石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2014年07月18日(金)更新
社外役員の活かし方
== 質 問 ==
地方の有名企業の三代目です。先生が考える社外役員の活かし方について教えてください。
創業者の時代から常に何人かの社外役員がいるのですが、正直、役割などがよく分かっていないので、人選の基準やそもそも必要なのかも考えているところです。よろしくご指導ください。
== 回 答 ==
社外役員の役割は、広く社外から見て当社が向かおうとしている方向が正しいかどうかをフィードバックしてもらうこと、営業や将来のビジネス発展のために人脈を広げてもらうこと、人事面では、主に上位役職者である部長や役員の人事が適正かなどをフィードバックしてもらうことだと思っています。
== 解 説 ==
社外役員の仕事は何かという質問ですが、回答したように、経営面ではビジネスの方向性が正しいかの意見をもらう、実際の業務に即しては、人脈を繋げてもらう、人事面では上位役職者の適正についてフィードバックしてもらうなどが良いと思います。
経営者の立場だと、事業や人に思い入れがあるために、本当はしなければいけない経営判断がなかなか進まないという問題が起きますから、そこに歯に衣を着せない意見をぶつけてもらえる人を当てられると良いと思います。
経営者同士なら、他人事だとはっきり良い悪いが分かるし、言えるので、友人同士でお互いに社外役員になりあうなどの関係が作れると良いかもしれませんね。
また、役割もいろいろあるので、各部門を担当してもらうことを前提として、何人かの社外役員を置いて、経営に協力してもらえると良いと思います。
社外役員制度について、私が以前コンサルした会社で上手く使っているなと思った事例を紹介すると、人事面で上位役職者の昇格・降格人事に際して意見を言ってもらうという使い方です。
このレベルになると一線級の経営者を社外役員にしておかないと説得力が無いので人選には注意が必要ですが、引導を渡す役割も担当していましたね(@_@;)
もちろんこの場合は、経営会議にも常に参加してもらうことが条件ですが、先ほども言ったように、こういう関係を信頼のおける経営者同士で相互にするというのも良い案だと思います。
ちなみに、私も現在顧問先や出資している会社を中心に、数社の社外役員をしていますが、その役割もいろいろで経営者の方としっかり話し合いながら担当しています。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2014年04月04日(金)更新
経営は「理論」か「体験」か
== 質 問 ==
理論からだけでは分からない、実際の経営を通して初めて知ったことや、体得できたものなどありましたら、教えてください。
== 回 答 ==
理論は目安なので、実際の仕事に合わせて全てチューニングする感じで取り組んだ方が良いということを実際にやってみて学びました。
== 解 説 ==
理論はとっても大事ですが、理論通りに物事が進むことはほぼ無いと思っています。
というのも、理論は仮説を基に作られたり、誰かが何かをやってこうなったから正しいということで後付けで作られていきますが、実際のマーケットは感情を持った人の集団行動を基に動いているわけですから、同じことをタイム差でやったとしても全く同じような結果にはならず、完全に失敗に終わることもしばしばあるからです。
よく・・・本を読んでやってみたけど、全然上手く行かなかった、だから本なんて役に立たないってやつですね(─_─)!!
理論通りにやってみて上手くいかないケースをもう少し解説すると、誰かがやったことをそっくりそのままやってもうまく行かない理由に、マーケットがその方法に慣れてしまうということがあります。
こういうのを「二番煎じ」と言いますが、二番煎じとはよく言ったもので、その手法なり方法が顧客から見ると新しさがまったくないという状況になってしまったということです。
ところが、その飽きてしまったはずの方法や手法でも、ちょっとひねってやり方をほんの少し変えてみただけで、最初にやった時よりも効果が上がるなんてこともあったりするわけです。
理論は大切ですが、その通り使ってもなかなか上手くいくものでは無いということを、私はこんな繰り返しの中で学んだと思います。
なので、今でもいろいろな理論を知ろうとはしますが、それがそのまま役に立つとは思っていない・・・何か変更を加えることで、変化する時代やマーケットに合わせて使うので成果が上がるということも同時に理解しています。
本を読むことはとっても大切ですが、本の通りにやってみたけれど全然ダメだった=役に立たない、なんて言わないで、理論にはアレンジが必要と覚えておいてください(*^_^*)
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2014年02月19日(水)更新
経営者にとって、仕事より大切なもの
雪の夜にそんなこと考えていると、ちょっと哲学的になったりするものですが(笑)、今回は、『学生・社会人との一問百答』に寄せられた過去の質問を取り上げ、「仕事より大切なもの」について考えてみました。よかったら、参考にしてください(*^_^*)
== 質 問 ==
経営者の皆さんにとって、会社や仕事は生きがいと思いますが、その会社よりも、仕事よりも大切なものがあるとすれば、それは、なんなのでしょうか? もしあればですが、教えてください。
== 回 答 ==
仕事というのがどこまでを指すのか? 例えば、収入を得る?得ない?とかの区別をどう考えるかなど・・・、この質問の回答はかなり難しいと思いますが、会社とか仕事とかと人生を比べると人生の方が圧倒的に長いスパンですよね。ですので、人生レベルで考えると会社や仕事よりも大切なものが見えてくると思います。
== 解 説 ==
学生さんからすると、純粋にこんな内容が疑問として浮かんでくるので聞きたいということだと思いますが、この質問の回答はかなり難しいですよね(p_-) 皆さんはこんな問題を考えたことありますか?
では、回答しますが、まず、経営者の方に会社や仕事よりも大切なものは何か? と聞くと、おそらく社会貢献とお答えになる方が多くいると思います。
自分が生きていることへの感謝ということで、ある程度成功した経営者の方ならば、会社よりも仕事よりも大切な項目にこの貢献をあげるわけですが、会社はともかく仕事をどういう定義で考えるかという時に、利益を上げる行為が必ずしも仕事と定義されるわけではありませんので、そういう意味では仕事=社会貢献と位置づけられる方もいるわけで、それよりも大切なことは無いということになってしまいます(^.^)
と、このロジックで言うと、経営者(=人間)にとって一番大切なものは会社や仕事(社会貢献含む)になってしまいますが、果たしてそうなのでしょうか?
意外と思われるかもしれませんが、私は最終的に一番大切なものは会社や仕事では無いと最近考えています。・・・というか考えるようになりました。
これは、多くの経営者の方と触れ合って、また、その中でも一流の方達と触れ合ったことから感じるようになったことでもありますが、それは、最後まで自分を必要としてくれる身近な人達の存在だと思っています。
この答えに至った理由の一つに、会社や仕事の長さと人生の長さを比べて考えてみたということがあります。・・・というか、優れた方達がそう考えていて、結果教えられました。
その中で、結構びっくりした質問は「会社や仕事も大切だけど、仕事はいつかやめなければならなくなるし、いつまでも会社にはいられないわけだけど、そんな、いつか終わるものだけを大切にしていて大丈夫なの・・・?」という質問がありました(@_@;)
こんなことを聞かれたことが無かったので、驚きましたけどね~(p_-)
それから、いろいろ考えるようになり、今の私なりの答えが、人生サイズで考えると、会社より仕事より大切なのは、自分を必要としてくれる人達の存在なのかな~と思うようになったということです。
あ、これって仕事も何にもしなくなった自分を必要としてくれる人達ってことですよ!
経営者として、お金をたくさんくれるから必要とか、この人といて得するから必要とか利用できるからとか・・・そんなんじゃなく、役立たずになった自分をそれでも必要と思ってくれる人達って感じでしょうか?
そう思うようになってから、仕事などを通して触れ合う人に対する考え方も接し方もかなり変わりました。
自然に、この人は自分をどんな理由で必要としているのかな~って、考えるようになったり、ですね(p_-) そして、もちろん誰と仕事をしようかという選択の基準もハッキリ明確に変わったと思います。
また、その人達と、年を取って引退した時に「あの時は面白かったね~」とか「死にそうになったけどやってよかったよね・・・」などと話し合えるように、いろいろな出来事を通していろいろな思い出を作りながら、生きていくのが大切だと思って仕事をするようになりました。
人を選び、人生を豊かにしたいと心から思います(^.^) 今回は、ちょっと深いお話になってしまいましたが、何らかのヒントになったらうれしいです。
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2013年12月20日(金)更新
現代人をゆらゆら癒す!? 「チンアナゴ」が大人気
経営者のみなさんは、年末で何かと忙しい日々をお過ごしだと思いますので、今日は「癒しネタ」をお届けしたいと思います(*^_^*)
突然ですが、コレ↓なんだかわかります?
・・・コレ、今ブレイク中の「チンアナゴ」なんです! その生態をしばし【動画】でお楽しみください。
「チンアナゴ」は、日本近海の熱帯の海に住むアナゴの一種で、ダイバーの間では古くから知られていたようですが、あくまでも一部の人にだけ知られる“日陰モノ”でした。
ところが、2010年10月22日にYoutubeにアップされた『ちんあなごのうた』というユニークな動画をきっかけに、徐々に知名度を上げていき、今や“水族館のアイドル”的存在になっているのです。
シンガーソングライターの渡部 絢也さんと、イラストレーターのいせき あいさんが製作したこの動画はロック調のパンチのある歌とキュートなイラストが話題となり、現在までに30万回近く再生されているみたいですが、この動画をきっかけに「チンアナゴ」が“全国区”になったわけですね(*^^)v
「チンアナゴ」が見られる水族館のひとつである東京スカイツリータウンの「すみだ水族館」には、「チンアナゴ」目当ての来場者も多く、中には「何度も逢いたい!」と年間パスポートを買ってしまう人も多いと聞きます。
また、その形状にちなんで11月11日が「チンアナゴの日」に認定されたようですが、同水族館がそれを記念して開催した「ゆらゆらチンアナゴナイト」には、ふだんの5倍にあたる約1,500人の来場者が押し掛けたのだとか(@_@。
チンアナゴの起き上がりこぼしに色を塗るワークショップや、自作の起き上がりこぼしで戦う相撲大会なども催し、館内は親子連れやお孫さん連れのシニア層でにぎわったみたいですよ。
「くらげ」などもそうですが、“ゆらゆら”するのものには、人を癒す力があるようですね。昔は社会科見学の場所だった「水族館」が、今や「大人の癒されスポット」になっているわけです。それだけ現代人は疲れてるってことでしょうか・・・(―_―)!!
それはともかく、こうしたブームを見たときに、ただ「へぇ~」と思うのではなく、「どうしてコレが人気なのか?」を自分の感性で判断してみることが大事だと思います。経営の感度はこうして磨かれていくのです。よかったら参考にしてください(@^^)/~~~
2013年10月04日(金)更新
社長は「365日24時間 年中無休」!!?
秋は思考を深め「哲学する」のにもってこいの季節ということで、今回も、かつての「学生・社会人との一問百答」の中からこんな質問を選び、あらためて考えてみました。みなさんは、どんなふうにお考えでしょうか?
== 質 問 ==
社長は「365日24時間年中無休」という考え方がありますが、 率直に言って、どのようにお考えになられますか?
== 回 答 ==
これまで出会ってきた社長さんたちをイメージしてお答えすると、“365日24時間年中無休”で活動して上手く行っている社長さん(会社)はほとんどないと思います。
== 解 説 ==
休息も仕事である・・・なんて解釈の仕方もあるので結構この質問に対する回答は難しいのですが“365日24時間年中無休”という、この言葉からイメージするような・・・それも現場で働き詰めの社長さんが成功することはほぼ無いと思います。
理由は、そんな会社で働きたいと思う社員がいるのか? 実際にやろうとすると赤字になる、また、こういう生き方は周りの人を巻き込んで不幸にする・・・など、いろいろあるのですが、マーケットや社会全体がサービスや効率性を追いかける時代から、多様性を考えないといけない時代へと変化しているからです。
・・・さらにこの時代に効率を追いかけると大手との競争になってしまうので、中小企業では絶対に太刀打ちできないわけですから、マーケットを「多様性=富裕層」に向けてシフトさせないといけないわけです。
ということで、最近、富裕層向けの仕事をしたいと話す社長さんは多いのですが、富裕層向けの仕事をしようと思っている社長さんが実際には“365日24時間年中無休”で働いているなんていうのであれば、絶対に富裕層の方の気持ちや、どこに満足を感じるかなんて分かるわけがありませんよね(ーー;)
社長自らが同じ様なライフスタイルを過ごすことで、その雰囲気がサービス全体に伝わって初めて富裕層が安心するサービスができ上がるということです。
だからこそ、現実的に社長が“365日24時間年中無休”では、かなりまずいということになります。
また、これは時代を通して言えることで、会社を発展させる一番の方法は、経営者が自分よりもランクの高い方と触れ合って、今の自分のレベルでは知ることができない情報に触れることだと思いますが、“365日24時間年中無休”なんてやっていたら、そんな貴重な情報に触れることなく、一生ビジネスが過ぎていくということなので、会社の発展は絶対に望めないと思います。
中小企業の経営者が一番好きなことは、今と同じ事を一生懸命やる(=変化を怖がってさらに成長する可能性があることを拒否する、知らないことを素直にやってみようとしない)ことなので、きっと“365日24時間年中無休”という言葉はバッチリハマってしまうのだと思いますが、ある意味とっても危険な言葉だと思います。
ちなみに付け加えますが、これまで出会ってきた社長さん達は成功している度合いが強ければ強いほど、事実として、休みをたくさん取ったり、仕事以外のことに時間をたくさん使っている方たちばかりでした。ぜひ参考にしてください(*^_^*)
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2013年08月02日(金)更新
経営者にとって仕事より大切なもの
さて今週は、先日「学生・社会人との毎週一問百答」の過去のページを見ていたら、ふと目に留まる質問があったので、お答えしてみました。あなたならどうお答えになるでしょうか? ぜひ一緒に考えてみてください(*^_^*)
== 質 問 ==
経営者の皆さんにとって、仕事より大切なものは何ですか?
== 回 答 ==
この回答には、それぞれの経営者の方がそれぞれの考えを持っていると思いますが、私の場合は“哲学”なんじゃないかと思います。
== 解 説 ==
仕事よりも大切なものは何か?という質問ですが、この質問の回答にはそれぞれの経営者の方が“家庭”とか“奥様”とか“仲間”とか“人間関係”とか“趣味”とか“お金”とか“地位”とか“影響力”とか・・・いろいろな回答をされると思います。
実際、私の顧問先の社長さんに以前同様の質問をした時の答えは、なんと!“家系を絶やさないこと・・・”というものでしたから、それぞれの立場や環境で答えは違いますので、正しいという回答は無いと考えていただければ、それはそれで、とっても勉強になると思います。
勉強になるついでにもう少し言うと、聞いたら何らかの答えが即座に返って来たりしますから、経営者は、こういうことについても常に考えていて、自分なりの答えを持って経営や人生に取り組んでいるんだなぁ~と、知ってください。・・・勉強になりますよね(*^_^*)
ということで、私の場合ですが、私が大切にしているのは“哲学”ではないかと思います。
人間は、大切にしているものを中心にして常に思考していますので、お金が大切と考えてしまうと判断の基準がお金になってしまって、そんなにカッコいい生き方はできないと思っています。
経済社会の基準は、かなりの意味で「経済=お金」を基準に動いていますので、それはそれでいいのかもしれませんが、そこに基準を置くのはどうも性に合わなくていろいろ考えたんですが、経済社会であるからこそ、その基準値に強く動かされない自分を作ることが重要と考えるようになってきて、だんだん“経済”よりも“哲学”が中心になってきたようです。
“哲学”を“主義としていることを通すこと”と、思っていただけるともっと簡単に分かると思いますが、私の場合はそれが、結構強くなってきて“哲学”みたいになっているって感じでしょうか(笑)。
お金で動かされない自分を創ることは、すご~く大切だと思っています。よかったら、参考にしてください。
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2013年05月10日(金)更新
今の時代に「自分の信念」を貫くには…
リフレッシュした分、さらにパワフルに動いていきたいところですが、今回はちょっとおもしろい質問が届いたので、それにお答えしてみました。よかったら、参考にしてください。
== 質 問 ==
現代の社会では、人の幸せを考える余裕を与えず、奪い合いや競争を促進するような様々な仕組みや雰囲気がありますが、そうしたなかで自分の信念を貫くにはどうしたらいいでしょうか?
== 回 答 ==
経済社会ならお金に対する執着を無くすと言うように、一般的に人が執着するモノから離れるか捨てると、信念を貫くことができるようになると思います。
== 解 説 ==
今回の質問はちょっと難しい質問ですが、先日ある方にお会いしてとってもいい話をお聞きして、その内容が今回の回答にぴったりだったので、彼の話も紹介しながら回答することにしました。
お会いしたのは、最近TVや雑誌で大活躍され注目されている、心理カウンセラーの心屋仁之助さんなのですが、ご自身もまさに“執着を離れ信念を貫いた生き方”をされていました。
「どうしてそんな信念を持って仕事をされているのですか?」と質問すると、「いろんな執着をなくしたから」と笑いながら話されていました。
執着とは、自分だけ得したいとか、人からこう思われたいとか、有名になりたいとか、お金を儲けたい、損したくない・・・とかですが、現代社会の枠組みの中で、世の中や人から評価されることなどに伴う欲求みたいなモノを、感情的にどうしても得たいという状態になっていると「執着」になるようです。
これ、たとえばお金に執着しているとそのお金への執着から信念を持てなくなる、名誉に執着するとその執着から信念が持てなくなるという感じで、信念とぶつかるわけですね。
・・・それで、結果、信念が負けてしまったりするわけです(ーー;)
執着をとるとは、わかりやすく言うと、世の中の評価の枠組みから外れてみること、人が欲しいと思うモノを手放してみることなのですが、「言うは易し」でなかなかできないことでもありますね(ーー;)
心屋さんはこの辺の心のロジックを“どうせ損するに決まってる”と思うのではなく“どうせ上手くいくのだから今は損しても良い・・・・”と考えましょうと、とっても面白く絶妙な解説で、執着をとる仕組みを教えてくれていますので、興味のある方はぜひ彼の本やサイトを参考にしてみてください。
(※思い方を二転三転させながら、気づかせてしまう手法は“まさに神業”なので興味のある方はぜひ、勉強してみてください)
また、執着を無くせば無くすほど、モノゴトは本当に上手くいくということをご自身の人生を通しても強く体験されているそうです。
実は私も、かなり前になりますが、一般的な世間の評価や金銭的・物質的な執着から自分を解放して自由になる感覚を掴んでいます。以来、とっても楽で、したいことができて、信念というほど強いものではありませんが、自分の主義は曲げなくても良い感じの人生を送っています。
世間や一般的な評価の基準から離れてみる・・・興味があったらぜひ試してみてください(*^_^*)
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2013年02月22日(金)更新
二代目の悩み…家業は必ず継ぐべきか
== 質 問 ==
私の父は中小零細の不動産業を営んでいますが、私は不動産に興味がなく、業界としても今後の動向に期待が持てません。家業を継ぐことについて、経営者のみなさんはどう思われるか、教えてください。
== 回 答 ==
社員が数人でもいるのなら、経営の勉強になるのでできたら事業を継ぐべきだと思います。
いない場合でも、誰かを雇うことができたら良いですね。
== 解 説 ==
最近、事業承継に関連する質問をされることが多いのですが、こういう場合は経営の勉強や実体験になるので、なるべく継いでみることをお勧めしています。
もちろんこれから社会に出る新卒者であれば、一度はある程度大きさのある会社に就職してから…ということになりますが、せっかく経営の勉強になる場所があるのなら、絶対に「社長」という体験をされた方がいいと思います。
この場合の取り組み方ですが、ビジネス寄りに考えるのではなく、「人や組織をどう動かすか」という観点から経営にあたると良いと思います。
こういう考え方で経営するのであれば、不動産が好きとか嫌いとか、興味があるとかないとかいうことも、そんなに関係なくなりますよね(*^^)v
大手の企業に入って一生会社勤めをされると考えていないのであれば、いつかは独立して事業や会社を経営するわけですから、なるべく早くその体験や経験を積んだ方がいいわけですし、お父さんのされている不動産業で、新たなビジネスを立ち上げる資金を作れる可能性もあるわけです。
経営という観点から考えると、業種はそんなに関係ないと考えて、経営の勉強のために会社を継ぐ、そこからいろいろな業種をさらに立ち上げるというふうに考えたら良いと思います。
今回は、結論だけの回答になってしまいましたが、見方や考え方を変えて、経営という視点にシフトすれば、そんなに悩まなくてもいい感じの質問でもあるということです。なるべく早い機会に、経営者の仲間入りをしてください。楽しみに待っています(@^^)/~~~
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2011年08月19日(金)更新
経営者の器はどうしたら大きくなるか
さて、今回は「経営者としての自分の器を大きくするには」というストレートな質問にお答えしてみました。みなさんのお考えもお聞かせいただけると嬉しいです(*^_^*)
== 質 問 ==
経営者としての自分の器を大きくするために、取り組まれていること、または、良い方法があれば教えてください。
== 回 答 ==
器とは自分の思考の大きさと捉えることも出来るので、やりたいことのサイズを大きくすれば、基本広がると思います。それにサイズを大きくして行けば必ず、個人の欲望を超えた目標に行き着きますよね。
== 解 説 ==
経営者の方はもちろんですが、ビジネスマンや学生さんからも、自分の器を大きくしたいけれどどうしたらイイか? という質問は沢山来ます。ですので、今回はこの質問を取り上げますが、私は「器とはその人の思考の広さである」と考えられると思っています。
肉体を自分と捉えるか? 思考を自分と捉えるか? というのは結構難しい問題ですが、私はその人がどんな人かは、その人がどんな事を考えているかとイコールと捉えていて、器の大きさもこれに比例すると考えています(というか、その方が分かりやすいと思っています)。
例えば、自分中心にモノゴトを考えている人は器もそのサイズなので結構小さい、それが、まわりの人のことも含めて考えていると器もそれに比例して広がる・大きくなる、そして業界全体とか社会とかを考えているともっと大きくなるという感じですね。
また、思考は立場に比例しますので、課長なら課全体のことを考えられる器=思考が必要、部長なら部全体を考えられる器=思考が必要、世の中を預かる方達もその責任に比例する器=思考が必要と考えていますが、そこには当然、思考してもよい能力も伴わないといけないわけですから、思考の裏づけとなる技能や能力も共に高めていかないと器は広がって行かないと思います。
こうしたいと思うのは自由ですが、実際に出来る可能性が伴わないと独りよがりなだけで、器は広がらないということです。会社の経営でいうと、理念がこれ(思考)にあたりますが、経営者の思いが単に利益を上げることだったりすると、まだ理念が無い(器の狭い)会社ですが、仕事を通して経営者の方が成長し、いろいろな思いを持つようになるとその思考が理念に変わっていき、会社の器も大きくなっていくと思います。
・・・私の言わんとしていることが、だんだん分かってきましたか?
もちろん、そういう器を広げる生き方をするには、理念を持って生きた人の考えや思考に触れることが大切(近道)なので、あなたの身近なところでも構わないし、歴史の中で紹介されている方などでも良いので、彼らが世の中のためとか社会のためにどんなふうに生きたのか、自分を超えた目標を持って困難に際してどう真剣に生きていったのかなどを、なるべく肌で感じるように勉強されるといいと思います。
その方たちは「通常の仕事だけで大変で」とか「世の中がこんなだから」・・・なんて、けっして言ってないですよね(^_-)-☆ 参考にしてみてください。
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2009年04月17日(金)更新
「好きを仕事に」は正解か!? 経営者の立場で考える
== 質 問 ==
現在の仕事は「好き(趣味など)」と関係ありますか?
== 回 答 ==
社長業や経営を考えた時に、好きなことを仕事にできたら確かに幸せですが、好きでないことや苦手なこと、もっと言うと大嫌いなことを仕事にしても良い経営は出来るはずです。
また、経営をこういう形で捉えたら勉強になると思いますので、ぜひ参考にしてください。
== 解 説 ==
いろいろなビジネス本を読むと「好きなことを見つけなさい」とか「好きなことを仕事にすれば成功する」というように、好きを仕事にする事例が結構多いので、こういう質問が来ると思いますが、あくまでも私的な見解ですが、そんなに好きなことにこだわらなくてもぜんぜんかまわないと思います。
というのも、そういう本を書いた方は、たまたまご自身が好きなことを仕事にして上手くいったことを絶対視(?) して書いている場合も多いので、自分はこうだったと言っているのであって、現実にはそれだけが成功の条件ではまったくありません。(もちろん参考にはなりますので、なるほど、こういう方法もあるのだなって感じで、捉えていただければいいと思います)
ですので、「好きなことを仕事にしても、しなくても、経営は上手くいく可能性が十分にありますから、心配しなくてもいいですよ」なんて、よくこういう質問を寄せられた時には答えています。
特に、“自分はなかなか好きなことが見つからないので、まだ行動が出来ていない”といったように、行動しない理由にしてしまうことも多いので、好きを仕事にすれば成功・・・論自体は良いんだけれど、決め付けてしまうとちょっと危険なイメージを持っています。
もちろん、だから好きなことを仕事にしてはいけないといっているわけではありませんが、ビジネスモデルを考えようとする時には、最初に好きなことで・・・から入ってしまうと選択の範囲がすごく狭くなってしまうので、そんなにとらわれなくてもいいというのが正解だと思います。
また、現実にいろいろな経営者の方に今の仕事がどれくらい好きとか、最初から好きだったかを聞くと、本当にばらばらな意見が返ってきますので、気にしなくてもいいというのは現実だと思います。
さらには、「自分が成功したのは、この仕事が好きじゃなかったことで常に冷静でいられたからだと思う」・・・なんて答える社長さんもいますから、経営は面白いですよね。
今のあなたの年齢だったら、好奇心旺盛にしていろいろな考え方に客観的に触れていくといいと思いますよ。こういう質問って結構多いと思ったので、代表して答えてみました。参考になればうれしいです(*^^)v
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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