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近代の「産業遺産」認定と情報化社会

投稿日時:2007/06/08(金) 14:35rss

経済産業省は、日本の近代化に貢献した地域の建造物などを、「産業遺産」として認定し始めるようです。

その対象は、
●幕末から戦前の工場跡、炭坑後の産業遺産であり、産業の発展過程においてイノベーティブな役割を果たしたもの
●建造物のみなならず、画期的製造品および当該製品の製造に用いられた機器・教育マニュアル
などで、自治体などから候補を公募し、現地調査と専門家らによる産業遺産活用委員会の意見を踏まえた上で、この9月にも認定先を決めるとのことです。

産業遺産

たとえば、官営八幡製鉄所とこれを支えた九州炭坑遺産軍群というように、できるだけ関連する複数の産業遺産を、地域史・産業史を軸に取りまとめるようですが、おもしろいのは、それらを「観光資源」として地域活性化につなげようという狙いもあり、『ストーリー仕立て』にすることで、観光の周遊コースとしてアピールするそうです。
これって、まるで「プロジェクトX」みたいな戦略ですよね(*^^)v ものごとはあるところまで成長すると、急にまた「古いもの」に光が当たったりするものなのです。日本経済もそんな時期に入ってきたということでしょうか。

それはともかく、今の世の中で上手にものごとをPRしていくには、この「ストーリー仕立て」というのが相当大切です。なぜなら、情報化社会とは、商品やサービスと一緒に、その背景にある「情報」や「ストーリー」を買っている時代とも言えるからです。

ふだん自分たちが普通にやっていることは、慣れもあって、特別すごいことだと認識していないものですが、それを客観的なストーリーにすると、相手にすごく伝わりやすくなりますし、「自分たちの仕事って結構すごいかも」なんて思えたりするものなのです。

客観的な視点を持った情報を発信することで、ビジネスの新たな展開も期待できますから、
この事例をヒントに、自社のPR戦略やWEB戦略をいろいろと発想してみてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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