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新規事業とコンセプトが合わない従業員をどうすべきか

投稿日時:2010/01/22(金) 17:33rss

今回は、私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の勉強会に参加してくれた方からの質問を取り上げてみました。

経営に「人」の問題はつきものですが、経営者が考え方の基軸をどこに置くかで、進む方向性も変わってくるものです。よかったら、参考にしてください。


== 質 問 ==

事業を売却し、従業員を引継ぎ採用しなければならない時、今、新規事業を立ち上げる際、コンセプトが合わない従業員をどのようにしたら良いか悩んでおります。考えを教えてください。よろしくお願いします。

            
== 回 答 ==

企業経営に変化はつきものなので、その変化をしっかり社員さんに理解してもらってまずは前向きに参加してもらうということが大切です。その後スキルや向き不向きという問題が出てくると思いますので、生産性などを課題にして、結果として社員さんが入れ替わっていくようにうながすのがいいのではないでしょうか。

== 解 説 ==

おそらく、会社のある部門の売却をされたのだ(なのでその部門で採用した方がこれから取り組む仕事に向いていないということだ)と思いますが、企業が社員に支払う給与は基本的に依頼した仕事や業務に対して、社員が前向きに取り組んでくれて尚且つ望む成果を達成することを前提に支払う訳ですから、今後取り組んでもらう仕事は、最初の雇用の仕事と違う仕事ということを理解してもらって、それに取り組んでもらうようにうながすことが最初に取り組むことだと思います。

事業売却に際して買収企業に雇用の継続を依頼出来なかったわけですから、新しく取り組む仕事とコンセプトの違う社員さんが社内に出来てしまったとしても、まずはその方たちが今回の事業の担い手として成長するように、仕事の理解と教育をすることが重要だということです。

・・・本来は、事業を売却する際に社員さんも買収先に雇用してもらう(あるいはその時に何らかの方法で退職してもらう)方が良いのですが、上手く行かなかったということで、こういう事態になってしまったのだからしかたないと思います(ーー;)

その後の取り組みですが、新規事業で期待する成果を基準に、それぞれの社員に課題と評価を繰り返していき、成長してくれない社員がだんだん社内での仕事に限界を感じるようにうながすのが良いのではないかと思います。

企業というのは常に成長をしていくわけですが、その成長の速度に合わなくなった社員が自然に会社を去っていく流れを持つようになると、優秀な人が社内に残り、そうでない社員が辞めていくという、人材の自然な流れが出来ていきますから、それを意識してやっていくということです。

ただ、こういう仕事は本来事業売却時に、買収企業との間でしっかり交渉して雇用を継続してもらったり、売却時に何らかの方法で退職をうながせば起きない問題ですので、そもそもこういう問題自体が起きたことに経営者として反省した方が良いということも回答に付け加えておきます。

いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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