石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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プラネタリウムのリバイバル人気に思う
ひと昔前の「プラネタリウム」といえば、子ども向けの天文学習施設というイメージでしたが、近年、プラネタリウムのリニューアルが相次ぎ、お客さんの裾野が広がっているようです。
東京・池袋にある「サンシャインスターライトドーム“満天”」は、きらめく星空に花火が打ち上がる映像を映したり、アロマの香りとロマンチックな音楽で会場の雰囲気を盛り上げたりして、新たなデートスポットとしての人気を獲得しています。
大人向けに設定された夕方以降の回では、お客さんの6割以上がカップル、という日も多いみたいです(*^_^*)
一方、「葛飾区郷土と天文の博物館」は、今年3月に、これまで人類が観測した全宇宙の天体データを映像化できる『デジタル・ユニバース』を国内で初めて導入しました。これが中高年の知的好奇心を刺激したらしく、リニューアル後は順調に動員数を伸ばしているようです。
従来のプラネタリウムは、地上から見上げた星空を平面的な映像にするだけでしたが、今どきのプラネタリウムは「デジタル技術」を採用し、立体的な映像をドームに映し出すことで、まるで宇宙旅行や宇宙散歩を体験したような気分にさせてくれるんだそうです。これなら、大人も十分楽しめますよね。
バブル崩壊以後、娯楽の多様化もあって、プラネタリウムの人気は下降線をたどる一方。都内では平成13年に渋谷の「五島プラネタリウム」が、続く15年には、「満天」の前身である「サンシャインプラネタリウム」が閉館しました。
しかし、人類の宇宙に対する憧れには、普遍的な要素があります。新しい技術を導入したり、魅力ある企画を打ち出すことで、プラネタリウムには、もっとお客さんを呼べるはずなんです。
しかも今なら、「リバイバル」的要素もあり、注目を集めているので、親子はもちろん、世代を超えた会話のきっかけにもなりやすいわけです。
要は、多くの人に「行ってみたい」と思わせるような、魅力あるプログラム作りができるかどうかに、プラネタリウムの未来がかかっているわけです。
そのなかで、杉並区立科学館では、米国の著名研究者にインタビューするなど、最先端の宇宙研究を独自に取材し、番組化しているようです。設備はデジタル化しても、製作会社から購入した番組を流すだけの館もあるなかで、とても立派な取り組みだと思います。
同館の物理指導担当係長の話では、「大人向けの番組を作り続けるには、職員に十分な知識が必要。でも、短期間で集客実績を要求されたり、職員が数年で異動したりと、公営のプラネタリウムには専門家が育ちづらい環境にある」そうです。
そんな問題意識から、彼は3年前に、プラネタリウムの職員が最新の天文学を学ぶワークショップを開催することにしました。
「星座の美しさだけでなく、旬の宇宙の話題を提供するのもプラネタリウムの役割です。『やさしい内容=みんな喜ぶ内容』ではない。難しいけれど面白い番組作りをしなければ」という言葉には、かなりの説得力があります。
企業としても、商品開発の方向性や、情報発信のヒントになる考え方だと思いますので、ぜひ参考にしてください(@^^)/~~~
東京・池袋にある「サンシャインスターライトドーム“満天”」は、きらめく星空に花火が打ち上がる映像を映したり、アロマの香りとロマンチックな音楽で会場の雰囲気を盛り上げたりして、新たなデートスポットとしての人気を獲得しています。
大人向けに設定された夕方以降の回では、お客さんの6割以上がカップル、という日も多いみたいです(*^_^*)
一方、「葛飾区郷土と天文の博物館」は、今年3月に、これまで人類が観測した全宇宙の天体データを映像化できる『デジタル・ユニバース』を国内で初めて導入しました。これが中高年の知的好奇心を刺激したらしく、リニューアル後は順調に動員数を伸ばしているようです。
従来のプラネタリウムは、地上から見上げた星空を平面的な映像にするだけでしたが、今どきのプラネタリウムは「デジタル技術」を採用し、立体的な映像をドームに映し出すことで、まるで宇宙旅行や宇宙散歩を体験したような気分にさせてくれるんだそうです。これなら、大人も十分楽しめますよね。
バブル崩壊以後、娯楽の多様化もあって、プラネタリウムの人気は下降線をたどる一方。都内では平成13年に渋谷の「五島プラネタリウム」が、続く15年には、「満天」の前身である「サンシャインプラネタリウム」が閉館しました。
しかし、人類の宇宙に対する憧れには、普遍的な要素があります。新しい技術を導入したり、魅力ある企画を打ち出すことで、プラネタリウムには、もっとお客さんを呼べるはずなんです。
しかも今なら、「リバイバル」的要素もあり、注目を集めているので、親子はもちろん、世代を超えた会話のきっかけにもなりやすいわけです。
要は、多くの人に「行ってみたい」と思わせるような、魅力あるプログラム作りができるかどうかに、プラネタリウムの未来がかかっているわけです。
そのなかで、杉並区立科学館では、米国の著名研究者にインタビューするなど、最先端の宇宙研究を独自に取材し、番組化しているようです。設備はデジタル化しても、製作会社から購入した番組を流すだけの館もあるなかで、とても立派な取り組みだと思います。
同館の物理指導担当係長の話では、「大人向けの番組を作り続けるには、職員に十分な知識が必要。でも、短期間で集客実績を要求されたり、職員が数年で異動したりと、公営のプラネタリウムには専門家が育ちづらい環境にある」そうです。
そんな問題意識から、彼は3年前に、プラネタリウムの職員が最新の天文学を学ぶワークショップを開催することにしました。
「星座の美しさだけでなく、旬の宇宙の話題を提供するのもプラネタリウムの役割です。『やさしい内容=みんな喜ぶ内容』ではない。難しいけれど面白い番組作りをしなければ」という言葉には、かなりの説得力があります。
企業としても、商品開発の方向性や、情報発信のヒントになる考え方だと思いますので、ぜひ参考にしてください(@^^)/~~~
ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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