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早稲田アカデミーが“学校教師”向けe-ラーニング講座開設!?

投稿日時:2013/10/25(金) 13:21rss

しだいに秋も深まり、“勉学の秋”真っ盛りといった感じですが、どうやら進学塾大手の早稲田アカデミーが、“学校教師”を対象に、指導力を養成するための「e-ラーニングサービス」へ本格的参入を決めたようです。

 

同社はこれまでも対面指導で同講座を実施してきた経緯があるのですが、“勝算あり”と踏んだのでしょう。新サービスとして「教師力養成塾e-講座」を立ち上げ、主に小学校から高校までの教師を対象に、3年以内で1千人の利用者を目指す意気込みです(*^_^*)

 

 


 

意外かもしれませんが、近年、学校には指導力に不安を抱く教師が多いのだそうです。そんな中、この講座は科目指導ではなく、「指導力」そのものの向上に特化するのが特徴的です。

 

じつは、「教育というものが上手くいくかどうかは、指導者側の「教えたい」気持ちと生徒たちの「学びたい」気持ちのバランスで決まるのです。いくら優秀な教師であろうと、興味を持たない生徒を相手に、良い授業をすることは不可能なわけですね(―_―)!!

 

私自身も以前、社員教育の講師などもたくさんやったので、このあたりのことがよくわかるのですが、本題の講義に入る前に、「なぜ今自己成長する必要があるのか」を理解してもらえるよう、柔らか~く柔らか~く、本番前の前座のように、いろいろな話をしたものです()

 

つまり、先生方も教科を教える前に、まずは生徒たちの「向学心」に火をつける必要があるわけですが、生徒たちの興味を引くというスキルにおいては、学校教師より塾講師のほうが一枚上手(うわて)なのかもしれませんね(*^^)v

 

それにしても、少子化に向かい先行き不安な塾業界において、「学校教師」という優良マーケットに目を向けたあたり、かなりの経営センスだと思います。教師にはもともと「向学心」があるので、対面でなく「e-ラーニング」でも十分な成果が上がるはずです。

 

さらに、今は「教師受難の時代」で、生徒たちが授業を聞かずに教室内を歩き回るといった「学級崩壊」や、鬼より怖い(?)「モンスターペアレンツ」に心を痛める先生も少なくないと聞きます。もしかしたら、一流企業のお客様相談室クレーム処理係が教える「モンスターペアレンツに対処する法」などという講座も、結構人気を呼ぶかもしれませんね()

 

それはともかく、自社では当たり前のスキルを「他業界」に売るという発想はとても良いと思います。ぜひこの事例を参考に、自社にも他業界に売れるスキルはないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~

 

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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