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就活で2人に1人が潜在顧客へ!?

投稿日時:2013/11/08(金) 16:52rss

早いもので、今年のカレンダーも残り2枚となりましたが、今年もまもなく大学3年生たちの就職活動が解禁となります。日本経団連の倫理憲章見直しで2013年度の就職活動開始は121日となっているようですが、そんな中、ちょっとおもしろい調査結果が目に留まりました。

 

電通総研が、2014年度入社の内定者を対象に行なった「就職活動振り返り調査」では、就職活動を通じて「企業の印象が変化した」との回答が83.2%もあり、結果として2人に1人はその企業の潜在顧客になっていることが明るみに出たというのです(@_@

 

 

そういえば、以前スターバックスのCEOをされていた岩田松雄さんとお会いしたときに、「ボディショップの会社説明会をやると、必ずその近隣の店舗の売上げが伸びたんだ。それに気づいてからは、なるべく店舗近くの会場で説明会をするようにしたんだけどね()」などと話してくれたことを思い出しました。

 

岩田氏は、2005年に「THE BODY SHOP Japan」を運営する株式会社イオンフォレストの代表取締役社長に就任し、店舗数を107店から175店舗に拡大しながら、売上げを約2倍にして一躍脚光を浴びることになったわけですが、当時から目の付け所が違ったようです(*^^)v

 

ふつう、採用試験で注目するのは「採用する人」ばかり。「採用しない人」のことまで考えられる会社はそう多くないと思います。しかし、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドなどは、「この人は落とそうと決めた瞬間からお客さま扱いする」と聞きますから、さすがですよね。

 

電通総研も、「企業にとって就職活動期間は、社員を見つける期間であると同時に、未来の顧客に企業・商品の価値を伝えることができる極めて重要な機会」であると結論づけていますが、この調査結果をもう少し深堀りすると、「企業における情報発信の価値」が見えてくるのではないでしょうか。

 

情報化社会が進む中で、今や企業も、ホームページやメールマガジン、ブログやSNSなど、様々なメディアでの情報発信を課せられています。しかし、いざ情報を発信しようとすると、「どう伝えるべきか」と悩んでしまうことも多いはず(―_―)!!

 

その結果、広告宣伝のテイストで情報発信を続けている企業も多く見受けられますが、消費者たちが知りたがっているのは、その企業の“本当の姿”であり、体温が伝わるような情報だと思うのです。

 

経営陣の人柄にしても、スタッフたちの社風にしても、製品開発の姿勢にしても、就活ではその企業の「生の姿」に触れられるからこそ、その会社や製品のことを好きになるのでしょう。

 

成熟した経済社会では、もう「イメージ」だけでモノは売れません。自社の姿勢やポリシーを「メッセージ」として相手に届ける・・・これができる会社は、就活生だけでなく、多くのファンを得られるはずです。この事例を参考に、自社のマーケティング戦略を、今一度見直してみてはいかがでしょう(@^^)/~~~

 

ボードメンバープロフィール

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石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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