石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2010年07月30日(金)更新
アメーバピグの「ピグドーム」でライブイベントが大盛り上がり!
一方、灼熱の太陽の下とは真逆の空間で開催されるライブも、大いに盛り上がりを見せているのをご存じでしょうか? その「真逆の空間」とは、アメーバピグ内に開設された『ピグドーム』。インターネットの仮想空間を使って、ライブイベントが楽しめるエリアです。
先月(2010年6月)25日には、『ピグドーム』のこけら落とし公演として、アイドルグループのAAA(トリプル・エー)がライブを行ない、大いに盛り上がったようですよ(*^_^*)
このライブ会場に入るには、チケット代わりに300円のTシャツを買う必要があったのですが、1万枚近く売れたといいますから驚きです(@_@;) 単純計算すると、この仮想空間が300万円近い売上げを上げたってわけですが、Tシャツのほかにも、AAAのオリジナルピグアイテム3種類を販売したようですから、実際にはもっとでしょう。
また、AAAのライブでは、ファンが曲に合わせてタオルなどを振り回すのが“お約束”になっているそうですが、自分のアバターにタオルを持たせている人もチラホラいたようです。今後はこうした「コンサートグッズ」を充実させていけば、『ピグドーム』はますます“稼げる空間”になります。
この日は、実際に行なわれたライブイベントの映像の一部を動画配信したわけですが、盛り上がりに拍車をかけたのは、ライブ中にアーティスト本人のピグ(アバター)が登場したことです。
アーティスト本人(見えるのはアバターですが)と、ライブ映像を一緒に見たり、リアルタイムでチャットしたりできるわけですから、ファンとしては熱くならないわけにはいきませんよね。
「みんな盛り上がっていこうー!!」と、AAAメンバーがパソコンに打ち込むと、画面のアバターに吹き出しが現われ、数秒後にはファンの「いぇ~い!」といった吹き出しで画面が埋まるのです。ちょっと妙な感じもしますが(笑)、メンバーと直接リアルタイムで「つながってる」楽しさは格別なものがあるのでしょう。
実際、都内の別室では、AAAのメンバーたちがパソコン向かい、スタッフの読み上げるファンからのコメントに必死で答えていたそうですよ。
運営会社であるサイバーエージェントも、このこけら落とし公演の盛り上がりを受け、「今後はメンバーが操作している姿も同時配信するなど、ファンとより一体化できるライブに進化させたい」と考えているようです。
今後の運営の仕方によっては、リアルなライブを超える楽しさをファンに提供できる可能性もありますよね。また、ライブやコンサートに限らず、「人が集う」ことの意味が、根本的に変わっていく可能性さえ感じます。
たとえば、企業の新製品発表会や各種セミナーなども、仮想空間を使ったほうが効果を上げやすい時代が近いかもしれません。
時代のスピードは加速する一方ですが、経営者たるもの、常に“ミーハー心”を忘れずに、世の中を見ていて欲しいものです(@^^)/~~~
2010年07月23日(金)更新
あらためて「自社ホームページ」からの集客を考える
梅雨が明けたと思ったら、急激な猛暑が襲ってきました(――;)
この暑さに負けず、自社の戦略を磨いていこうという意味で、今回はネット戦略に対する考え方をお話しようと思います。参考にしてください。
== 質 問 ==
最近企業もtwitterなどを使い出し、Webを取り巻く環境や、検索の基準なども変わってきていると思います。この時代、自社HPにどうやって来てもらうのか?
ご指南いただけるとありがたいです。
== 回 答 ==
企業規模に合わせて、「集中」「分散」「もっと分散」がネット戦略の基本的な考え方だと思っています。
== 解 説 ==
ネット戦略はどの企業にとっても、とても重大な問題になってきています。
特に集客や販促を伴ったネット戦略をしている会社にとっては、方向性を 間違えると急に効果が無くなってしまったり、莫大なコストをかけることになってしまったりと、経営判断の失敗が即、企業の業績や会社の存亡に関わるほどの状況にすらなって来てしまいました。
かなり前だったと思いますが、NHKの番組がアメリカ企業のSEO対策の話を取り上げていて、SEOに100%依存した会社の検索順位が急降下して業績が止まり、依頼しているSEO会社に泣きそうな顔で連絡している場面を見たことがありますが、まさに業種によっては今の日本でも同じような事態になっているわけです。
・・・・ちなみに、その会社は2ヵ月後に倒産していました(ーー;) 怖いですねぇ~。
さて、ネット対策についてですが、対処の方向は大きく分けて3つしかないと思います。
●1つ目は、資源を何か1つに集中させて効果を考える。
●2つ目は、まんべんなく全ての手法に資源を投下、リスクヘッジしながら効果を上げる。
●3つ目は、ネットには留意するも、ネット以外の方法で効果を上げることを考える。
それで、この3つのうち、自社は何を選ぶかですが、基準になるのは企業規模や投資可能な金額によると思います。
それから、すでに気がついた方もいると思いますが、小さいうちは1番目、何か1つに特化することが良く、売上げが増してきて余裕が出てきたら2番に展開、もっと売上げ規模が大きくなったら3番目に移行と考えても良いでしょう。
もちろん、小さな会社がネットではなく「リアル」に何かおもしろい方法を考えるということもアリなので、必ずしもこの順番は成長の度合いとは考えなくてもいいですが、基本はこの順番が分かりやすくて良いと思います。
ビジネスモデルの構築に際し、ネットでの集客が楽か? とか、ネットに向いているか? などが思考として外せないようになってきている今、経営者の勉強は際限がないのですが、ぜひ参考にしてがんばってください。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
2010年07月16日(金)更新
「プチ社会貢献」が購買動機に!? ビールを飲んで地元に寄付を
同社ビールの一部商品を対象に、「1本飲むと1円が地元に寄付できる」という取り組みで、第3回にあたる今年春のキャンペーンの成果としては、4億1570万円を超える金額を、47都道府県の自然や環境保護、文化財の保全などに役立てるのだそうです。
1回あたり2~3ヶ月の期間限定キャンペーンを行なうようですが、その間の都道府県ごとの販売数に応じて、寄付額を算出するしくみになっていて、これまでも、「新潟県トキ保護募金」を通じてトキの野生復帰のための活動に寄付したり、「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付して、危機に瀕しているサンゴ礁の保護活動に役立ててもらったり…といった活動をしています。
このような「寄付付き商品」の先駆けとなったのは、ミネラルウォーター「ボルヴィック」の『1L for 10L(ワンリッター フォー テンリッター)』プログラムですが、このキャンペーンからは、これまでに約1億5000万円をユニセフに寄付し、そのお金はアフリカ・マリ共和国での井戸の開発に使われたそうです。
もちろん、こうした「世界視野」の取り組みも重要ですが、寄付したからには、そのお金が「どう使われたか」を知りたいものですから、結果を上手に「見せる」姿勢も、企業に問われていると思います。
その点、47都道府県の売上げ別に寄付額を決めるというアサヒビールの発想は、日本の消費者の「良心」と、ちょうどよい距離感を見つけ出したように思います。
日頃、わざわざ寄付をしようとは思わなくとも、飲んだビールの代金が少しでも地元に貢献するなら、なんとなくうれしいですからね(*^_^*)
消費不況が叫ばれて長いですが、今どきの消費者としては、「せっかく自分が使うお金にプラスアルファの価値が生まれるなら」と、こうした「寄付付き商品」を歓迎している向きがあります。
われわれ中小企業も、上手に「しくみ」を作り、“一石二鳥方式”で社会に貢献する道を探せないものでしょうか…。たとえば、「町内」など、思いっきり小さいところに目を向けて、そこから始めてみるのもいいかもしれません。
「規模感」さえ間違わなければ、結構うまくいくんじゃないかと思います。この事例を参考に、ぜひ、あれこれとアイディアを絞ってみてください(@^^)/~~~
2010年07月09日(金)更新
果たしてモノやサービスを高く売ることは罪か
もしかしたら自社の営業マンが、こういう思考を持っているがために、営業を「とても辛い仕事」と感じている可能性もありますから、経営者としては見逃せない問題です。参考にしてください。
== 質 問 ==
特に若い世代の社員(20代)に多いのですが、変な正義感があり、モノやサービスを高く売ることが罪だと思っている人がいます。
「うちの会社は儲けすぎでお客様に申し訳がない」と思っているようなのですが、経営者として、どう説明すべきでしょうか?
== 回 答 ==
おもしろい質問なんで思わず笑ってしまいましたが、確かにこういう思考をする社員さんは結構多いでしょうね(>_<)
そんなに意識していませんでしたが、顧問先などでも、コレ結構ありそうです(ーー;)
== 解 説 ==
こういう場合に大切なのは、まずは商品原価や設備投資なども含めた会計や財務の知識をしっかり教えているか、ということです。
それから、その人の持っている価値観が変わる可能性があるかということも大切なので、まずこのあたりを確認することをおすすめします。
原価などについては、経営の方針もありますので、どこまで社員さんに教えるかは結構難しい問題があり、ディスクローズの範囲はお任せしますが、社員さんは単純に商品やサービスの原価っぽい数字から高いとか、安いとかを考えてしまいます。
なので、「あなたの給与はもちろん、会社の維持費や在庫管理費、それから設備投資の金額や、新商品・新規事業の開発費なども含めると、表面に出ていない、かなりの金額が会社の経営には必要になる」ということを教えてください。
そういった金額を加味して商品やサービスの基本的な最低金額(値段)が決まっているので、そこに疑問は持たないで欲しいということですね(ーー;)
それから、商品やサービスの値段には、これにマーケティング的な要素が加わって決まるので、出来たらこれも教えていくことが大切です。
マーケティング的な要素というのは、商品やサービスの値段はさっきの原価計算等の数字から簡単に自社で割り出せるものではなく、他社の商品やサービスとの関係、それから、顧客から見てどれくらいの価値があるかどうかなどという値も加味して付けていくということ、また、こういうシビアな環境から設定されているので、もし、高い値段で売れる可能性があったら出来る限り高い値段で販売しないと、長期的に見て安定的な経営は出来ないということなどを教えてください。
実はこういうことを感覚的にすでに分かっている方がいたら、その人は将来経営陣に加えても良いかもしれない逸材ですね(*^_^*) でも、多くの方はなかなか最初から分かっていないので、教えることが必要だということです。
さて、知識を教えて、なるほど~って分かってくれた方は、まあ、問題ないのですが、今回のQ&Aの質問の対象者が、こういった教育や回答にそれでも疑問を持つ方だとしたら、結構根深い問題があると思います。問題の1つは、会社や経営者に疑問を持っている可能性があることです。
経営者であるあなたに対して疑問を持っていて、疑いの目で見ていると、こういった説明をしてもその説明自体が言い訳と捉えられてしまうので、理解や説得はかなり難しいと思います。
こういった背景には、その人にそういった考えを持たせている人がいますので、その人を見つけることなども必要になってきます。
その人が、社外の人間であればまだいいのですが、社内にこういった価値観を植えつける人がいると将来的には大量離反、独立騒動・・・など絶対に組織上の問題が出てきます。
問題の2つ目は、経営者という存在そのものにすでに疑問と疑いを持っているということです。これは重症度がさらに高く、先ほどの、あなたに対しての問題ならば、まだ解決の可能性がありますが、経営者という存在そのものに対してこういう感情を持っているとなると、その価値観はほぼ変わらないと思います。
こういう場合は、時間をかけてでも何か良い形で大切な仕事からは外してあげた方が良いと思いますし、組織そのものになじめませんので、本人の望む形で退社してもらう方向へ持って行った方が良いのではと思います。
こういう方は、面接時にはしっかり話しますし、自己を主張したりするので優秀な人と感じてしまい(というかある意味優秀なので)採用するケースが多いのですが、組織に入るとかなり問題を起こす可能性がありますね。採用時には注意してください。
・・・と、今回は回答がかなり長くなっちゃいましたが、参考になりましたでしょうか? この内容は、もっといろいろなパターンがあるので、機会があればポッドキャスト番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』でも取り上げたいと思います。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2010年07月02日(金)更新
食べるより「写メ」が先!? 行列のできるアイスクリーム店
渋谷といっても、NHKや代々木公園にほど近い場所にあるのですが、週末ともなれば店の外まで行列ができることもしばしば。さらに、ほとんどのお客さんが食べる前に、まず携帯やデジカメで「撮影」するといいますから、おもしろいですよね。
この写真を見ていただくとおわかりのように、コーンの上にぐるぐると巻かれた部分と同じくらいの直線がすーっと伸びています。受け取ったお客さんも、あまりの長さに思わず撮りたくなってしまうのでしょう。
店側も、アイスのカタチには相当ごだわっているようで、これは試行錯誤の上にたどり着いたカタチなのだとか。また、上部の直線には特にこだわりがあり、どんなにお客さんが行列していようとも、納得できなければやり直すのが「白一」流のようです。
もちろん、味にもごだわっています。牛乳本来の味で勝負するため、卵、バター、生クリームなどは一切使わず、高い鮮度と風味を保つため、毎朝その日に販売する分だけを仕込むのだそうです。
一見ふつうのソフトクリームでも、食べるとまるでシャーベットのようなシャリッとした食感でさっぱりした味わい。見た目との「ギャップ」も大きなポイントです。
また、店員さんも、「すぐに食べないでください。巻き上がり10秒~15秒後が、表面がキュッとしまって中はしっとり状態になるので、ちょうど食べごろですよ」なんて、とっておきの情報まで教えてくれることもあるみたいです。
つまり、カシャッと1枚撮った頃が、ちょうどアイスも食べ頃になるのかもしれません。まぁ、そこまで計算しているわけではないでしょうが、味とカタチに関しては、ネットで話題になることを十分意識していると思います!(^^)!
ご存じのように、ブログやツイッターの登場で、今や「国民総情報発信時代」といった様相です。巷では「ネタ消費」と呼ばれているそうですが、ブロガーたちは、常に「ブログネタ」のために、金を使っているようなところがあります。
ネットでは、特にユニークな画像はそれだけでインパクトがありますから、このアイスのカタチは、そういった意味からも「逸材」です。さらに、見かけと違う「味わい」も、コメントしやすいですよね。
今やただの「おいしいアイス」というだけでは、めずらしくも何ともありません。しかし、そこに「カタチ」という合わせ技を持っただけでも、話題性がグンと上がるのです。
つまり、話題になるかならないかの差は、意外と「ちょっとした」ことなんです(*^^)v
この事例を参考に、自社商品を話題にしてもらうためには、どんなスパイスをきかせればいいか・・・あれこれ楽しみながら考えてみてくださ~い(@^^)/~~~
2010年06月25日(金)更新
社内の確執に経営者はどう向き合うべきか
経営者として、こうした問題には折りに触れ、正面から向き合っていきたいものです。よかったら、参考にしてください。
== 質 問 ==
社内のコミュニケーションが悪くて困っています。特に、町工場時代からいた職人肌の古い社員と、会社がある程度大きくなってから入社したサラリーマン感覚の強い社員間の確執があるようです。 経営者として、こうした現状にどんな配慮をすべきでしょうか?
== 回 答 ==
どういう組織を作りたいかを考えて、状況を想定し、いろいろな場面でも一貫性のある答えができるようにシミュレーションしておきましょう。
== 解 説 ==
実はこの回答には、「現状に合わせて無理をしない」など、いろいろな答え方がありますが、できたらこれが一番良いと思う回答を、今回はあえてしたいと思います。
ということで、ちょっと真剣にお答えすると・・・こういう場合、一番良くないのは、どっちつかずの曖昧な態度と、場当たり的な対応です。
また、双方に良いところも変えて欲しいところもあると思いますので、一方に偏った判断も良くないというのが現状です。
なので、本当に難しい感じですが、一度冷静になって組織がどうなったら一番良い形なのかとか、本当は経営者としてどんな組織を作って行きたいかをよく考えてください。
この考え(組織の理想イメージ)を持ったら、次に行なうのはいろいろなシチュエーションを想定して、こういう状況が起きたらその理想へ向かうためにはなんと説明して分かってもらうか? 理解させるかを考えるということです。
このシミュレーションは、たくさんすればするほど良いと思います。ゴールはとっさの対応ができるまでする、という感じでしょうか(*^_^*)
これをよく考えてトレーニングしていくと、一方に偏った答えはだんだん無くなりますので、社長はどちらかの肩を持っているわけではないという感じになっていきます。
社員さんが分裂した時には、どちらかの考えに社長を引っ張ろうとしたりしますが、しっかりした考え方で、その場面場面で良いと思う判断ができるようになるということですね。
組織がある方向へ動くというのは、社員に経営者の真剣さが伝わった時というのがほとんどですが、そのためには、どんな場面でも、一貫した方向性へと導く指導性が必要になります。
この場合、すごく勘のいい人は別として、ほとんどは、過去にその問題を先回りしてしっかり考えておいたかどうか、ということによると思いますし、結果としてこれは信念を持つためのすごくいいトレーニングにもなるはずです(*^^)v
社員さんは、結構、思い付きで目先の話や他社のこととかを気にして右に行ったり左に行ったりしますが、経営者がこれにしっかり答えられないと、組織がバラバラになってしまうということです。
何をどう聞かれても、もっともな答えが返ってきたら、年を取った社員も、若い社員もだんだん経営者を信頼して言うことを聞くようになっていきます。がんばってくださいね。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2010年06月18日(金)更新
バンダイナムコゲームスが教科書をプロデュース!?
ゲーム会社大手のバンダイナムコゲームスがプロデュースし、教科書出版社の学校図書と共同で制作した教科書が、文部科学省の検定に合格し、2011年度から使用されることが決まったのだそうです(@_@。
バンダイナムコゲームスは、「パックマン」や「ファミスタ」シリーズなどで知られるゲームソフト会社のナムコと、玩具大手のバンダイが経営統合して生まれた会社ですが、その後も「鉄拳」シリーズや「太鼓の達人」シリーズなどのヒットを飛ばしています。
同社いわく「子どもを食いつかせるツボは心得ている」そうですが、今回の教科書にも、ロールプレイングゲームのような物語仕立てで出題するなどの工夫をしているようです。たとえば、算数の教科書では「算数アドベンチャー」というコーナーを組み、旅をしながら問題に挑戦させ、正解すると鍵が手に入るというしかけになっています。
さらに、全部の鍵を手に入れると宝物が手に入るというストーリーになっていて、本の中に登場する子どもに対しても、「ゆうと 7月25日生まれ 元気だけど落ち着きがない 算数は苦手」などと、細かなキャラクター設定までしているのです。
これなら、算数ぎらいの子どもでも、いつのまにかゲームの世界に引き込まれ、自然と算数に親しみを持って勉強するようになるかもしれません。なんでも『授業以外でも開きたくなる教科書』づくりを目標にしたそうですよ(*^^)v
こんなふうに、教科書という“お堅い”世界でも、「おもしろく」する余地はまだまだ残っているということです。とくにこれからの時代、「ゲーム」の要素を上手に取り入れていく・・・という流れは主流になるでしょう。
マクドナルドは、新人アルバイト教育のために「ニンテンドーDS(R)」を利用した独自の教育ソフトを開発しているそうですが、社員教育はもちろん、顧客への情報発信などにも「おもしろい」という視点がないと、一向に波及しない世の中になっていくと思います。
ということは、バンダイナムコゲームスが、この教科書を足がかりに教育産業への事業展開を模索しているように、「おもしろい」ことを考えられる企業が、業界の壁を越え、一人勝ちしていく可能性もあるということです。
このあたりは、経営者のセンスが問われる部分ですよね。ぜひ、この事例を参考に、自社のスタンスを見直してみてください(@^^)/~~~
2010年06月11日(金)更新
若者が文章を読まない!? これからの時代の情報発信を考える
そんな時代に、企業はどんなスタンスで情報発信をしていけばいいのか・・・今回はそんな質問に答えてみました。よかったら参考にしてください。
== 質 問 ==
最近の若者たちは、文章を読まなくなっていると聞きます。本や雑誌が売れなくなっているようですし、サイトの長い文章なども、しだいに読まれなくなっていくような気がして心配です。企業側の情報発信のやり方も見直すべきなのかどうか、教えてください。
== 回 答 ==
情報の伝達方法は世代よってかなり違います。また、インフラの発展によっても急激に変わってくるので、それを見越して企業は情報発信のやり方を工夫しなければいけないと思います。
では、その対処ですが、結論的に言うと多チャンネルの情報発信が必要だと思います。
== 解 説 ==
若者が文章を読まなくなったという話題は、最近結構聞きますね(ーー;)
それから、質問のようにサイトの長い文章を読まなくなったという話や小冊子の効果が下がってきたという話も、業種によっては結構聞かれるようになってきていると思います。
そういう意味では、日本中が勉強しなくなっちゃってるのかと、結構心配にもなりますが、反面で情報を伝達する手段であるインフラの向上もかなりの勢いで進んでいますので、「文章を読まない=みんなが勉強しなくなっちゃった」・・・と考えるのは、一元的な見方かも知れないと思っています。
難しい文献や文章を読まなくても、動画で内容が分かれば効率的ですし、もっと早く技術の習得なんかも出来たりするわけです。
それに、そもそも伝達手段というのは、何から決まるかというと、「保存がどれだけしやすいか」ということに紐付いていたわけです。だから伝達手段として、紙に書いた文字(や絵)が最初に選ばれたわけですね(*^^)v
それがだんだん進化していく過程で、紙に書いた文字が残しやすかった時代から、文字がデータとしてPCの中に取り込まれ、最近は音声や写真や動画も残せる=保存できるようになったので、それを使うように広がっていったと考える方が自然ということです(*^_^*)
人間というのは習慣性がありますから、新しいインフラにはなかなか慣れないので、「文章を読まない=勉強しない」とうっかり思ってしまいますが、そうでもないかも知れないというのは、こういう理由もあるからです。
さて、本題にもどりますが、とは言うものの、企業側としたら、この変化=文章の訴求性が弱くなったということが本当なら、それに対応する手段をマーケティングロジックの中に出来るだけ早く組み込まないといけないということになると思います。
それも、変化の過程においては、全体が一気に変わるわけではありませんから、従来のものも残しながら、新しいインフラにもマーケティング情報を載せていくというのが重要なので、「多チャンネルの情報発信」が必要になってくると思います。「あれもこれも」の時代になったと理解すべきでしょう。
ということで、今後はこういう変化にすばやく対応していく会社のみが顧客に支持される、ということになっていくと思います。
くしくも、iPad が登場したタイミングでこの質問の回答になりましたが、これも何かを示唆していると思います。参考にしてください。
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2010年06月04日(金)更新
社長は“違う星”にいる!? ・・・ある調査の結果
ちなみに4億キロは、火星と地球が最も離れたときの距離だそうで、「社長は火星にいる」くらい遠く感じている人が10人に2人いることが明らかになった格好です。
ちなみに、社長との「気持ちの上での距離」が遠い理由は、「コミュニケーションがない」が第1位で、選ばれた選択肢は「相手とのコミュニケーションがない、少ない」が25.1%、「こちらの仕事や状況を理解していない」が18.2%、「いっしょに仕事をする機会がない、少ない」が13.7%という結果になったようです。
私から見ると「500人規模じゃ、そんな感じかもね」という結果なのですが、なかには「社長とは一度も会ったことがない」と答えていた男性もいて、それにはちょっとビックリしてしまいました(@_@;)
同社では、「社員のモチベーションや業績を上げるためには、社長からの企業理念の発信や、社内コミュニケーションの活性化が必要」と指摘していますが、規模の違いはあるにせよ、ご自分の会社でこんな調査をしたらどうなるか・・・想像してみるのもおもしろいかもしれません。
それはともかく、社長との距離が絶対的に近いのが中小企業です。社長の側から言えば、自分の理念や生き様を、社員たちに間近で見せ続けられる醍醐味がありますし、社員の側からしても、社長の背中を見ながら成長していけるベストポジションに身を置けるわけです。
人はみな、うっかり自分の環境が「ふつう」だと思ってしまいますが、世の中にはたくさんの会社があって、社長と一度も会わずに仕事をしている人もいるわけです。「他社のフリ見てわがフリ直す」じゃありませんが(笑)、たまにはこんな調査結果を「ネタ」にして、社員たちとざっくばらんに話をしてみるのもいいかもしれません(@^^)/~~~
2010年05月28日(金)更新
新たな人との出会いで大切にしていること
当たり前のことですが、ビジネスの基本には人間関係があります。ネット時代と言われている現代だからこそ、若いうちから“リアル”な人間関係に強くなっておくことは、本当に重要です。ぜひ、参考にしてください(*^_^*)
== 質 問 ==
新たな人との出会いの場面において、大切にしていること、心がけていることがありましたら、教えてください。
== 回答 ==
いろいろな場面で人と対面する時には、「話すことよりも聞くこと」に専念された方が良いと思います。私も初めての人にお会いする時にはそれを心がけています。
あなたが学生ということもありますが、結果としてその方が相手の印象にも残ると思いますよ。
== 解 説 ==
いろいろな場面で人と出会い、その結果として人間関係が発展してビジネスなどにも広がっていくということはすばらしいことだと思います。
また、実際の話として、あるレベルを超えた人達の間では、出会いこそが新規ビジネスや投資話へと発展して行く重要な要素になりますので、人と出会って良い関係を構築できるということはとっても大切な素質・能力になっています。
そういう関係の中で初めての方と出会ったときに何を心がけるかですが、それは話すことよりも聞くことだと思います。
私の場合は、まず「どんなお仕事をされているんですか?」とか「どちらのご出身ですか?」というように、答えやすい内容から相手に質問する・・・などという感じで相手に話してもらえるような状況を作ります。
・・・もちろん、相手がとっても有名で誰でも出身地や仕事を知っているという場合にはこういう質問はとってもマズイので、その辺は臨機応変にやってくださいね(ーー;)
その後は、相手がいろいろ話していく展開の中で“そこ聞きたい!”とか“ちょっと突っ込みたい”という場面が出てきますので、質問を続けていけばいいわけです。
これはちょっと高度な話になりますので、参考にお聞きいただければいいのですが、この時に相手にする質問の内容がおもしろいと、相手はあなたにとっても興味をもってくれたり、もっと話してみたいということになりますので、質問のセンスはとっても大切だと思います。
質問の仕方には、頭の良さ・機転の利かせ方・相手を気遣うセンス、などが凝縮していますよね。
また、たくさんの方と出会っていくと、質問を上手に出来る方と出会う場合がありますので、ぜひリアルにその方からそういった感覚を学ぶといいですね(*^_^*)
学生の自分がとっても楽しく質問されて、相手よりいっぱい話しちゃったという時なんかはこの手の達人です。要チェックですから見逃さないでくださいね(>_<)
さて、こういう質問をひとしきりしていくと、相手は必ず「あなたはどこの出身ですか?」とか「どんなお仕事を・・・」ということになりますので、そうしたらあなたのことを話せば良いわけですね(*^_^*)
そこで、あなたがどういう状況になっているかですが、あなたは相手のことをかなり知った状態からそういう質問に答えられるということになっていますよね・・・なので、相手の趣向に合わせて回答を考えられるということです。
相手が熱烈な阪神ファンだったりといったことがわかっていれば、あなたが巨人ファンでも変な激突は避けられるということですね。
ということで“話すことよりも聞くこと”“聞くことのセンスを身に付けること”など、ぜひ少しずつでも実践してみてください。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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