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アプリ「WEAR(ウェア)」 の登場で大きく変わる買い物のスタイル

投稿日時:2013/12/06(金) 13:31rss

今、若者たちの「買い物」の仕方が大きく変わろうとしているのにお気づきでしょうか? 

 

衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは、この秋からスマホアプリ「WEAR」の提供を始めたのですが、このアプリを使って店頭商品のバーコードを撮影すれば、詳しい商品情報やおすすめコーディネートが見られるので、色やサイズはもちろん、手持ちの服とのバランスをじっくり吟味した上で買い物できるというシロモノなんです(@_@

 

つまりお店は「見るだけ」・・・ショールームと同じような位置づけとなり、実際の買い物はネットショップから! 買い物に出かけても、大きな荷物も持たずに手ぶらで帰れるというスタイルが一般化する日も結構近いかもしれません。
 

 

当然ですが、「WEAR」の導入に際して、業界の反応は真っ二つに分かれました。多くの商業施設に関わる三菱地所は「WEARへの参加は遠慮してほしい」と書面でテナントに通達したようですし、ルミネも「ルミネ店内での写真撮影は原則禁止とする」という書面を入居テナントに送付したと聞きます。

 

そもそも商業施設はそこに人とお金が集まることを前提にプランされているわけで、店頭での決済につながらないサービスは“想定外”ですよね(―_―)!!

 

一方、真っ先に参加表面したのがパルコです。同社は「ITはどう化けていくかわからない。早めに取り組んでおいたほうが有利だ」と、その理由を説明しています。それを受けたスタートトゥデイ側も、どうやら「パルコ経由で商品が売れた場合、数%の手数料をパルコに支払う」というしくみを提案したようです。

 

WEAR」を使うには、まずその店舗に設けられたコードを読み取って「チェックイン」する必要があるため、このようなしくみを構築することも可能なわけです。

 

もしあなたが当事者だったら、経営者としてどのような判断をくだすでしょうか?

 

三菱地所やルミネの言い分もよくわかりますが、私としては、こうしたIT化の流れはもう誰にも止められないだろうと思います。抵抗しているのは売り手の事情であって、消費者たちはお店で買ってもよし、ネットで買ってもよしという「選択の自由」が増すことになるわけですから…。

 

また、流行りのコーディネートなども含め、その服の周辺情報がカンタンに集まったり、その情報を友達同士で楽しく交換したり・・・世の中のSNS化が止まるはずもありません。「自分の業界には関係ない」などと言わず、経営者として“時代の空気”には、敏感になっておきたいものですね(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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