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食べるより「写メ」が先!? 行列のできるアイスクリーム店

投稿日時:2010/07/02(金) 16:47rss

今年もあっと言う間に半期が過ぎ、いつのまにかアイスクリームのおいしい季節になりました。今、何かと話題になっているアイスがコレ! 東京・渋谷の「牛乳生アイス専門店 白一」のソフトクリームです(*^_^*)

渋谷といっても、NHKや代々木公園にほど近い場所にあるのですが、週末ともなれば店の外まで行列ができることもしばしば。さらに、ほとんどのお客さんが食べる前に、まず携帯やデジカメで「撮影」するといいますから、おもしろいですよね。


shiroichi


この写真を見ていただくとおわかりのように、コーンの上にぐるぐると巻かれた部分と同じくらいの直線がすーっと伸びています。受け取ったお客さんも、あまりの長さに思わず撮りたくなってしまうのでしょう。

店側も、アイスのカタチには相当ごだわっているようで、これは試行錯誤の上にたどり着いたカタチなのだとか。また、上部の直線には特にこだわりがあり、どんなにお客さんが行列していようとも、納得できなければやり直すのが「白一」流のようです。

もちろん、味にもごだわっています。牛乳本来の味で勝負するため、卵、バター、生クリームなどは一切使わず、高い鮮度と風味を保つため、毎朝その日に販売する分だけを仕込むのだそうです。

一見ふつうのソフトクリームでも、食べるとまるでシャーベットのようなシャリッとした食感でさっぱりした味わい。見た目との「ギャップ」も大きなポイントです。

また、店員さんも、「すぐに食べないでください。巻き上がり10秒~15秒後が、表面がキュッとしまって中はしっとり状態になるので、ちょうど食べごろですよ」なんて、とっておきの情報まで教えてくれることもあるみたいです。

つまり、カシャッと1枚撮った頃が、ちょうどアイスも食べ頃になるのかもしれません。まぁ、そこまで計算しているわけではないでしょうが、味とカタチに関しては、ネットで話題になることを十分意識していると思います!(^^)!

ご存じのように、ブログやツイッターの登場で、今や「国民総情報発信時代」といった様相です。巷では「ネタ消費」と呼ばれているそうですが、ブロガーたちは、常に「ブログネタ」のために、金を使っているようなところがあります。

ネットでは、特にユニークな画像はそれだけでインパクトがありますから、このアイスのカタチは、そういった意味からも「逸材」です。さらに、見かけと違う「味わい」も、コメントしやすいですよね。

今やただの「おいしいアイス」というだけでは、めずらしくも何ともありません。しかし、そこに「カタチ」という合わせ技を持っただけでも、話題性がグンと上がるのです。

つまり、話題になるかならないかの差は、意外と「ちょっとした」ことなんです(*^^)v 

この事例を参考に、自社商品を話題にしてもらうためには、どんなスパイスをきかせればいいか・・・あれこれ楽しみながら考えてみてくださ~い(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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