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“古本”が次世代のアーティストを育てる!?

投稿日時:2007/04/06(金) 18:55rss

アートやファッションの街として若者に人気の渋谷区代官山で、事務所で不要になった本や雑誌を提供してもらい、カフェなどに置く活動が広まっているそうです。

この活動は、代官山で本を回し読みする思いを込めて「BOOK AROUND DAIKANAMA」と名付けられ、Tシャツのリサイクルなどに取り組むNPO「フレンドリーデーインターナショナル」が主催しているものです。


mawashiyomi


そもそもこの活動を思い立った理由がおもしろいんですが、デザイナーやカメラマンの事務所から本や雑誌がゴミに出されると、いつのまにか、1冊2冊と抜き取られていくことに気がついたんだそうです。

「もしや、クリエーター志望の若者が持っていくのでは…」とにらみ、この活動を始めたというのです(*^^)v
たしかに、画集や写真集などはかなり高価なものですから、学生の身分では、欲しくてもなかなか手に入れられないという現実があります。だからこそ、高価な本が捨てられているもったいなさを感じ、本や雑誌をリユースし、若い人たちに還元することを考えたわけですね。

ボランティアスタッフ4人で、代官山界隈のデザイン・建築・ファッション関連の事務所などを業種別にリスト化し、1軒1軒電話で事情を説明し、協力を仰いだそうです。なかなか、ビジネスセンスがありますよね。

これまで100以上の企業や事務所に声をかけ、約1割から回収。約20店舗のカフェなどに専用の箱を設置し、その場で読むことはもちろん、持ち帰りも認めているんだそうです。

こんな風に、「リユース」や「リサイクル」というキーワードは、これからの世の中でますます注目されてくるんじゃないかと思います。企業にとってはゴミでしかなかった本や雑誌が、代官山で次世代のクリエーターを育てることに役立つなんて、とってもいい循環ですよね。

しかも、こうした「正義の味方」的な取り組みは、かなりメディアに取り上げられやすいんです。企業PRの面からも大きなプラスを生みます。この事例をヒントに、あなたの会社でも似たような取り組みができないか……なんて考えてみると、結構おもしろいアイディアが出てくるかもしれません(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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