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ネクタイに点字のメッセージ!? 「デコタイ」の発想に学ぶ

投稿日時:2009/05/29(金) 16:07rss

今年は6月21日(日)が父の日ですが、巷では、父の日ギフトのマーケットを狙った商品が続々と登場しています。ワインや日本酒のラベルにお父さんの名前が入れられるなどという企画はもとより、あのオロナミンCまでが「お父さんカンゲキキャンペーン」を展開していたりして、思わず笑ってしまいました(*^_^*)

そんななか、ちょっとおもしろい商品を見つけました。その名も「デコタイ」。携帯電話などのデコレーションで人気のスワロフスキークリスタルを使って、ネクタイにメッセージを込めようという商品なのです。


デコタイ


そのメッセージが「点字」になっているのがミソで、日本展示図書館協力のもと、「パパ ハヤク カエッテ キテネ(パパ早く帰ってきてね)」とか、「メタボ チューイ(メタボ注意)」などのユニークなメッセージをネクタイに載せられるんです。もちろん、名前を入れることも可能です。
この商品は、グラフィックデザインを手がける有限会社クールタイガーの女性社長の発案みたいですが、今年は点字を発明したルイ・ブライユの生誕200年に当たるそうで、しゃれっ気とユーモアを合わせ持つこのネクタイを通じて「点字への関心も高めていきたい」と考えているそうです。

それにしても、ネクタイにメッセージを載せようという発想はかなりユニークです。しかし、さすがに読みやすい文字で書いてあったら、ちょっと締める気がしないと思いますが、点字ならいいかなって感じですよね。

赤やピンクなど約20色の国産シルクのネクタイの表面に、点字のメッセージを「デコ」して、価格は1本7~8千円だそうですが、父の日のみならず、恩師へ感謝の気持ち伝えるとか、バレンタインデーに彼氏に贈るとか…いろいろと販路は広がりそうです。

さらにこの商品の価値は、プレゼントした後にも「これ、なんて書いてあると思う?」とか、「じつはこれ、点字なんだ」というふうに、会話が生まれる点にあります。ひとつの商品を通じてコミュニケーションが生まれる…これはギフトに付加価値を生む視点です。

また、「デコタイ」というネーミングもいいですよね。ケータイのデコレーションに慣れた女性たちからは、すんなりと受け入れられるでしょう。

こんなふうに、ネクタイひとつとっても、新しい感覚とアイディアで「マーケット」が出来上がるわけです。

自社の商品をとっておきのギフトとして提案するためには、いったい何をプラスしたらいいか…楽しみながらあれこれ考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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