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「ひな菓子」販売で考えるデータベース・マーケティング

投稿日時:2010/02/19(金) 13:18rss

このところかなり寒い日が続いているので、“春”はまだ遠い感じがしますが、月があけると、もうすぐ「ひな祭り」です(*^_^*) 

今回は、ひな菓子販売における質問を取り上げ、既存の「リスト」をどう活かしていくべきか、経営者としての「考え方」にスポットを当てて回答してみました。

今後の日本は少子高齢化・人口減少に向かっていくわけですから、たとえどんな業種であっても、既存のお客さんを大事に「顧客化」し、顧客ごとの「生涯利益」を上げていくことを考えていかねばなりません。そういった意味で、ぜひ、この事例を参考にしてください。


== 質 問 ==

ひな菓子をスーパーに販売している片手間に、幼・保育園向けにカタログを作成し通販をしてみました。結果、4年で1000件のお客様ができましたが、ひな菓子シーズン以外に有効活用できていない状況です。1000件に対して今後どのような展開をしかければよいですか?


== 回 答 ==

今回は具体的な質問ですが、これだけ顧客がいたら出来ると思うので、例えば年中行事とかに合わせて前倒しでいろいろなお菓子を企画してオーダーを取るようなしくみを考えてみたらどうでしょうか?

決め手は、そのお菓子の企画があることで幼・保育園の保母さん達が仕事がしやすくなること、いろいろ考えなくても良くしてあげることだと思います。季節感に合わせて考えてみてください。

== 解 説 ==

これ、以前いただいていた質問ですが、シーズンが近くなって来たので回答しようと思いました。

回答したように、季節に合わせた企画商品を、年間を通して提供する通販へと発展させたらどうでしょうか?

仕掛けとしては、まず、お雛様のようにイベント性の高い企画からスタートさせて、面白さを演出するのが良いと思います。そしてこれが決め手になると思いますが、近くの幼稚園や保育園に行って乗りの良い保母さんや園長さんと仲良くなって、このお菓子を使っていろいろなイベントや企画をリアルにやってもらい、それをお客様の声としてリポートすると良いと思います。

子供たちがすごく喜んでいるところや、父兄の方の写真や声も集めるといいですね(*^^)v
ポイントは、コチラが企画を提案、保母さんやスタッフの方の仕事を楽にしてあげることです。それで成果が上がるようにしてあげれば、定着していくと思います。それを年中行事に合わせて進めていくわけですね(*^_^*)

おそらく、この企画に反応していろいろやってくれる幼稚園や保育園さんが出てくると思うので、そういった写真やメッセージをさらにお客様の声として、増幅させて、出来れば取材なんかにも行って、ほとんどの幼稚園や保育園さんで日常的にこういう行事が行われるようにもっていければ、かなり面白くなると思います。

最近は日本の伝統行事みたいな事も薄れてきてしまっているので、各行事の本来の意味や歴史を通しての薀蓄(うんちく)なども分かるようにしていただければとてもすばらしい教育にもなりますよね。父兄の方もきっと喜びます。

そう考えると、これは日本の将来のためにもいいのでぜひやってみてください。応援します。

いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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