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“ゆるキャラ”奮闘! 自治体のイメージアップに貢献

投稿日時:2008/06/13(金) 10:57rss

突然ですが、彼らの存在をご存じですか? 先日、静岡県内のイベントに登場したマスコットたちです。

ウナギイヌ&ふじっぴー

来秋開かれる「第24回国民文化祭・しずおか2009」の開幕まで500日となったのを記念して、JR浜松駅の改札口脇にカウントダウン用電光掲示板が設置されたのですが、その両脇に立っている彼らは、浜松“福”市長の「ウナギイヌ」と、静岡県のマスコットキャラクターの「ふじっぴー」なんです。

この「ウナギイヌ」君が、浜松“福”市長に就任したのは、昨年(2007年)5月のこと。同年4月、政令市になったことをきっかけに、全国に浜松をピーアールしようという取り組みの一環だったようです。

浜松といえば「うなぎ」という全国的なイメージを尊重し、赤塚不二夫の人気まんが「天才バカボン」に登場する「ウナギイヌ」が採用されたのです。そのキャラクターを副市長ならぬ「福市長」に任命したセンスもかなりのものです(*^^)v

今では、市民の65%がその存在を認知していて、84%の人たちが「親しみやすい」と答えているようで、先月、任期(1年契約)更新と相成ったみたいですよ。昨年8月から、市役所の売店で扱いはじめたグッズのも好評で、携帯ストラップ(300円)は、一時予約待ち状態だったそうです。

こうした人気ぶりを受け、地元企業12社は独自に「ワン♪だふる浜松」を設立し、ウナギイヌの絵入りタオルや、お菓子、味噌、日本酒などのオリジナル商品を作り、広く販売していく意気込みなのだとか。ユニークな福市長に、市民の期待も高まります。
この「ウナギイヌ」のような、見るとどこかほっとする脱力系のキャラクターを、「ゆるキャラ」と呼ぶそうですが、今、この「ゆるキャラ」たちは、地方公共団体や公共機関のイメージキャラクターとして、大活躍しているのです。

まずは、2010年に開催される千葉国体のイメージキャラクター、その名も「チーバくん」。専用サイトを作ったり、ブログを展開したりと、かなり頑張って活躍しているみたいです。

チーバくん

続いてのゆるキャラは、横浜開港150周年記念マスコットの「たねまる」くん。来年(平成21年)4月に開かれる「開国・開港Y150」まで、さまざまなイベントに顔を出すそうです。

たねまる

こちらは、TVチャンピオンの「ゆるキャラ日本一決定戦」に、関東ブロックから出場した経験を持つ「こいのぼりん」。日本一のジャンボこいのぼりの町、埼玉県加須(かぞ)市をピーアールするためのキャラクターで、06年のサッカーのワールドカップドイツ大会には、ドイツに渡り、現地の子どもたちと触れ合ったといいます。

こいのぼりん

こんなふうに、世は、挙げればきりがない「ゆるキャラ」ブームですが、この「ゆるキャラ」戦略は、地方自治体や公共団体のみならず、企業のイメージアップにも十分通用する手法だと思います。愛すべきキャラクターを開発したら、あなたの会社の重要なポジションに起用してみるのも一案かもしれませんね。この事例を参考に、楽しく考えてみてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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