石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
今、「バスマニア」が熱い!?
その昔から「鉄道ファン」の存在は一般に知られていますが、最近は、バスを愛してやまない「バスマニア」がじわじわと増え続けているのだそうです。
マニアの中心は、30~40代の男性だそうですが、この分野は関連書籍などが少ないため、自分たちで研究して、車体の微妙な違いなどを発見するといった醍醐味があるようです。
男性なら、子どものころに一度は「バスの運転手」に憧れた人も少なくないのかもしれませんが、バスマニアと一口にいっても、いろいろなタイプの人たちがいるようです。
まずは、シンプルにバスに乗るのが好きという「乗車派」。路線制覇を目指したり、エンジン音の違いを聞き分けたり、なかにはみずから免許を取得し、バスを所有して運転を楽しむ人までいるみたいです。
一方、「撮影派」と呼ばれる人たちは、熱海のビーチラインに架かる歩道橋などの“撮影スポット”に出かけ、わくわくしながら来るバスを待ち、来たバスを撮影するのだそうです。
「バス撮影の魅力は鉄道と違って、どんなバスが来るか直前までわからないところ。一期一会ですよ」と話す人もいるくらいで、ある意味、鉄道マニアよりもディープな世界のようです(――;)
その他、模型を集めたり改造したりして楽しむ「模型派」の存在もありますが、いずれにしても、バス車両の種類や装備、形態や部品などを徹底的に調べることを趣味とした人たちなのです。
業界誌の「バスラマ・インターナショナル」では、年に1~2回、バス会社の営業所を巡るツアーを企画しているそうです。もともとは業界関係者向けに始めたもののようですが、今では参加者の半数以上をバスマニアの人たちが占領してしまうのだそうです。
また、今年4月に栃木県の壬生町で開催された「バス祭り」には、総勢2000人が参加したと言いますから、ちょっとびっくりしてしまいますよね(@_@;)
イベントの目玉は、珍しいバスの展示。元国際興業バスの「いすゞ製BU04型」には大勢のマニアが群がり、車体後部のエンジンルームを開けると「おー」という歓声が上がったそうですよ。
以前もこのブログで、「ダムマニア」の話題を取り上げたことがありますが、全体から見るとかなり少数派ではあるものの、よりディープな情報を求めている、こうした「マニア層」に商品やサービスを提供するという発想は、これからの経営に欠かせない視点であると私は考えています。
ご存知のとおり、日本の消費社会も成熟し、「大量生産・大量消費」の時代はとっくに終わっています。もうあの頃のように、作った商品がバンバン売れる…という時代には戻らないのです。だからこそ、これからの時代はますます、経営者のアイディアとセンスが問われるわけです。
模型メーカーのトミーテックでは、人気のコレクションフィギュア「鉄道むすめ」シリーズに続き、今月(2008年9月)末より、『バスむすめ』シリーズの第2弾の発売を開始するようです。
こんなふうに、マーケットの存在にすでに気づいている企業もあるわけです。この事例を参考に、「趣味マーケット」「マニア向けマーケット」について、真剣に研究してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
マニアの中心は、30~40代の男性だそうですが、この分野は関連書籍などが少ないため、自分たちで研究して、車体の微妙な違いなどを発見するといった醍醐味があるようです。
男性なら、子どものころに一度は「バスの運転手」に憧れた人も少なくないのかもしれませんが、バスマニアと一口にいっても、いろいろなタイプの人たちがいるようです。
まずは、シンプルにバスに乗るのが好きという「乗車派」。路線制覇を目指したり、エンジン音の違いを聞き分けたり、なかにはみずから免許を取得し、バスを所有して運転を楽しむ人までいるみたいです。
一方、「撮影派」と呼ばれる人たちは、熱海のビーチラインに架かる歩道橋などの“撮影スポット”に出かけ、わくわくしながら来るバスを待ち、来たバスを撮影するのだそうです。
「バス撮影の魅力は鉄道と違って、どんなバスが来るか直前までわからないところ。一期一会ですよ」と話す人もいるくらいで、ある意味、鉄道マニアよりもディープな世界のようです(――;)
その他、模型を集めたり改造したりして楽しむ「模型派」の存在もありますが、いずれにしても、バス車両の種類や装備、形態や部品などを徹底的に調べることを趣味とした人たちなのです。
業界誌の「バスラマ・インターナショナル」では、年に1~2回、バス会社の営業所を巡るツアーを企画しているそうです。もともとは業界関係者向けに始めたもののようですが、今では参加者の半数以上をバスマニアの人たちが占領してしまうのだそうです。
また、今年4月に栃木県の壬生町で開催された「バス祭り」には、総勢2000人が参加したと言いますから、ちょっとびっくりしてしまいますよね(@_@;)
イベントの目玉は、珍しいバスの展示。元国際興業バスの「いすゞ製BU04型」には大勢のマニアが群がり、車体後部のエンジンルームを開けると「おー」という歓声が上がったそうですよ。
以前もこのブログで、「ダムマニア」の話題を取り上げたことがありますが、全体から見るとかなり少数派ではあるものの、よりディープな情報を求めている、こうした「マニア層」に商品やサービスを提供するという発想は、これからの経営に欠かせない視点であると私は考えています。
ご存知のとおり、日本の消費社会も成熟し、「大量生産・大量消費」の時代はとっくに終わっています。もうあの頃のように、作った商品がバンバン売れる…という時代には戻らないのです。だからこそ、これからの時代はますます、経営者のアイディアとセンスが問われるわけです。
模型メーカーのトミーテックでは、人気のコレクションフィギュア「鉄道むすめ」シリーズに続き、今月(2008年9月)末より、『バスむすめ』シリーズの第2弾の発売を開始するようです。
こんなふうに、マーケットの存在にすでに気づいている企業もあるわけです。この事例を参考に、「趣味マーケット」「マニア向けマーケット」について、真剣に研究してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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