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自宅に懐かしのジュークボックスを♪ セガトイズの「ホームジュークボックス」

投稿日時:2008/11/21(金) 17:23rss

セガトイズから先月(2008年10月)発売された「ホームジュークボックス」という商品をご存じでしょうか? 昔懐かしいジュークボックス型の音楽プレーヤーなのですが、実物の約8分の1にスケールダウンされたその精巧なつくりには、思わず目を奪われてしまいます。

商品サイトも、とても上手に作ってあるので、下記の画像をクリックして、まずはぜひその世界感をお楽しみください♪


ジュークボックス


少子化傾向にともなって、玩具各社は数年前から、“大人向け”の商品の開発に躍起になっています。以前も、「グランドピアニスト」という商品を取り上げたことがありますが、こうした商品を出すには、「どこまで本気でこだわったものづくりが出来るか」が勝負になってきます。

この「ホームジュークボックス」も、1950年代から1970年代にかけて米国のWURLITZER社が製造・販売した通称「樽型」(WURLITZERタイプ)をモチーフにしたミニチュアモデルになっていて、レコードをターンテーブルに載せるアクションまでをもリアルに再現しているんです!(^^)!
針がレコードに触れたときの“チクチク音”やアームの動作音なども忠実に再現しているのには、ちょっとびっくりしてしまいます。内臓された20曲の楽曲も、ユニバーサルミュージック社厳選のオールディーズで、ルイス・アームストロングの「この素晴らしき世界」やフォー・エイセスの「慕情」など、古き良き時代への郷愁を誘う曲ばかりです。

さらに、本来のジュークボックスのように100円硬貨を入れて聴きたい曲を再生する「コインモード」まで付いていて“本物っぽさ”を盛り上げるうえ、自分の好きな音楽データが入った別売りのSDカードを本体に挿入して再生することもでき、これで価格は29,400円。50代~60代をターゲットに、年間2万台の販売を目指すそうです。

決して、マスマーケットを狙った商品ではありませんが、あくまで「本物っぽさ」にこだわることで、コアなターゲット層には、確実にヒットすることでしょう。ここまでこだわったものづくりをするからこそ、人の心に響くのです。ぜひその「開発レベル」の高さを知ってください。

経済環境が悪化するなか、われわれ中小企業は、「欲求市場」に向かうべきだという話を、私は最近よくしているのですが、マスマーケットを狙い価格競争に巻きこまれていくようなビジネスモデルではなく、規模は小さくとも、「これじゃなきゃダメ!」とお客さんが名指しで飛んでくるような商品やサービスの開発に力を入れるべきだと思うのです(*^^)v

冒頭で見ていただいた商品サイトも、動画を使ってこの商品の持つ世界感を上手に表現していますが、こうしたWEB戦略をとることで、マスメディアに莫大な広告費を払うことなく、商品の価値やストーリーを発信していくことができるわけですから、われわれも大いに参考にすべきでしょう。

そういえば、「セガトイズ」の前身は、米国からジュークボックスを輸入・販売する会社だったそうですよ。どんな会社にも歴史があるものですが、そのノウハウがどこで役に立つかわかりませんよね。こうしたノウハウも、すべて会社の大事な「資産」です。

来年にかけて、世の中はますます厳しくなりそうな気配ですが、ぜひ冷静に自社の持てる「価値」をみなおし、とるべき戦略を固めてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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