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自分で育てればなお美味しい!? 「えだまめ栽培セット」に注目

投稿日時:2008/05/16(金) 09:56rss

5月も半ば、そろそろビールのおいしい季節です。ビールのおつまみと言えば「枝豆」ですが、最近ちょっと面白い商品を見かけました。その名も「えだまめ栽培セット」。ビールジョッキをイメージした陶器の鉢に、枝豆の種、培養土などが入ったコンパクトなセットで、ひとつ1,050円で販売されているんです。

製造販売元は、愛知県にある陶器メーカーの聖新陶芸。一瞬、小学校時代の夏休みの宿題に出されたアサガオを思い出してしまうような商品ですが、昨年は約2万5千セットを売った実績があるそうです。

えだまめ栽培セット

食の安全が注目されるなか、ベランダでのガーデニングや家庭菜園を始める人も増えていると聞きます。しかし、いざ始めるには時間も場所も必要ですし、それなりに手間もかかり、なかなか敷居が高いものです。でも、こんなコンパクトなセットなら、家の中で簡単に栽培できますから、気軽にチャレンジできますよね。
種をまいて数日で芽が出て、芽が出てきたら、大きく育つよう間引きをします。後は、日当たりのいい場所に置き、土が乾いたら適当な水を与えるだけで、種まきから80~90日ほどで収穫できるそうです。収穫と言っても、この1鉢から収穫できるのは10房ほどだそうですが…(-_-;) 

しかし、見方を変えれば、約3ヶ月間“収穫”を待ちわびるわけですから、その時間は結構楽しいものになるはずですし、何より自分で愛情たっぷりに育てた枝豆は、格別な味がするのではないかと思います。

この楽しみや喜びを加味して考えると、商品価値も高まるというものです。ちょっとしたギフトにも向く商品ですし、父の日のプレゼントにもいいかもしれません。

同社では「昨春に、お客さまからの要望を受けて開発したものです」と話していますが、なかなかいい着眼点ではないでしょうか。

たぶん、園芸店やホームセンターなどで買えば、枝豆の種自体、たいした値段はしないはずです。それをビアグラス風の陶器の鉢に入れ、気軽に家庭菜園気分を味わえるようパッケージングしたこのセンスは、私たちのビジネスにも良いヒントとなるのではないでしょうか。

どんな業界にも、本物や本格的な商品の一歩手前に、「お手軽お試しマーケット」が存在するものですし、こんなふうに、商品に「ちょっとした楽しさ」をプラスすることで「ギフト」に向く商品に変身させることも可能です。

この事例を参考に、自社の商品やサービスに、あと“ひとひねり”加える方法がないかどうか……楽しみながら、あれこれ考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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