石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2009年07月31日(金)更新
お酒と仕事の関係を考える
== 質 問 ==
私はお酒があまり強くありません。なので、将来接待の席などですぐに 酔ってしまうのではないかと不安になります。やはり、お酒に強いほうが社会人として得なのでしょうか?
== 回 答 ==
お酒が飲めないと仕事ができないとか、ゴルフが上手でないと接待ができないから出世に関わるといったことは、確かに昔はあったかもしれませんが、今はまったくないと思いますので心配しないでください。
斯く言う私も実はお酒はかなり弱いですし、ゴルフも3回しか行ったことがないのですがまったく仕事に支障は無いです(*^_^*)
== 解 説 ==
これから世の中に出て行く学生さんからすると、いろいろなことが心配になるのですね。それにサブプライム問題以来かなりの就職難ですから、こんな質問も出てきてしまうのだと思いますが、お酒が弱いからといって、今はほとんどというか、まったく仕事に支障はありませんから心配しないでください。
それから、企業の接待自体も、今は経費節減や効率化等でものすごく下火ですし、新人歓迎会等で無理に飲ませたりして事故などあった場合は、企業としても大変なことになりますので、お酒が飲めないから評価されないということもないですし、飲むことを強要されもしませんなから安心してください。
事実、私も回答に書いたようにすごっくお酒が弱いですが(笑)、仕事にまったく支障はありません。それにゴルフも忙しいのでまったくやりません(*^_^*)
ただ、お酒が飲めることを総称して、人との付き合いが良いとか、そうい機会に慣れているのでコミュニケーション能力が高いという評価をすることはよくあります。
飲める=いろんな人と気さくに話せる、機転が効く、話題が作れる、集まった人を飽きさせない、楽しませることが出来る・・・などといった感じで、人間力として見る時が確かにあるということですね(*^_^*)
なので、お酒よりもこういったコミュニケーションの能力を磨くような機会には積極的に参加して、人とのふれあいなどをたくさんして機転とか、周りを楽しませること・・・などはしっかり身に付けておいた方が良いと思います。
面接等でもし聞かれたら、「お酒は飲めませんが人は大好きなので飲み会はとっても好きですし飲み会の雰囲気は大好きです」なんて答えたら満点だと思います。
きっと(こんな質問をしてくるということは)コミュニケーションに自信がないのかな、なんて思ったのでアドバイスも回答に付けときました。参考にしてください。
いかがですか? 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aも「バックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
2009年07月24日(金)更新
カフェメニューに文庫本!? スパイラルカフェの「文庫本セット」
東京・南青山にあるスパイラルカフェのメニューに、今年(2009年)4月~9月中旬までの期間限定で、ドリンク1杯と文庫本1冊がセットになった「文庫本セット(1,350円)」が登場したのをご存じでしょうか? もちろん読みかけの本は、持って帰ることができます。
夕方5時以降の限定メニューだそうですが、仕掛人はブック・コーディネイターでnumabooks代表の内沼晋太郎氏。「ふらりと立ち寄ったカフェのメニュー表に本が並んでいたら面白い」と、企画を持ちかけたそうです。
文庫本は、毎月5冊を内沼氏がセレクトしています。芥川賞作家の保坂和志さんの小説や、須賀敦子さんのエッセイなどが人気みたいですが、オーダーすると、オリジナルのブックカバーをつけた文庫本がお皿に乗って運ばれてくるのです。それだけで、なんだか面白いですよね(*^_^*)
これまで、本は「自分で選ぶもの」でしたが、そこに「センスある人にセレクトしてもらう」というステップを加えることで、また違った面白みが出てくるのです。さらに、「たまたま入ったカフェでこの本に出会った」という出会いの楽しさも演出できます。
この企画は、他のカフェでも試してみる価値があるでしょう。そうすると、お店ごとのセレクトセンスで競い合えるようになりますし、そこでしか入手できない特製ブックカバーが人気を呼んだりするかもしれません(*^^)v
また、「とってもいい本だけど…まったく売れなかった(――;)」なんていう「良書」を、改めて世に出すチャンスとしても使えるかもしれませんね。
最近では、カフェ以外にも、雑貨店などでおしゃれな小物や洋服のとなりに本を置き、普段本を読まない層にアピールして、思わぬヒットを飛ばしている例もあるようです。
いずれにしても、業界の常識だけで判断していると、こんな発想って出てこなくなるものなのです。「人が書店に来ないのなら、本を書店から連れ出しちゃおう」…こんな発想は、得てして異業種から生まれてくることが多いものです。
この事例を参考に、自社の商品やサービスを「外に連れ出す」、遊びゴコロ満載の企画をプランニングしてみてはいかがでしょう? 意外にも、チャンスはすぐそこにあるかもしれませんよ(@^^)/~~~
2009年07月17日(金)更新
「人を育てる」をどう考えるか
== 質 問 ==
人(社員)に対する接し方、教育、育て方について話をして欲しいです。
== 回 答 ==
経営者や経営幹部、上司として部下の教育をするという場合は、テクニックよりも「どれだけ深く思えるか」ということになると思います。また、その姿勢がまずは相手に伝わらないことには、教育はできないと思っています。
== 解 説 ==
部下の育成法としていろいろな手段や方法がありますが、まず基本になるのはどれだけ相手を成長させたいと思っているか、また相手に対する愛情があるかということだと思います。
理由はそういう愛情なり思いが相手に伝わらないと、アドバイスを受けたいとか、教育を受けたいというスタンスに相手が立ってくれないからです。
また、もちろん部下が上司であるあなたに対して、仕事の成果などを通して尊敬や信頼を持っていなければ、そもそも教育を受けたいとか、この人の話を聞きたいと思わないので、仕事で圧倒的に部下を引き離した上で、こういう教育は可能になるのだと思っていてくださいね。
テクニックよりもまずは愛情という理由ですが、例えばコンサルティング手法やカウンセリングテクニック、また最近流行っているコーチングの手法などは、相手がこちらに対して、「コンサルをしてください」「カウンセリングをお願いします」あるいは「コーチをお願いします」というように、依頼してくれるので実現するものです。
つまり、これらは「依頼」の上に成り立つというそもそもの関係性の上に成り立っているから、やりやすく効果も出やすいという面があるのですが、部下は必ずしもそういった気持ちをあなたに抱いているわけではありません。
さらに、こういう依頼をして来る人は、自分に何らかの問題があると考えていたり、あるいはもっと成長したいと思っているからこそ、お金を払ってまで依頼をしてくるのに対し、部下は自分に対してそういう問題意識を持っていないことの方が多いものです。
・・・・だから、教育や育成が必要になるわけですよね(ーー;)
ですから、教育は相手の問題をこちらからが教える、提示してあげる、指摘してあげるということからスタートする場合が多いのですが、信頼のない人、また愛情を感じていない人からこういうマイナスを聞いたらほとんどの部下は反発しますので、まずは部下に対する愛情や思いがない人は、教育のスタートラインにつけないということです。
また私は、教育ということは、相手の触れられたくない感情に踏み込むということでもありますし、指摘したら絶対にその問題を克服するまで相手に付き合ってあげないと完成しないと思っているので、覚悟のない人には絶対にできないと考えています。
最近は、こういう教育のできる経営者や上司が本当に少ないと思っていますが、本当の組織化はこういうしっかりとした教育からしか生まれないと思っています。参考にしてください。
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2009年07月10日(金)更新
花火でプロポーズ!? 企業から個人へマーケットを拡げる
創業120年の社歴をもつ千葉県の印旛火工株式会社では、ネット事業部を新設し、『花火SHOWドットコム』というサイトで、プロポーズを演出する花火だけでなく、両親の還暦祝いや誕生祝いなど、個人向けの“プチ花火大会”を提案しているのです。
これまで、花火大会といえば、自治体などが企画するものでした。ですから、予算も各自治体から出ているケースが多く、そこに企業が協賛して、ロゴマーク入りのしかけ花火を打ち上げたりしていたものです。
しかし、ご存じのように景気が悪くなると、自治体でも予算がとれなくなったり、企業からも協賛を得られなくなったりしていきます。そうなると、世界に誇れるほどの腕を持った花火職人さんたちの仕事も激減してしまいます(――;)
そこで、同社の社長は、「打ち上げ花火を個人向けに販売できないか」と思い立ったのです。そう思い立って、サイト事業部を立ち上げたわけですが、思い立ったビジネスをすぐに試せるのもネットの利点ですよね。
予算は、 10万円から30万円程度が一番多く、たとえば10万円の予算だと、2.5号玉30発、3号玉20発、4号玉10発程度が打ち上げられます。一般的な花火大会のようなタイミングで上げると2~3分で終わってしまう内容みたいですが、打ち上げのスピードなども相談に乗ってもらえます。
さらに、プロポーズ相手の名前を花火にして打ち上げるなんてサプライズ企画にも、相談に乗ってもらえるみたいです(*^_^*)
同社の指定場所以外での打ち上げについては、申込者が手続きすることが基本ですが、同社に依頼すれば消防署等への申請も代行してもらえるうえ、当日は打ち上げ場所までの送迎もしてもらえます。
今後は、この「プライベート花火大会」をプロが撮影して映像に残す…なんてプランもセットしたら喜ばれると思いますし、やり方によっては、まだまだビジネスとして発展できる可能性があると思います。
ちなみに、うちの女性スタッフに「花火でプロポーズってどう?」と聞いたら、一瞬微妙な空気が流れましたが(笑)、プロポーズはともかく、結婚式や会社の暑気払いのサプライズ企画など、アイディアしだいで花火の活用法はまだまだあるんじゃないかと思います。
だいだい今まで「個人で花火を打ち上げよう」なんて、思いもしませんでしたよね? しかし、「できる」とわかれば、しだいに利用する人たちも増えていくはずです。現に申込件数では、個人客が自治体などの団体客を抜く勢いだそうですよ(*^^)v
もちろん、個人客は売上的にみたら小さいですし、対応に手間もかかります。しかし、これからの中小企業にとっては、「個人」という販路を持っておくこともある意味必要ではないでしょうか。
個人客は、企業ほど景気の影響を受けませんので、不景気時代の下支えになってくれるはずです。そのうえ、インターネットという武器を使えば、中小企業が個人客を相手にすることも十分可能な時代なのです。
この事例を参考に、自社にも活かせるアイディアはないか、ぜひ知恵を絞ってみてください。特に、業界の体質が古く、腕のいい職人さんたちが仕事がなくて困っている…といった業界には、即効性があると思いますよ(@^^)/~~~
2009年07月03日(金)更新
経営者は「Web」をどう理解しておけばよいのか
宅配便などの物流のインフラやインターネットという情報のインフラが中小企業にとってどれほどありがたい存在か…あらためて考えてみてください。
しかし、昔の経営に比べて現代の経営が難しい点がひとつあります。それは「Web」をどう理解すればいいか、という点です。その理解によって、経営は大きく変わります。
== 質 問 ==
これからの経営にはWebの勉強が必要ということを最近多く聞きますが、勉強するにはまず何からはじめればいいでしょうか? 先生の考えを教えてください。
== 回 答 ==
ウェブの勉強については、ウェブの作り方を学ぶより使い方を学んだ方がいいと思います。なので、いろいろなビジネスで成功している事例や実例を探してそれがなぜ上手くいっているかを参考に学んでいくのがいいと思います。ページを自分で作るかどうかはその次ですね(*^_^*)
== 解 説 ==
これからの経営にはウェブの勉強は欠かせないと私自身も強く思っていますが、何から学んだら良いかということになると、その前にビジネスそのものやマーケティングを学んだ方がいいのではと思います。
なので、順番としてはビジネスモデル+マーケティング→ウェブを使ったマーケティング→サイトの作り方等々・・・という順番になるのではないかと思います。
もしご自分のビジネス構築力やマーケティングセンスにまだ自信が無いようならば、まずは焦らずにビジネスそのものの勉強や、サイトを使ったマーケティングで成功している会社等の観察から入ってビジネスモデル+マーケティングの勉強をするのが良いと思います。
ウェブはあくまでも使えるツールであって、ビジネスを成功させやすくはしてくれていますが、これがあれば成功するという決定要因ではないということです。
その証拠に、サイト制作会社はたくさんありますが、そういった会社がウェブで成功しビジネスを大きく発展させているかというとそうではないですよね(ーー;)
なので、サイトが作れるということと、ビジネスで成功するということはイコールではないのです。ということは、ビジネスに自信がある人はサイトを使ったビジネスの成功事例を探して成功の要因を探れば良いということですね(*^_^*)
さて、こういう観察や勉強をしていくと、ご自身のビジネスにも使えそうな事例やパターンが見えてくると思いますので、じゃあサイトをこんな形で作ったら良いんじゃないかという流れが出来てくると思いますが、経営に必要なウェブの知識はこんな感じで付けていけばいいと思います・・・というか、これが一番現実的でやりやすく価値の高い方法だと思います。
最後に、サイトを作る能力についてですが、これは、あなたの置かれている現状でお考えになればいいと思います。
その場合に、独立したてでサイトを制作(外注)する費用が取れないとかであれば、もちろんご自身で作った方がいいので、制作方法を学ぶということになると思いますが、企業規模がある程度あって、お金よりも時 間を優先できる場合は、サイトは制作してもらった方が良いと思います。
・・・なので、こういう場合は作り方までは知らなくても良いということですね。それぞれの現状と立場に合わせて、勉強の方法などを選択してください。ぜひ、参考にしてください。
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2009年06月26日(金)更新
「ちょい食べカレー」がヒット!? 商品の角度を変えて市場を作る
この商品、ひとことで言えば「レトルトカレー」なんですが、温めずにそのまま食べることができるのと、1本30gというプチサイズにしたことで、「ふりかけ感覚でお弁当といっしょに持っていく」というカレーの新しいマーケットを開発したのです(*^^)v
従来のレトルトカレーは、ラード(動物性の脂)を使っているものが多く、常温では固まってしまうため、温めずにそのまま食べることができませんでした。
その点、この「ちょい食べ」シリーズは、常温でも固まりにくい植物性の油脂と野菜や果物のペーストを使っているので、温め直すことなくそのまま食べられるというわけです。
ですから、おかずが足りなくてちょっとだけ残ってしまったご飯にかけたり、ジャムのようにパンにつけて食べたり、オムレツやオムライスのソースにしたり、はたまた料理の調味料的に使ったり…と、これまでにないレトルトカレーの用途を増やすことに成功したのです。
同社の開発担当者は「昼の弁当を食べているとき、カレーの味が欲しいと思ったのが開発のヒントでした。カレーのパンはあるが、意外と弁当は少ない、と感じました」なんてコメントしていますが、「なるほど!何で今まで気づかなかったんだろう(――;)」って感じですよね。
「カレーパン」からこの商品をイメージしたというのもちょっと笑えますが、この商品がヒットした裏側にはもうひとつ秘密があって、スーパーなどの販売の現場では、レトルトカレーの棚に加え、「ふりかけ」のコーナーにも置いてもらうようにしたのだそうです。
すると、一人二人と、お弁当といっしょにこの商品を持っていく人が現れます。お弁当はふつう一人では食べませんから、目の前でカレーをお弁当にかけはじめる人を見かけたら、「何それ?」となるわけです。
当然ブログなどで発信する人も出始めます。そんな感じで徐々にブレイクし、一時は生産が間に合わない状況にもなったみたいですよ。
またここ最近、「弁当男子」という言葉も生まれたくらい、世の中にお弁当持参派が増えました。折りしも不景気の波が押し寄せて外食派が減ったことも、この商品を後押ししたのでしょう。
それはともかく、カレーという完全な成熟市場でさえ、発想と工夫でこんな現象が起きるのです。マーケティングは、本当におもしろい世界ですよね。ぜひ、この事例を参考に、自社商品の“角度”をちょっと変えたらどうなるか…楽しく考えてみてください(@^^)/~~~
2009年06月19日(金)更新
ビジネスに効く「文章力」を身につける法
== 質 問 ==
ブログを書くのにすごく時間が掛かります。文章力を身に付けるには、どうしたらいいのでしょうか? 教えてください。
== 回 答 ==
文章力を身に付けるには、自分の書きたい文章のタッチや展開の仕方、また、読者の引き付け方などにおいて参考になる文章を見つけ、それを真似するのが一番早くて有効な方法だと思います。そのためには自分が“書きたい文章のイメージを決める”ことが重要ですね。
== 解 説 ==
実は、こういう質問(=文章を上手に書きたいとか、文章力を身に付けたいなど)は、最近すご~く多いのです。情報化社会になって、マーケティングを展開する上で、『ソフトタッチのコミュニケーション』 がますます重要になってきているので、これはある意味当然かもしれません。
ちなみに、『ソフトタッチのコミュニケーション』とは私が造った言葉なのですが、相手に会わずに行う、主に文章を使ったコミュニケーションの手法のことで、ニューズレターやメールマガジン、またはブログなども『ソフトタッチのコミュニケーション』ということになります。
反対に、会って行うコミュニケーションは『ハードタッチのコミュニケーション』で、従来の営業活動には、ほとんどこの手法が使われてきました。このあたりの理解を深めたい方は、私の著作「営業マンは断ることを覚えなさい」を参照してください(*^^)v
では、文章はどうしたら上手くなるかということですが、これに関しては、みなさん案外いいアイディアが思いつかないようです(ーー;) これは、結論からいうと上手な文章にたくさん触れて慣れてしまうのが一番だと思います。
ですから、まず最初に、これは上手いなぁ~とか、納得できる、関心するという文章をたくさん探して読むことをお勧めします。
どういう(誰の)文章を参考にすればいいかと言えば、数年単位で売れ続けている本などは文章体や理論構築、ストーリーの展開など、かなりの水準を超えているという証拠なので、そういう本(またはその著者の本)は良い見本になると思います。
これ、たくさん読んでいくと“上手いなぁ~”から“こういう文章が書きたい!”という感じで目標とする文章の形が見えてくると思いますので、それをまず意識して探して欲しいと思います。
漠然と上手くなりたい・・・では、実は方向がないので、いつまでたっても上手くならないのです。それに、これでは練習できないですよね(ーー;) なので、こういう文章を書けるようになるぞ!という目標を見つける・決めることが重要なんですね。
さて、ではこういう文章の目標が定まったら、どうするかですが、本や文章の内容から離れて、客観的に書き方や理論構築、言い回しの手法などに集中し、焦点を合わせて観察することです。
なるほどぉ~、この言い回しは使えるなぁ~とか、この前振りが後で大きく影響するのか、カッコイイ~って感じですね(*^_^*)
それで、何か文章を書いてみる、見本と比べる・・・こんな繰り返しをしていけばいいと思います。「講演」も基本こんな形で上達することができると思います。ぜひ、参考にしてください。
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2009年06月12日(金)更新
1本18万円!? ガリレオ望遠鏡の復刻版完売
1本17万8千円するレプリカを、30本限定で売り出したところ、約1か月で完売したそうです。消費不況が叫ばれるなか、うらやましいような話ですよね(*^_^*)
これは、イタリア・フィレンツェの博物館に所蔵されている2本の望遠鏡の図録をもとに、京都市の文化財複製会社に製作を依頼したもののようですが、全長1.3メートルの木製の望遠鏡で、倍率は14倍。筒の前後に直径3センチほどのレンズが取り付けられています。
しかし、この望遠鏡で月を見ても、視野に入るのは月の一部だけ…という、なんとも「見づらい」望遠鏡みたいです(――;) しかし、「ガリレオがのぞいたときと同じ視野が得られる」とあって、ファンからの根強い要望で、追加注文を受けることになったといいます。
鹿児島県の宇宙館の館長も自費で購入したそうですが、「『世界で初めて星を見た望遠鏡だよ』と子どもたちに伝えると、興奮してのぞいてくれる」と話しています。これは、商品と一緒に“ストーリー”を買っているのと同じです。
ガリレオはこの望遠鏡で、月のクレーターや木星の衛星など、数々の大発見をしたわけです。そのガリレオと「同じ視野」を体験しながら、遠い宇宙に思いを馳せる…なんともロマンがありますよね。そのストーリーに、天文ファンは心躍らせるのです。
どうせならもっと生産量を増やして、ネットで上手に販売したら、世界中から注文が集まるんじゃないかなどと、つい商売っ気を出してしまいますが(笑)、それはともかく、成熟した消費者たちは、機能やスペックではない部分に、お金を払う意味を知っています。
持っているだけで楽しくなる、触っているだけで豊かな気持ちになれる…ガリレオの望遠鏡とはそんな存在です。そして、こんなふうに自分の心を満たしてくれる商品には、惜しみなくお金を払うのが今どきの消費者なのです。とりわけ「趣味」の分野では、その傾向が顕著です。
反対に機能やスペックを追及していく商品は、やがて価格競争に巻き込まれていくのが世の常です。もちろん、ビジネスを考えるとこの分野を避けて通るわけにはいきませんが、自社の商品やサービスを「価格競争に巻き込まれない」世界に持っていくのも、経営者の発想しだいだと思います。
この事例を参考に、時には“宇宙サイズ”で、発想を広げてみてください(@^^)/~~~
2009年06月05日(金)更新
「部下に任せる仕事」と「自ら率先して行う仕事」のバランスを考える
== 質 問 ==
「部下を信頼して仕事を任せること」と「自ら率先して仕事をこなすこと」経営者にとっては、どちらも必要なことだと思います。どちらか一方に偏らずにバランスをとってゆくには、どうすればよいのでしょうか?
== 回 答 ==
仕事を任せる、自ら率先して仕事をこなす・・・これをバランスよくこなすには、一度仕事の中身を整理して考え、任せる(部下がする)べき仕事と自分(経営者)自らがしなければならない仕事を区別するといいと思います。それで混乱が無くなりますね(*^_^*)
== 解 説 ==
おそらく質問の趣旨は、ある仕事をしなければならない時に、その仕事を自分がするか? 部下に任せるか? 自分がやっちゃった方が早くて簡単にしかも完璧に出来てしまう、でも部下にやらせないと部下が成長しない、だから我慢してでも部下にやらせた方がいいということもあるし・・・どちらがいいのでしょうか?
また(偏らないで出来るようになるために)どのようにこういった問題を解決していますか? すべきなんでしょうか?・・・ということだと思います。
この答えは、その仕事が本来だれがすべき仕事かによって変わるので、仕事の整理をすると良いということですが、この意味についてちょっと解説します。
本来、会社(組織でもいいです)の仕事は、その仕事をするべき人が実行するべきです。例えば、仕事上の分担や職務だったり、営業だったら担当している顧客についての仕事などは、その担当者がするべき仕事です。
もし、その仕事を社長や上司がしてしまったら、永遠にその担当者は成長しませんし、その担当ということ自体が成り立っていないということになってしまいます。ですから、仕事を整理して、誰がするべきかを考えて、その人にやってもらう方が良いわけです。
本来は、自分がやっちゃえば早く終わるからやってしまうとか、ココは部下の成長のために任せるか、と考えるとすると、返って混乱をきたすということになるわけですね(ーー;)
もちろん、仕事を移行していくときには、こういった状況も確かに起こったりしますが、それはあくまでも、教育の過程で一過性的に起きることと考えるべきです。
指導をするならいいのですが、任せた仕事に手を出してしまったら、絶対に組織運営は出来ません。なので、仕事を分担して任せていかなければならないわけですね(*^_^*)
組織化はこうやって進めて行くものなんだなぁ~と 考えて、今のうちから試してみてください。将来社会人になったときにこの考えはすごく役に立つと思いますよ。
また、当社の組織化に対する考え方をホームページでバッチリ解説していますので、よかったらこちらも参考にしてください。
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2009年05月29日(金)更新
ネクタイに点字のメッセージ!? 「デコタイ」の発想に学ぶ
そんななか、ちょっとおもしろい商品を見つけました。その名も「デコタイ」。携帯電話などのデコレーションで人気のスワロフスキークリスタルを使って、ネクタイにメッセージを込めようという商品なのです。
そのメッセージが「点字」になっているのがミソで、日本展示図書館協力のもと、「パパ ハヤク カエッテ キテネ(パパ早く帰ってきてね)」とか、「メタボ チューイ(メタボ注意)」などのユニークなメッセージをネクタイに載せられるんです。もちろん、名前を入れることも可能です。
この商品は、グラフィックデザインを手がける有限会社クールタイガーの女性社長の発案みたいですが、今年は点字を発明したルイ・ブライユの生誕200年に当たるそうで、しゃれっ気とユーモアを合わせ持つこのネクタイを通じて「点字への関心も高めていきたい」と考えているそうです。
それにしても、ネクタイにメッセージを載せようという発想はかなりユニークです。しかし、さすがに読みやすい文字で書いてあったら、ちょっと締める気がしないと思いますが、点字ならいいかなって感じですよね。
赤やピンクなど約20色の国産シルクのネクタイの表面に、点字のメッセージを「デコ」して、価格は1本7~8千円だそうですが、父の日のみならず、恩師へ感謝の気持ち伝えるとか、バレンタインデーに彼氏に贈るとか…いろいろと販路は広がりそうです。
さらにこの商品の価値は、プレゼントした後にも「これ、なんて書いてあると思う?」とか、「じつはこれ、点字なんだ」というふうに、会話が生まれる点にあります。ひとつの商品を通じてコミュニケーションが生まれる…これはギフトに付加価値を生む視点です。
また、「デコタイ」というネーミングもいいですよね。ケータイのデコレーションに慣れた女性たちからは、すんなりと受け入れられるでしょう。
こんなふうに、ネクタイひとつとっても、新しい感覚とアイディアで「マーケット」が出来上がるわけです。
自社の商品をとっておきのギフトとして提案するためには、いったい何をプラスしたらいいか…楽しみながらあれこれ考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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