大きくする 標準 小さくする


ある「振り回し型」の社長の場合・・・

投稿日時:2010/03/19(金) 14:58rss

昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、来週にはもう東京の桜の開花が予想されているそうです。春は新しいことを始めるのにも、最適な季節です。なかなか捨てられない“自分のクセや習慣”を見直すチャンスでもあります。

というわけで今回は、私の著書の読者さんからの質問を取り上げてみました。みなさんの中にも、思い当たるフシがある方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ、参考にしてください。


== 質 問 ==

先生の著書『うちの社長はなぜ「ああ」なのか?』を読みました。大変参考になりました(*^_^*)診断の結果、自分は「振り回し型」でした。

だからでしょうか、将来的に大切な仕組み作りなどが苦手なので、ついつい後回しになってしまいます。直すのに何かいい方法はありますか?それから先生にもそういうことはあるのですか? 教えてください。


== 回答 ==

目の前の事に振り回されないで、仕組み作りなど、将来に関わる大切なことをしっかりやるためには、目線を先にのばすのが一番良いのではないかと思います。

経営においてはいろいろなことが大切なのですが、その物事がどれ位大切かどうかは立っているスタンスの違いに拠ると思います。なので、目線を先にすれば将来のウエイトが増し意識が変わりますので、ぜひ経営の目線を先にのばしてみてください。

== 解 説 ==

本、読んでいただいてありがとうございます。私の本にはそれぞれ書いた意図や理由があるのですが、経営者の最後(というかもっとも大事な)の課題は自分の性格や考え方の問題点に気付いてそれを変えることなので、今そういうご自身の問題に気付かれたとしたらとっても良かったと思います。

「振り回し型」の経営者を変えていくヒントは本の中に詳しく書いていますので、今回は質問の内容の仕組みつくりなどが後回しにされないようにするにはどうすれば良いか?という問いに答えたいと思います。

そこで冒頭の回答になるわけですが、こういう場合の解決策は“経営の目線を先にのばす”ということが一番良いのではないかと思います。

目線をのばすというのはどういうことかというと、経営者が経営を考える時の思考のスタンスを今月や来月あるいは今年いっぱいといった目先に合わせるのではなく、最低2年~3年先、できれば3年~5年先に合わせて考えるというスタンスになることです。

冒頭の説明のように目線をのばすと考え方の視点が変わりますので、結果、物事に対する思考のウエイトが変わりますから、目先のことよりも先のことの方が大切に見えてきますよね。だから、この方法が良いということです。

もちろん、経営の状況などもありますので、一概にスタンスを先にはのばせない場合もありますが、経営的に問題がないのであれば、ぜひ視点を先にのばすことをお勧めします。そうすれば、結果として仕組み作りなど将来大切なことに経営のウエイトが変わってくると思います。

最後に私の場合ですが(ーー;)

私もアイディアがどんどん先行するタイプなので、ともすると目線が、超・至近距離になる場合があるので、経営は出口を考えて行う!なんてことをしっかり思い出すようにしています。逸る自分を抑えるのにはこれが一番良いと思っています。


いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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