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経営者のオンとオフ

投稿日時:2014/01/10(金) 16:30rss

2014年が始まりました! あらためまして、今年もよろしくお願いします(*^_^*) 
 
さて、このお正月休みは9連休だった方も多いようなので、ふだんはできないことをして、有意義に過ごされたことと思います。
 
折りしも、私のメールマガジンでは、2週にわたって「経営者のオンとオフ」についてかなり深くお答えしたので(最近意図的にメルマガQ&Aのレベルを上げてるんですが…)、今回取り上げてみました。
 
もとは『学生・社会人との一問百答』に寄せられた質問ですので、みなさんも自身と照らしあわせながら、考えてみてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
長い社会人生活を過ごすに当たり、オンオフの使い分けは非常に大切に なってくると思いますが、みなさまは経営者という立場上、それもなかなか難しいと思います。
 
そこで、長期休暇と1~2日の短期休暇のそれぞれのケースについて、 みなさまのリフレッシュ方法を教えてください。
 
== 回 答 ==
 
リフレッシュの仕方も難しいですが、その前にまずは休める環境を作る、整えること・・・もっというと休みを取るということは良いことだという思考を、まずは身に付けることが大切だと思います。
 
== 解 説 ==
 
今回の質問に対する答えは経営者の価値観という点でとっても重要だと思って回答しましたが、価値観を重視するので、されている質問と回答の方向が若干ちがいますが、その辺よろしくお願いします(p_-) 
 
おそらく、日本中の経営者の方に休みについて質問すると、休みの取り方というよりも休み=仕事をしない日を作るということは悪である・・・という感じで返事が返ってくると思います。
 
「おまえ、経営者なのになに休んでるんだ(考えるんだ)!? 経営者は24時間仕事する生き物だろうが・・・」みたいな感じですね(笑)。
 
パーセンテージで言うと、90%位の経営者がそういった罪悪感みたいなものを“休みを取る”・・・という言葉から想像すると思いますが、そういった経営者の方が必ずしも成功してないところに相当な問題があると思います。
 
もっと、ハッキリ言うと、残りの休みを取っている10%以下の社長さんの方が確率として圧倒的に成功しているという事実からも、こういった休みを取る=罪悪と考えている経営者の方は持っている価値観を変えるべきだと思います。
 
・・・と言うと、成功している経営者は成功しているので休めるのは当たり前、だけど俺たちはまだまだ成功していないので、24時間働かなきゃって感じで反論が返ってきますけどね(─_─)!!
 
それに、そういう感じでしっかり休んでいる方たちに、聞いたらどうですか?って促しても、なかなか価値観を変えることは難しいので、また、休んでいる方たちは普通の経営者からはほぼ嫌われているので、そういう人の話を聞こうとしないという問題も多いと思います。
 
答えは、休みや休暇は経営者にとって“良いこと”というよりも、しなければならない“必須”のことなので、会社を成功させたかったら経営者は休みや休暇をしっかり取るべきだという考えにならないといけないわけですね。
 
また、ここから少し思考を広げて、そもそも仕事をたくさんしている経営者はイケてない仕事ができないということも知っておかないといけないと思います。
 
さらに、経営者の思考のスタンスとして何が一番大切かというお話をしたいと思いますが、念のため確認しておくと、「仕事をたくさんしている経営者はイケてない」と言った「仕事」というのは、実務、あるいは目の前の売上げを上げるための仕事という意味です。
 
ということで、現場の仕事に自分の時間のほとんどを費やしている、取られている経営者はイケてないということです。
 
この思考が経営者に備わっていないので会社は大きく発展しないし、多くの経営者に休みは必要かと質問すると“休みを取るなんてもってのほか”という返事が返ってくるというわけですね(─_─)!!
 
では、解説しますが、そもそも経営者の仕事とは何かというと、それはビジネスを作ることですよね。
 
そしてビジネスの作り方には大きく分けて二つあって、一つは自分自身で良く思考を巡らせて考えること、そしてもう一つは自分に訪れるチャンスを活かすことなんですが、そのために一番良い刺激となるのは、自分よりも成功している経営者とやり取りしながら閃きを得たり、共同で何かビジネスをする機会に出会うことです。
 
自分でじっくり考えるにしても、時間はかなり必要だし、自分よりも成功している経営者の方と親しくなるにしても相当時間が空いていないとできないわけですね(*^^)v
 
また、ビジネスを思いついたり、ヒントを得た時にそのヒントをすごい速さで具体化させるためにも、時間は必要なわけですから、時間を空けておくということは、経営者にとって実は一番重要なことなのです。
 
そのために、イケてる経営者は、実務をほとんど部下に任せて自分の時間のほとんどを空けておかないといけないと分かっているのです。また、一日でも早く優秀な部下を採用して任せられる体制を作らないといけないと、良く分かっているということです(^.^)
 
そういう意味では、経営者にとってお金よりも自分の時間の方が大切だとわかっていないといけないわけですね。
 
休みを取ることに関しても、時間が空いたからといって、うっかり実務に手を出してしまうと、そこからあれよあれよという間に、現場に取り込まれてしまうことの怖さを知っているので、心を鬼にして休みを取ることで時間を空けることを死守しているという感じさえします(笑)。
 
ということで、いつもたっぷり時間を空けている経営者の方が、実は圧倒的に成功する確率が高いという理由はそういうことなのです。
 
考え方を整理すると、経営者は自分の時間を確保するために、お金を出して部下の時間を買っていると考える方が良いわけですが、休みを取らず現場に入り込んでしまっている経営者は、雇った部下に自分の時間を費やしてしまっているダメな経営者ということになるわけです(─_─)!!
 
ちょっと難しい話に展開してしまいましたが、・・・???って思った方は、2~3回この回答を読み直して、考えてみてくださいね。きっと参考になると思いますよ(^.^)/~~~
 
 
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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