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携帯ゲームで集客!? GPSと情報をリンクする威力

投稿日時:2010/04/09(金) 09:44rss

突然ですが、「イチゲー」ってご存じですか? 一芸じゃないですよ(笑)、全地球測位システム(GPS)を使った「位置ゲーム」のことで、地図情報サービスのマピオンが運営する「ケータイ国盗り合戦」は、かなり有名ですよね。

今、電車に乗ると、半分以上の人が携帯電話をいじっているように思いますが、この「位置ゲー」が、みごとに「ネット」と「リアル」をつなぐ役目を果たしているようで、出張族の中には、この「ケータイ国盗り合戦」にハマッている人も多いと聞きます。


位置ゲーム


最近では、この「位置ゲー」が、集客ツールとして大活躍しているのです。同名の「位置ゲー」を運営する「コロプラ」では、ゲームと店舗との提携をすすめており、ユーザーたちの間では、買い物することで得られる通常では手に入らない「レアアイテム」を求めて、わざわざ地方まで買い物に出かける…なんてことがふつうに行われているみたいです。
ちなみに「コロプラ」とは、仮想通貨「プラ」でアイテムを買い集め、自分のコロニー(居住地)の人口が増えるのを楽しむというゲームです。さらに移動先でしか買えない仮想「お土産」を集めたり、別の参加者と交換したり、近くに滞在する参加者と交信できたりするというしかけがウケて、2008年10月の会社設立後、ユーザーは順調に伸び続け、今では約100万人に達する勢いなのだとか(@_@;)

このゲームに昨年(2009年)から新たに加わったのが、カードを使った実店舗との連携システムです。ユーザーが提携店で買い物をすると、購入金額に応じたカードを受け取ることができるのですが、そこに記載された番号を登録すると、通常では入手できない「レアアイテムのお土産」が買える、というしかけです。

このレアアイテムは、ゲーム内で仮想通貨を使って高値で売買されることもあるため、交通費をかけてまで、わざわざ買い物に出かける・・・なんて現象が起きているわけです。
それに対する賛否はともかく、GPSと情報を上手にリンクさせることで、ネット社会の住人を、リアル社会へ連れ出すことができるわけですね。

ちなみに、提携店舗は、買い物をした利用者に渡したカードの金額の20%を、集客の謝礼として運営会社に支払う仕組みになっているため、初期費用や固定費用はかからないみたいです。

これって、格安ツアーに組み込まれているお土産やさんと、旅行代理店の関係と同じ図式ですよね(――;) 土産店の集客が携帯ゲームで行われるようになったとは…今っぽいというかなんというか…。

マピオンやコロプラは、地方の活性化に留まらず、法人向けのサービスにも積極的な動きを見せています。マピオンは今月(2010年4月)1日から、ANAの携帯サイトにゲームを導入し始めました。

全国の空港や観光地で、携帯電話から位置情報を取得すると、スタンプが溜まっていくしくみです。つまり、携帯を使った「スタンプラリー」みたいなものですね。

一方、コロプラが東京メトロと組んで発売する「1日乗車券」(710円)は、新宿など首都圏の27の駅の定期券売場で買えるそうですが、駅の外に出て携帯電話から位置情報を取得すると、駅ごとに異なるバーチャル食材がもらえます。

「1日乗車券」の番号を入力すると、ゲーム内に料理人が現れ食材を調理してくれて、ゲームが進行するというしかけです。さらに今月17日から10月16日までは、東京メトロ全駅で、ゲーム内アイテムも配信するそうですよ。

こうした事例からもわかるとおり、情報化社会は限りなく進化を遂げています。「ネットもよくわからないのに、今度はGPSか…」などと言わず、経営者のアイディアしだいでどんどん集客が楽になっていく社会だと、歓迎の気持ちを持って、ぜひ前向きに捉えてみてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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