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2009年12月25日(金)更新

「おもしろ旅企画ヒラタ屋」開店!? カリスマ添乗員が担う日本旅行の未来

この年末年始に旅行を計画している人も多いかと思いますが、ツアーの場合、旅のおもしろさは「添乗員」の力量にかかっているようなところがあります。

日本旅行では、カリスマ添乗員として名高い平田進也さん(52歳)に陣頭指揮を任せた新部署「おもしろ旅企画ヒラタ屋」を、先月(2009年11月)、西日本営業本部内に立ち上げました。


添乗員


平田さんは、ユニークなトークと変身術(上の写真の金髪の美女?が平田さんです)を駆使して、約15年「おもしろ企画」のようなものを1人で対応してきた方ですが、20名のお客様からはじまり、今では2万2000名の「ファンクラブ」を持つ、まさに“カリスマ”なのです。
その平田さんのインタビュー中の発言が印象的で、「僕らは不況になればなるほど売れます」と彼はキッパリと言い切っています(*^^)v

「不況の時は、選ばれる商品しか売れないからです。なぜ選ばれるかいうたら、僕らの商品は付加価値があるからです。観光は光を観ることであり、光があればお客さんは来てくれます。僕らが光を放つことができたから来てくれたんやと思います」

どうです? かなりカッコイイですよね。

消費不況が叫ばれる昨今、旅行業界でもご多分にもれず「安売り」合戦が繰り広げられているわけですが、安売りの道に未来はありません(――;)

同部署では、国内外のツアーを年間50本ほど売り出すほか、イベントや講演会などを開く予定だとか。また、協賛企業を募り、共同販促を手がける計画もあるそうです。

平田さんの知名度を生かして他社との差別化を図ったうえで「固定客」を増やす作戦で、2012年度には、同部署だけで30~40億円の取扱高を目指す意気込みのようです。

これからの時代、突出した個人に、その才能を存分に発揮してもらえるような会社が伸びていくのではないかと私は考えています。

そのためには、経営者の度量も問われます。最後には自分が責任を取る覚悟で、全てを任せる・・・そうすることで、稀有な才能はますます伸びていくのです。

来たる年も、まだまだ厳しい環境が続くと思いますが、「光のあるところ」「あたたかいところ」「楽しいところ」にしか人は集まりません。ぜひ、経営者自身が明るい気持ちを持って、良いお年をお迎えください(@^^)/~~~

2009年12月18日(金)更新

あらためて「経営者」に必要な力を考える

いよいよ暮れも押し迫ってきましたが、今年最後の質問に選んだのは、「明大生との毎週一問百答」でと取り上げられていた、少し前の明治大学商学部の学生さんからのこの質問です。

「経営者に必要な力」・・・あらためて考えてみると、かなりの難問です(笑)。新年を迎えるにあたり、みなさんもぜひ、ご自分なりの経営者像を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。


== 質 問 ==

経営者にとって、必要な力とはなんでしょうか? また、それを鍛えるためには、どのようにすればよいのでしょうか。
                

== 回 答 ==

経営者に必要な力とは?ですが、いろいろな能力や力があった方がイイに越したことはないのですが、最初に必要なのは経営のベースになる会計の知識(計算力)、それから組織化の基礎になる人間性(人間力)、最後は営業や販売が出来るかということで(突破力)ですね。まずは、この3つからトライしてもらうと良いと思います。

== 解 説 ==

まず、意外に思われるもしれませんが、会計や経理・財務の知識は絶対に必要なので、時間のあるうちに絶対に身に付けてください。企業経営の結果は最終的に決算で表されるので、自分の会社が現在どんな成績なのか、将来に向けてどれだけ経営的に強いのかなどを判断できないのでは、現実には目標も立てられないのです。

売ることは出来ても経営(数字的な意味です)は出来ないという社長さんがいっぱいいることが、中小企業が大きくなれない理由の相当数を占めると思います。

次に必要なのが、組織化の基盤になる人間性(人間力)だと思いますが、これこそ時間をかけて磨いていかないと身に付かない能力?だと思いますので、がんばってください。

この人間力は、経営者の能力の中で一番重要だと思います。なぜ重要かというと究極的に人は何かをする時に誰と一緒にやりたいかを考えるわけですが、優秀な人達が集まって楽しく働いてくれる場としての会社は中心人格の人間性を反映して作られると思うからです。

ということで、自分はそれぞれの仕事が出来なくても、この人となら一緒にがんばりたいと思ってもらえる人達が自分に代わってそれらの仕事をしてくれれば良い訳ですから、そういう人が集まってくれるような人に自分がなってしまえばいいわけです(*^_^*)

もちろん、人格だけでは経営者は勤まりませんが最終的に一番重要になるということは知っておいてくださいね(*^_^*)

どうやれば、人間性が高まるか、性格が良くなるかは話すとなが~くなってしまうのでいつかまとめてお話しする感じにしますね。

最後は、営業や販売などの突破力ですが、これは事業をスタートする時に非常に重要です。

会社をスタートする時にとても優秀な営業マンがいたり、すばらしいマーケティングロジックが出来ている可能性は少ない(宣伝とかに使えるお金もありませんからね)ので、まずは自分で売ることが出来ないと始まらないということです。

あなたがまだ学生ということですから、若い方なので、まずは人とのコミュニケーションを良くしておくこと、それから、販売は突き詰めていくと心理学の世界なのでこの辺の勉強をすることから始めると良いかもしれませんね。以上、参考にしてみてください。

私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

2009年12月11日(金)更新

仕事しながらエステ!? “ながら発想”が女性のハートをキャッチ

突然ですが、この画像、なんだかわかりますか?

この質問にすぐに答えられた社長さんは、かなりの情報通かもしれません(*^^)v


もいすちゃー


正解は、パナソニック製の「デイモイスチャー ナノケア」(実勢価格17,000円)という美容器具です(#^.^#)
この直径16センチの球体の噴射口から、ナノサイズの水の微粒子イオンが発生し、50センチ以内の場所にいるだけで、微粒子イオンが肌の表面をコーティングしてくれて、お肌の潤いを保ってくれるんだそうです。乾燥が気になるこの季節、最適な商品ですよね。

つまり、これをデスクに置いて、「仕事しながらエステ」してもらおうという商品なわけですが、水蒸気ではなくナノイーなので粒子が目に見えませんから、周囲の人に気づかれずに仕事をしながらこっそりうるおい肌をキープできちゃう・・・というのがウリみたいです。

先日、電車のドアにこの商品の広告シールが貼ってあったのを偶然目にしたのですが、「上司の許可を得てから使ってください」みたいなフレーズが書いてあり、思わず笑ってしまいました。

早速、うちの女性社員に「これ、使いたい?」と聞いてみたら、「もちろんです!私たちは1日の中で、オフィスにいる時間が一番長いんですから」とキッパリ言われてしまいました(笑)。

もしかしたら、「デスクにナノケア完備」なんてフレーズが、求人広告のウリになる時代が来るかもしれませんが、それはともかく『ながら美容』というコンセプトを打ち出した同社の着眼点はかなりいいと思います。

「デイモイスチャー」の前には、“寝ながらエステ”を打ち出した「ナイトスチーマー ナノケア」という商品が人気を呼んでいたようですが、その第二弾として“お昼仕様”にしたのがこの商品です。

現代の女性は、仕事が終わっても、趣味や遊びでかなり忙しいみたいですから、「どうせデスクワークするなら、その時間を使ってキレイになれればなおうれしい」わけですね。

どうやら男性には、あまり「ながら」発想がないようですが、経営者としては、こうした女性心理にも精通しておく必要がありそうです。この事例を参考に、自社商品を「○○しながら、使ってもらう」シーンを、あれこれ発想してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年12月04日(金)更新

「人脈」とは何かを考える

今年もあっと言う間に師走に入りました。みなさん、何かとお忙しい毎日をお過ごしのことと思います。年賀状の準備などを進めている方も多いと思いますが、この時期は自分の「人脈」を見直すいいチャンスでもあります。というわけで、今週はこんな質問を取り上げてみました。


== 質 問 ==

一般的には、人脈を作れば成功する(又、そういう本も出てる)と思って いる人が多いと思いますが、石原先生の人脈に対する考え方(スタンス)を教えてください。


== 回 答 ==

多くの人を知っているというだけでは人脈とは言わないと思います。
また、人との縁は作ってしまうとなかなか切れないということもあるので、 時間をかけてしっかりした人間関係を作り上げていくというのがいいのではないのでしょうか。

== 解 説 ==

まず、人脈をどう捉えるかですが、大勢の人を知っているというだけでは、人脈を持っているとはいえないと思います。

理由は面識がある程度の付き合いではビジネスも進めることは出来ませんし、ましてや深い関係性を築けるわけではないからです。

では、どうすると人脈と言える人間関係が人との間に築けるかですが、それはある程度時間をかけて繰り返し交流を重ねた上ではじめて成り立つと考えています。

時間をかけて付き合うと、お互いの人間性や考え方、合う合わないといったことも自然に伝わるし、付き合っている過程でお互いの成長の度合いも測れるので、例えばビジネスを一緒に進めて行っても良いかどうかなども分かってくると思います。

ということは、出会ってすぐにビジネスを始めたり何かの約束を取り付けたりしない方が良いということです(これは特に若い方で人の見極めに自信の無い方には要注意として聞いておいてくださいね)。

それから、お互いの関係で何かの依存が生まれそうな場合にも、楽しい人間関係には発展し難いと思いますので、頼る・頼られるという関係も、長い目で見るとよい人脈の形成には繋がらないと思います。

こう考えると、まず、人脈を作りたかったら個人として自分が自立する、何かの分野なり業界で一人立ちして人に依存しなくても大丈夫な自分を創ることが最優先です。

そういった自分になったら、仕事を通して、また、いろいろな人との出会いの場を通して人との出会いを楽しめるようになり、気に入った人と依存の無い関係を作って長期間やり取りをしながらお互いを観察・感じる・交流しながら作っていくのが本当の人脈なのではないかと思います。

それから、人間関係は作るのは簡単ですが、別れるのはなかなか大変なので安易に関係を作らないというのも、逆説的ではありますが、良い人間関係や人脈を作る際には大切と思っています。ちょっと難しくなっちゃいましたが、参考にしてください。

私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

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2009年11月27日(金)更新

問屋街にギャラリー!? 問屋と美大のコラボ 

最近、浅草橋、東神田、東日本橋、馬喰町界隈の「問屋街」を歩く客層が変化しているようです。やや古びたビルの立ち並ぶ町並みを、地図を片手に歩く20代の女性たちをみかけることもめずらしくないみたいです。

なぜかというと、このいわゆる「問屋街」地域では、街おこしイベントをきっかけに、アーティストたち工房や事務所を構えるようになり、それを目当てに感度の高い若者たちが集まっているのです。


ギャラリー


上の画像は、今年(2009年)4月にオープンした、武蔵野美術大学が運営する「ギャラリーαM」です。かつて麻雀店として使われ、長年借り手がつかずに廃墟と化していた地下1階部分を改装し、100平方メートル四方の真っ白な空間を作りました。
ここを若手の才能発掘のためのスペースと位置づけ、企画展やトークショーなどのイベントを開催しています。また、奥のスペースには、作家の資料や過去の活動を誰でも自由に閲覧できるライブラリーを設け、ここで多くの知識や意識の交流がなされることを期待しているそうです。

また、このビルの1階には、金細工ブランド「ノヤ オブ」の工房兼店舗があったり、近くにはおしゃれなカフェや雑貨を扱う店もあり、路地裏のちょっとしたところに、おしゃれなギャラリーがあったりするので、街を訪れた人たちは、宝探し的な楽しみも生まれます。

その理由には、物件の築年数が古いので、都心の半値近くで借りられる…といった事情もあるようですが、古い問屋街がこうした若者たちの力でよみがえる可能性を多いに感じます。

現に空き物件をかかえたビルのオーナーたちは、一様に胸をなでおろしているようですし、若いアーティストにしても、資材を集めやすい環境でもあり、まさに両者にとってメリットのあるムーブメントなのです(*^^)v
近い将来、各社の商品開発に若いアーティストたちを巻き込めるようになれでもば、ここから魅力的な新商品が生まれる可能性もありますよね。

1970年代以降、流通業態の変化で、問屋街はどこも活気を失っています。また、大型店の進出とともに、寂れていく商店街もめずらしくありません(――;)

しかし、発想しだいでは、まだまだできることがありそうですよね。この事例を参考に、若者に限らず「業界外の風を吹き込む」方法を、あれこれ考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年11月20日(金)更新

年末に向けて「仕事の棚卸し」をしてみよう!

年末が近づくにつれ、何かとあわただしくなってくると思います。そんななかでも、経営者としては自社の将来をしっかり見つめることが必要なわけですが、特に最近は時代のスピードがものすごく速いので、経営者も常に勉強し続けていかなくてはなりません。

ということで、今回はこんな質問を取り上げてみました。忙しい毎日のなかで、「将来のための時間」を確保するためには、そもそも時間管理をどう考えればいいか…参考にしてください(*^^)v


== 質 問 ==

日常の業務に追われてしまい、自分にこれから必要となる能力、経験などを考える時間、余裕がなくなってしまいます。そういう時間をとるにはどうしたらいいでしょうか? また、どのくらいの時間が必要でしょうか? 自分に今後必要となる能力をつけるにはどうしたらいいですか?


== 回 答 ==

こういう場合、まず忙しいという中身を一度しっかり検証するといいですね。案外やらなくてもイイことや、やってはいけないことで忙しくなっている場合が多いです。

== 解 説 ==

こういった内容は私の著書「成功曲線を描こう。-夢をかなえる仕事のヒント-」(大和書房)のタイムマネジメントの章の中で詳しく解説していますが、まず現状の「忙しい」という、中身の検証が一番最初にすべき事柄です。

休日などで、リラックスして時間が取れる時に、お茶でも飲みながら(仕事場では環境的に客観的になり難いので、別の場所で考えるのが良いと思います)今やっている仕事を出来るかぎり書き出してリストにしてみてください。

簡単なやり方は、週別にやったことを書き出して、一ヶ月間にどんな仕事をどれだけやっているかをデータとして出してみることです。

データが出たら次は分け方ですが、行動とその行動から得られる効果を考えて、優先順位の高いことで効果があり絶対にすべきこと、緊急度は高いが出来ればしたくないこと、やらなくてもいいこと、ルーチンワーク化できること、というように選抜していきます。

忙しくて仕事に追われている人は、ほとんど目の前の仕事に感情的(中には被害者っぽくなってる人もいます)になってしまっていて、客観的に現状を見ることが出来なくなっている方が多いのですが、こうやって仕分けしていけば、かなり無駄な仕事に時間をとらわれているということが分かると思います。

中でも、一番無駄な時間は、緊急度が高く利益をあまり生まないことで忙しくなっているという時間です。

ちなみに、こういうことの内訳は、トラブル対応だったり、スケジュールを見落としていて準備を怠っていて、急に気付いたために忙しい・・・なんてことも多いですよね(ーー;)
こういう時間は本来、日々の活動(ルーチン化などですね)や、事前の準備がしっかり出来ていれば使わなくていい時間ですよね。

でも、それをしなくてはいけなくなると、他の仕事にしわ寄せがいって通常業務が全部遅れて、おまけに感情的になるので、なおさらミスが起きて・・・などという負の連鎖を引き起こしやすい事柄でもあるのです。

私の知る限りにおいて、本当に多忙で自分のことを考える時間がないという人は、何人もいないレベルだと思いますので、まずは仕事の棚卸しをしてみてください。よろしくお願いします。


今回はちょっと難しい質問でしたが、参考になりましたでしょうか。私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

2009年11月13日(金)更新

「3行レシピ」が人気!? 時流を読んだ情報発信とは

そろそろ忘年会の予定も入ってくる季節ですが、景気後退の影響か、今「家飲み派」急増中なんだそうです。それにつられて支持を集めるのが「3行レシピ」。自宅で簡単に作れるおつまみのレシピ本が売れているのです。

最近では、その「3行レシピ」というキャッチーな言葉が一人歩きをし、KIRINのサイトには「おつまみ道場~3行ビアつま」として、簡単に作れる「ビールのおつまみ」を検索できるようなページもあります。(下の画像をクリックしてみてください)


3行レシピ


おつまみレシピの火付け役とはったのは、平成19年に発売された「おつまみ横丁」ですが(なんと! 累計57万部も売れたそうです)、その後続々とおつまみレシピ本が出版され、ついには市販の缶詰を使って、3つ以内の工程でできるおつまみ集「缶つま」なる本も登場しました。
また、「クリエイターのための3行レシピ」なんて本を出している出版社もあり、「3行レシピ」という言葉自体が一人歩きしている感もあります。

ネット社会の進化で、今や企業も個人も情報発信に懸命です。しかし、氾濫した情報の中だからこそ、「3行レシピ」のように、“サクッ”と読める情報が好まれるという側面もあるのです(*^^)v

また、今どきの若者たちのお酒の飲み方も変わってきているようです。これまでの「家飲み」といえば、夕食と一緒に飲む「晩酌」がほとんどでしたが、今は「食後にくつろぎながらお酒を飲む」というスタイルが主流になってきているのです。

そうしたマーケットを狙って、「家飲み用ワイン」を販売するサイトや、焼酎と割って楽しめる飲料を販売するメーカーも増えています。

いずれにしても、経営者が時流に敏感でないと、生きた情報発信はできません。「酒=おやじ=赤ちょうちん」という構図は、もう遠い過去のものみたいです(*^_^*) 最近は、「おつまみ本」をつまみに、家でお酒を飲む男性も増えているようですよ(笑)。

この事例を参考に、自社の情報発信の切り口を、楽しく見直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年11月06日(金)更新

会社が「組織化」に向う過程で起こること

11月がスタートしました。みなさん、今年の年頭に掲げた目標には近づいていますか? 来年を視野に入れつつ、今年の仕上げに入りたいところです。

年が明けても、われわれを取り巻く環境は、しばらく厳しさが続くと思いますが、じつは、こうした時期は、社内の『組織化』を進めるのに最適とも言えます。というわけで、今回は、先週回答しきれなかった続きをお届けします。


== 質 問 ==

企業が伸びていくと、後から「優秀な人間」が入ると言われていましたが、それにより初期の人材が辞める時は企業にとってどうなんですか?
経営者からすると当然かもしれませんが、働く人は恐怖を感じるのでは? そこがいわゆる「愛情」でしょうか?


== 回 答 ==

こういう現象は必ず起きますが、企業が組織化に向う過程でどんな変化が起きるかということを経営者がしっかり勉強していれば、いろいろな方法でゼロにすることは出来ないまでも緩和することが出来ると思います。

そのために、経営者が知っておかないといけないことは、優秀な人材のレベルを知っておくこと、組織を固定しないこと、聖域を作らないこと、組織を常に変化に対応出来る様に鍛えておくこと・・・などです。

== 解 説 ==

今回は、前回の回答の続きです。

前回、組織の発展に伴って優秀な人間が入ってきて、それまでにいた人との間に問題が生じ、結果辞めていくという問題が起こるがどうなのかという質問でしたが、まず、これに対して、当社だけの問題と考えないで、通常どこの会社(組織)にも起こる問題として考え経営者が対処することが大切、では何を知っておくことが重要かということで、最初に優秀な人材のレベルを知ることと解説しました(ここまでOKですよね)。

ということで、今回はその続きを解説するわけですが・・・経営者が「本当に優秀な人とはこういう人なのか!」ということが分かると、ゆくゆくは当社にもこういう人材が入ってこないと他社に勝てないことが分かりますから、安易に役職を付けてしまわない方が良いということが、組織拡大の前にわかるということです(会社がスタートした段階では、安易に役職は付けない方が良いと前回解説しましたよね)。

ただ、ここで問題になるのがスタッフの方のモチベーションというかやる気の問題です。がんばっているからには評価が必要で、その評価の中には給与と共に、必ず役職も関係してくるわけです。

また、中途採用に際して、ある程度の年齢の方を採用するとなると、それなりの役職には就けないと、という問題が起こってきます。

さらに、これは業務上の問題で、他社との取引関係上、何らかの形で役職を定めないと業務的に難しいということも起きてしまうので、結果役職を割り振るなどということも現実には起きてしまうのです。

なので、優秀な人材が入って来る前に必要に応じて役職が決まってしまい、優秀な人材とのぶつかり合いが起きて、結果質問のような不幸な状況・・・(?)が起きてしまうのです。

そこで、経営者が考えないといけないことは、会社はそもそもだれのモノかということや、自社が提供する価値を最大限に発揮するためにどういう形が望ましいのかということなども踏まえた、組織運営の考え方だと思います。

では、どういう考えが組織運営上大切かですが、まず、どんな場合でも組織を固定しないこと、聖域を作らないこと、組織を常に変化に対応出来るように鍛えておくこと等が大事だと思います。

実はこの項目は、人間が基本的に持っている本性から考えると非常に難しいというか、真逆のことなので、経営者の方は自分が経営者となったことで、かなり通常の人間的思考から外れないといけない、考えないといけないわけでもありますが・・・・。

でも、深く考えていただけると、こういうスタンスで組織運営することが、結果として前からいる人と、後から入ってきた方のギャップによって人が去っていくという問題を一番解決する方法だということが分かると思います。

参加する一人一人を満足させるということと、企業を組織として健全に発展させ、持てる機能を最大限に発揮させるという、矛盾する問題を解決するために、経営者はこういった問題や経営上起こるであろう課題も事前に視野に入れて解決する方法を決めておかないといけないということですね。

今回はちょっと難しい質問でしたが、参考になりましたでしょうか。私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

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2009年10月30日(金)更新

後から「優秀な人間」が入ってくると会社はどうなるか

あっと言う間に10月も月末ですね。これから年末に向けて、何かと気ぜわしくなりますが、この時期に、経営者が来年以降のビジョンをしっかり描けていないようでは、ちょっと心配です(-_-;)

会社の仕事には、「今日の売上げを稼ぐ仕事」と、「会社の未来を築く仕事」があるわけですが、本来、経営者の力は、後者に注ぐべきものです。・・・しかし、“組織化”ができていないと、なかなかそうはいきませんよね。

というわけで、今回も組織化に関するこんな質問を選んでみました。参考にしてください。


== 質 問 ==

企業が伸びていくと、後から「優秀な人間」が入ると言われていましたが、それにより初期の人材が辞める時は企業にとってどうなんですか?
経営者からすると当然かもしれませんが、働く人は恐怖を感じるのでは? そこがいわゆる「愛情」でしょうか?


== 回 答 ==

こういう現象は必ず起きますが、企業が組織化に向う過程でどんな変化が起きるかということを経営者がしっかり勉強していれば、いろいろな方法でゼロにすることは出来ないまでも緩和することが出来ると思います。

== 解 説 ==

実は、私は経営者の知識やノウハウの中で一番足りないのが、「組織化」に関する内容だと思っています。理由は、組織化を上手く実現させている経営者が少ないためにそういう情報そのものが非常に少ないからだと思います。

試しにアマゾンとかで起業本やマーケティング本、あるいは個人の成功本や最近ではネット成功本も多いですが、そういう本の量と組織化に関する本の量を比べてみていただければ分かりますが、圧倒的に組織化に関する本は少ないと思います。

また、日本の企業数が約250万社と言われる中で、上場企業が新興市場も合わせて約4000社しかないということや、社員数500人を超える企業の比率などが非常に少ないという現状などを見ても分かると思いますが、組織化そのものを上手く行っている経営者が少ないので、情報が出てこないとも言えると思います。

ですので、私は、経営者(や指導者)の能力で一番必要な(足りない)のは、この組織化や“組織運営の能力”だと思っています。

と、ちょっと話がそれましたが、質問の様な現象(・・・問題では無く)は組織を拡大していく中で必ず起きる現象です。

ここで、・・・問題ではなく、現象と書いたのには理由があって、こういう場面に遭遇した経営者が組織を拡大していく過程で何か特別に自分の会社にだけこういう問題が起きてしまったと考えるようであれば、対応策も何も考えていなかった、ということになるということです。

悲劇が非常に大きくその組織に及ぶのはこういうときだと私は考えます。こういう状態だと、後から入ってきた社員とこれまでの社員のスキルに差があると、NO.2や取締役、役職者が耐えられなくなって辞めていくという現象が頻繁に起こります。

また、そのとき“愛情”や“温情”でもって、その人達の居場所を作って引き止めたらいいかというと、引き止められた方も最終的には幸せになりませんから、自社が成長を目指している企業と考えるのであれば、予めこういう状況が発生することを基準に経営を考えていかないと難しいということです。

こういう問題を生んでしまう経営者にどんな情報や知識が足りないかというと、その一番は優秀な人材のレベルが分かっていないということが挙げられると思います。

なので、早いうちからスキルに合わない役職を社員に付けてしまって、後から入ってきた優秀な人材との間にギャップが生まれ組織全体がギクシャクし出すのです。

・・・・今回の回答は長くなってしまいそうなんで、2回に分けて行いますね(*^^)v


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2009年10月23日(金)更新

「カワイイ」は世界共通語!? 「なんちゃって制服」海を渡る

中学生が「制服のかわいさ」で進学する高校を選ぶのは、今や日本の常識ですが、そのかわいい制服は、日本の女子高生のみならず、海外の女の子の間で大人気なのをご存じでしょうか?

制服のない都立高校でも、制服風ファッション、いわゆる「なんちゃって制服」を愛用する生徒が多いらしく、某都立高の入学式では、半数が「なんちゃって制服」を着ていた…なんて話もあるくらいです(@_@;)

東京原宿の竹下通りには、「なんちゃって制服」の殿堂とも呼べる制服アイテム専門店「CONOMi(コノミ)」があり、海外の女の子たちも、その店を目指して来るみたいですよ。


conomi


そういえば、先日、こんな出来事がありました。私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員向け月刊誌「経営情報レポート」の今月号にも書いたのですが、新御茶ノ水駅で若い外国人カップルが、駅員さんに何か尋ねているんです。
偶然通りかかった私は、「サクラホテル」という言葉を耳にしたので、思わず「そこ、知ってますよ」と声を賭けてしまいました(*^_^*) そのホテル、私の会社のすぐ近くにあるのですが、駅員さんをはじめ日本人にはちっとも有名じゃないのに、外人客でいつもにぎわっている不思議なビジネスホテルなのです。

そのホテルへ案内する道々、黙っているのもちょっと気まずいので、「どこから来たの?」なんて聞いてみると、なんとイタリアだと言うのです。

そこからは互いにカタコトの英語で会話することになったのですが、カップルの女性が美人だったので、「キュート!」「ビューティフル!」などと言ってみてもいまいち反応が薄い・・・そこで「カワイイ!」と言ってみたら、すっごく喜んでくれたんです(*^^)v 今や「カワイイ」は世界共通語なんですね。

ところでみなさん、NHKの「東京カワイイTV」を見てますか? 私は最近「この番組を見てない経営者は失格です」とまで言って推奨している番組なんですが、この番組を見ていると、「カワイイ」は世界へ向けて発信されているメッセージであることがよくわかります。

今年(2009年)2月には、外務省が海外に最新の日本文化を売り込もうと、ファッションの分野で活躍する3人を「ポップカルチャー発信使(通称カワイイ大使)」に任命したのですが、そのファッションの一つに選んだのがこの「なんちゃって制服」だったのです。

同省によると、フランスなど欧州で開かれる日本紹介イベントには、「なんちゃって制服」の若者が多く訪れるのだそうです。マンガやアニメに並んで、「制服」も日本文化の一つとして、しっかり海を渡っているわけですね!(^^)!

いつも言いますが、これからの日本は少子高齢化社会になるわけです。どのマーケットであっても、ふつうにしていれば縮小傾向を止めることは難しいでしょう。そんななか、「外国人マーケット」に目を向けた企業には、明るい未来が待っているように思います。

海外には、日本のアニメやカワイイファッションに憧れて、日本を訪れたいと思っている若者がたくさんいるはずなんです。

そんなマーケットに向けて、あなたの会社なら、どんな商品やサービスを提案できますか? ぜひ、楽しみながらあれこれ考えてみてください(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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