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内定辞退を防ぐ研修プログラム

投稿日時:2007/03/08(木) 14:09rss

来月には新入社員を迎える企業も多いと思いますが、今年は景気回復の影響から、新人研修の会場に使われるホテルなどはどこも予約がいっぱいで、需要をまかないきれない状況なんだそうです。

不景気の時代に、企業が自社の研修施設を売却してしまった反動だそうですが、同時に内定を辞退する学生も相次ぎ、採用予定数を確保できない企業も増えているようです。そんな中、内定辞退を防ぐ研修プログラムが注目を集めています!(^^)!


naiteisya


企業は内定者を一人確保するために、60~80万円程度の採用コストをかけていると言われていますが、大企業では約2割、中小企業になると約半数の内定者が辞退してしまうんだそうです。内定辞退をしたことのある学生は、なんと全体の63%にものぼるそうですから、ちょっとびっくりしてしまいます(@_@;)

そうした現状を改善するべく、企業研修などを手がけるJTBモチベーションズでは、「内定者動機づけシステムプログラム」の営業を始めました。
内定者向けに集合研修を行うプログラムなんですが、研修を通して仕事の意欲を高めたり、コミュニケーションや問題解決のスキルを身につけさせたり、はたまた自社商品やサービスをテーマにしたテレビCMやPRビデオを作成させることで、会社への理解を深めさせていくそうです。

また、人事部がメールマガジンなどで情報発信を積極的に行うとともに、ブログを開設して、内定者同士のコミュニケーションを円滑にし、就職に対する不安を解消する手助けもするようです。

費用は50人規模の研修で100万円弱だそうですが、あなたはこの金額をどう判断するでしょうか?

最近では、「内定辞退」という第一関門を突破して無事に入社しても、3年以内に辞めてしまうケースも多いと言います。要は受け入れる企業の体制が整っているかどうかが大きな問題なのです。

当社のコンサルティングメニューの中でも、人事評価制度が好調に推移しているのは、こうした社会背景の影響もあると思っているんですが、内定者や新入社員に向けた研修を行うと同時に、管理職や先輩社員たちが各自の能力を存分に発揮して、やりがいを感じながら働いているかどうかについても、丁寧に確認してください。

研修を終えて、やる気まんまんで職場に配属された新人が、ギャップを感じて戸惑ってしまうようでは、研修費用をドブに捨てたも同然です(――;)

経営者には、社員の気持ちを敏感に感じ取る感性とともに、広い意味での職場環境を整える能力がますます求められる時代になってきたようです(@^^)/~~~

★『成長主義人事制度』についてはこちらで詳しく解説しています。
  http://www.ckplat.co.jp/kadai/hyoka1.htm

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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