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有料観覧席で見る花火大会

投稿日時:2006/07/14(金) 11:34rss

今年もそろそろ、夏の風物詩である花火大会のシーズンを迎えます。花火を見るのは、タダというのが常識でしたが、このところ『優良観覧席』を設ける花火大会も増えてきたようで、なかなかの人気ぶりだそうです。

花火

下町の一大イベントである隅田川花火大会には、毎年約90万人の見物客が集まり、場所を確保できなかった人たちは、「歩きながら見る」ありさまでしたが、そんな中、優雅に観覧席で見られるというのは、相当魅力的かもしれませんね!(^^)!

1,100席程用意される優良観覧席に申し込むには、墨田区役所内の実行委員会に、往復はがきで申し込み、大会協賛金として、1口5,000円の納付が必要ですが、例年2倍を超える応募者が殺到し、抽選になるそうです。

また、早くも今週末に行われる横浜港の国際花火大会では、昨年初めて優良観覧席を設け、こちらはホームページから申し込みを受け付けたところ、1席6,300円する観覧席は、用意した1,200席すべて完売! 

海に浮かぶ花火を、大桟橋の特等席から見上げることができるのが人気を呼んだようです。

こうした観覧席の料金は、大会運営資金の一部に充てられるようですが、どの自治体でも花火大会には相当な費用がかかっていると思いますので、企業からの協賛金ではなく、一般のお客さんからもお金を出してもらう仕組みとして、「優良観覧席」はすごくいいアイディアですよね。

タダで見られるものを有料にするってことに、多少の抵抗があるのかもしれませんが、『その楽しみが保障される』のであれば、お金を払ってもいいという人は、結構たくさんいると思います。暑い中、せっかく時間を使っていくのですから、思いっきり花火を堪能したいですものね。

運営費が確保できず、継続が危ぶまれるイベントへの集客方法として、『特別な楽しみ方を有料で売る』という発想は、大いに参考になると思います(*^^)v

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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