大きくする 標準 小さくする


おさかなマイスター

投稿日時:2007/08/31(金) 15:22rss

水産3団体で作る日本おさかなマイスター協会は、魚の専門資格「おさかなマイスター」育成講座をスタートさせるそうです。民間資格ではありますが、築地で魚の知識を学び、日本の魚文化を守ろうということのようです。


築地


これはおそらく、「野菜のソムリエ」の成功事例をヒントにしての動きのような気もしますが、業界団体がこのような取り組みをすることは、とてもすばらしいと思います(*^^)v

これは、水産庁が平成18年度の白書に書いた「かつてない魚離れが起きている」という指摘を受け、状況を好転させようと、業界が一体となって立ち上がったのでしょう。家庭や学校での子ども向けの食育や、スーパーなどの販売員、または調理関係者にこの資格を活用してもらいたいみたいです。
この10月から、築地の「おさかな普及センター資料館」において、アドバイザー育成講座がスタートします。期間は3ヶ月、全11回で、12万6000円。来年4月からは、いよいよ「マイスター講座」が始まるそうです。

講師は、築地の鮮魚店や水産研究機関の専門家などで、たとえば、冷凍マグロの解凍に塩水の湯を使うプロの技を伝授したり、「比較さしみ論」では、天然物と養殖物の違いを比較したり、ミナミ・メバチ・キハダなどのマグロを食べ比べ、味の違いを研究したりするみたいです。ちょっと面白そうですよね(*^_^*)

もちろんちゃんとした勉強もあって、旬の魚や栄養を学んだり、漁法、目利き、適した調理法、取り扱い方法などが学べるのだとか。今や一般消費者とプロの情報格差が年々縮まるなか、「専門家の知識をきちんと教える」という姿勢は、ビジネスを展開するにおいても、大いなるヒントになりそうです(*^^)v

あとは、この「おさかなマイスター」の存在を、どこまで広く認知してもらえるかの勝負になるでしょう。野菜のソムリエのように、人気タレントを広告塔にするのか、雑誌とタイアップしたり、楽しいイベントを企画したりもするのか……今後の展開にしばし注目してみたいと思います(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

バックナンバー

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近の記事

このブログの記事タイトル一覧(608)


RSS