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造園業界の救世主!? 「モザイカルチャー」に注目

投稿日時:2009/02/13(金) 15:55rss

「モザイカルチャー」ってご存じですか? ひとことで言えば、植物を使った造園アートのことです。フランスで生まれ、カナダで育ったアートだそうですが、3年に1度開かれる世界博が、今年の9月に日本で初めて浜松市で開かれることもあって、今、にわかに注目を集めているのです。


モザイカルチャー



上の写真は、昨年(2008年)9月に、はままつフラワーパークに登場した赤塚不二夫さんのキャラクター「ウナギイヌ」のモザイカルチャーです。「うなぎに驚くウナギイヌ」という題名まで付いていて、ウナギイヌがツボから顔を出すうなぎにびっくりしている様を表現したものですが、なかなかよく出来てますよね(*^_^*)

このモザイクアート、どんなふうに作るのかと思えば、まずは金属で骨組みを作り、それに網をかけ、土を詰め込んで土台を作るのだそうです。そこに花や緑を植え込んで、立体作品に仕上げていくようですが、今、浜松市では、20社近い造園会社が集まり実践講習会なども開いているみたいです。
以前、私のブログにも、「田んぼアート」を取り上げたことがあるのですが、日本人の元来の器用さを持ってすれば、この「モザイカルチャー」も、日本でさらに発展する可能性があります。

近年、環境問題や都市の緑化に関心も高まっていますから、もしかしたら、「モザイカルチャー」は造園業界の救世主になるかもしれません。

なにより「生きた」植物を使っているところがいいですよね。銅像と違い、置いただけってわけにはいきませんから、必ずメンテナンスが必要になります。そう考えると、これを立派な「ストック型ビジネス」に育てることも可能です(*^^)v

さらにいいのが、公園などに置くとかなり目立ちますから、それがランドマーク的な存在になってしまったら、やめるにやめられない…状態にもなるわけです。そういえば、名古屋駅のJRセントラルタワーズのクリスマスイルミネーションは、あまりに有名になってしまって、もうやめられないみたいですよ(――;)

名古屋だけでなくクリスマスイルミネーションも年々大掛かりになっていますが、かなり費用がかかるのもこれまた事実。しかし、たとえ赤字になったとしても、お客さんのニーズが高ければ、簡単に打ち切るわけにもいかなくなるのです。

企業も自治体も「消費者」の声には弱いですからね。造園業界もそんな心理を上手に利用して、この世界博をきっかけに、商業施設や公共空間に「モザイカルチャーを造りませんか?」と、どんどん提案してみたらいいと思います。

翌年からは、そのメンテナンス料であなたの会社が潤う…ことになるかもしれません。ぜひ参考にしてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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