも割合すぐに順応し、時間軸の変化がそのまま「商機」につながっていくんじゃないかと思います。
 
経営者はこうした世の中の変化を敏感に察知し、自社の勤務形態も見直してみるとか、サービスの提供時間を見直してみるとか・・・前向きに、そしてスピーディーに反応してほしいと思います(@^^)/~~~


ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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