石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2012年12月07日(金)更新
「動ガール」が化粧品業界を席捲!?
なかでも、自分のメイクの技を撮影した動画は人気が高く、YouTubeなどで100万回近く再生される動画もあるそうですが、ここに目を付けて『みんなのメイク』という、メイク動画の投稿に特化したサイトをオープンする会社まで現れました。
今年(2012年)3月1日にオープンしたこのサイトの運営会社を調べてみたら、「スタイリングライフ・ホールディングス」という、輸入生活雑貨小売、化粧品、医薬部外品等の開発・製造・販売、マキシムド・パリなどの飲食店経営等を手掛ける会社でした。
今、このサイトには全国の動ガールたちが集まってきているようですが、そうなると化粧品メーカーも黙ってはいられません。レブロンをはじめとした有名化粧品メーカーが、動ガールとのタイアップを始めているのです。そのおかげで、動画の投稿だけで食べていけるようになった動ガールも出現するほどです(@_@。
いかにも“今っぽい”展開ですよねぇ~!! 歌やダンスはもちろん、ペーパークラフトやパラパラ漫画などなど…才能や技術を持った個人が、企業あるいは社会から簡単に発掘されやすい世の中になったということです。
これまで化粧品メーカーの広告戦略といえば、多額の広告宣伝費を投じて、一流のモデルさんや女優さんを起用してきたわけですが、それはそれとして、まったくの素人さんとも繋がりはじめ、そこから実利を生んでいる点は、とってもおもしろい現象に見えます(*^_^*)
今後は、他の業界でも同じような現象が起きてくるんじゃないかと思いますが、それにしても賢いのは「みんなのメイク」という秀逸なコミュニティをつくった会社ですよね。
これからの時代、宣伝はもちろん、マーケティングに「動画」を使わない手はありません。この事例を参考に、自社にも打てる手はないか、楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
・・・それにしても、昔の女の子は、「人前でメイクするなんてハシタナイ!」と親に怒られていたものですが(笑)、自分がすっぴんから美女に変身していく姿を、堂々と世界へ向けて発信するなんて、なんともすごい時代になったもんです。
今の時代、「メイクの技術の高さ」は、友達から尊敬されるひとつのファクターみたいで、すっぴんとの落差が大きければ大きいほど、その尊敬度合も高いのだそうです(-“-) こうした女性たちのメンタリティの変化も、経営者としては、ぜひおさえておきたいものですね(*^^)v
2012年11月30日(金)更新
「ナンバー2」は独立に向かない!?
そんな中、以前私がポッドキャスト『経営のヒント+(プラス)』で話した内容について、こんな質問が届きました。よかったら参考にしてください。
== 質 問 ==
会社のナンバー2が独立しても、成功する確率は非常に低いとのことでしたが、ナンバー2が独立して、成功するためのポイントや秘訣があれば、教えて下さい。
== 回 答 ==
組織にいた時に人を育成する方法を身につけていれば、独立しても大丈夫です。絶対に成功すると思います。
== 解 説 ==
組織に所属している人、特にナンバー2が独立する場合、意外と成功する確率が高くないことを以前にお話したことがあるので、この質問が来たのだと思います。
この内容をもう少し詳しく言うと、例えばあの会社は「あのナンバー2で成り立っている」とか「社長よりも○○部長のおかげで成功している」と言われるような一見外部から見るとすごく仕事が出来るナンバー2的な存在の人が独立した場合に、成功する確率はイメージよりもかなり低くて、上手くいくのは20~30人に1人位かな~などと話したことがあります(*^_^*) で、この回答に「意外だな~」と思った方の質問だと思います。
もちろん、成功をどのレベルで考えたら良いかも問題なので、上手くいくという状況を“元の会社と同じかそれ以上に成功する”という感じで考えて答えていると思ってくださいね。で、そういう風に独立して前職の会社を超えるような成果を出せる人はかなり少ないという感じなのです。
では、その理由を解説すると、前職ですごい成果が出せたのに、独立して成功出来る人と成功出来ない人の違いはどこから来るかと言うと、ずばり“人を育てることが出来るか出来ないか”の違いにその原因があります。
1人で独立して何かをする場合ならば、ビジネスセンスや営業力が突出していれば成功します。またビジネスモデルやマーケティングのノウハウをしっかり身に付けていれば成果を出すことは出来ると思いますが、会社経営となると、実際には人との関係をしっかり作って行くことが出来るかどうかにかなりのウエートがかかってくるのです。
ナンバー2の方が成果を出している場合に、結構ココが問題で、社長が人心を掌握してる組織の中で成果を出しているのか、自分自身にもその能力が備わっていて成果を出しているかは、一度しっかり見極める必要があると思います。
大企業をスピンアウトした方が、中小企業に来てなかなか成果を出せなかったり成功できない理由も実はこれと同じで、大企業の場合、上司部下とのコミュニケーションをそんなに気にしなくても、会社の力で部下は動きますから、簡単に組織は動いてしまうのです。
独立するにあたって、ビジネスモデルやマーケティングのノウハウも大切ですが、コミュニケーション能力や人の育て方が備わっているかということがとても大切です。特にあなたがナンバー2的な立場にある場合には、一度自分の人に対する能力の棚卸しをしてみるといいかもしれませんね(^_^)/~
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2012年11月22日(木)更新
話題の「俺イタ」「俺フレ」にみる“真の経営者”のあり方
その店とは、欧風立ち飲みというユニークなスタイルで超人気の「俺のイタリアン」と「俺のフレンチ」(通称、俺イタ・俺フレと呼ぶそうです)。最近うちのスタッフも並んできたようで、「超、感動しました!」と報告を受けました(笑)。
マスコミにも度々登場しているので、中古本販売ブックオフの創業者である坂本孝氏が手掛けた店であることはご存じの方も多いと思いますが、昨年(2011年)9月「俺のイタリアン新橋店」オープンを皮切りに、わずか1年ちょっとで9店舗にまで拡大させた手腕はさすがだと思います。
私はかねてから、この停滞した日本経済を活性化するには、「真の経営者」を育てるしかないと考えているのですが、ひとつの事業を成功させた経営者、とりわけ「創業」を経験している経営者は本当に強いと思います。
この坂本氏にしても、「最高の料理を徹底的にリーズナブルに!」というコンセプトのもと、外食産業激戦区である恵比寿や銀座に打って出て、16時開店のお店に朝から行列をつくらせているのです。
立ち飲みスタイルにしたのは、もちろん回転率を上げるためですが、通常のレストランであれば2回転するのも厳しいご時世に、ふつうに3回転以上させているみたいですよ(*^^)v
お客さんとしては、お店の前で1時間以上も並び、その後立って飲み食いすることになるわけですが、それを平気でさせられるのは“想像を超えたレベルの商品とサービス”を提供しているからです。
銀座八丁目店を訪れたうちのスタッフも、「1時間も立ってるとさすがに疲れ、途中で帰ろうかと思った」ようですが、ようやく店に入れて最初の一皿目を口にした瞬間、そんな思いは遥か彼方に吹き飛び、「楽しくて仕方なくなったんです!」と熱く語ってましたっけ(笑)。
それもそのはず、老舗フレンチの「シェ・松尾」では◎万円するフィレステーキやフォアグラとほぼ同等のお料理が1000円台で食べられるのですから…。その原価率はなんと4~6割! 業界の常識では「ありえな~い!!」数字なのです。もちろん量もたっぷりで、2~3人では食べきれないほどだそうです。
その上、ワインも超格安。持ち込み料(999円)を払えば、家から頂き物のワインを持ち込んでもOKだそうですから、言うことなしですよね!(^^)! こんなレベルのお店なら「こんどはあいつを連れて行こう!」とリピーターが増えるのも当然です。
来年坂本氏は、「俺の割烹」と銘打ち、伊勢エビやマツタケなどの高級食材をいただける和食立ち飲みの出店を計画中だそうです。この勢いで、次は中華の高級店でも出すんじゃないでしょうか?
それはともかく、「真の経営」ができる人にとって、業種や業態は全く関係ないのだということが、この事例からもよくおわかりいただけると思います。坂本氏から刺激を受けつつ、自社の新規事業について、楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年11月16日(金)更新
ビジネスはスタイルを持った人が成功する
そんな中、ビジネスのスタイルに関する質問が届きましたので、私ならではの視点でお答えしてみました。
== 質 問 ==
先生が「B to CよりもB to Bのビジネスの方がやりやすいと思っている」とおっしゃっていた理由は、何でしょうか? もう少し具体的に知りたいです。
== 回 答 ==
ビジネスはスタイルを持った人が成功すると思いますが、理由を挙げればいろいろありますが、私の場合はB to Bの方が性に合っているという感じで捉えてください(*^_^*)
== 解 説 ==
今回の質問は私の個人的な感覚の話なので、主観で答えますが、私がいろんな所で「ビジネスモデル的に好きなのはB to CよりもB to Bビジネスだ」と言ったりするので、こんな質問が来たのだと思います。
もちろんこれは主観なので、人それぞれの好き嫌いの問題で、私とは反対に絶対B to Cが良いとか、卸しビジネスしか興味が無いからやりたくない、あるいはネットビジネスでなきゃそもそもやる気がしない・・・等々、本当にそれぞれに考え方は違っていていいと思います。
それどころか、主観的に“これが好き!”とか“絶対にこれしかやらない”みたいな感じで思っている人の方が、結果として成功している感じがするので、好き嫌いとか主観は大いに持つべきだと思っています。
つまり、自分のスタイルを持った人の方が成功しやすいということですね(*^^)v
反対に言うと、いろんな人の話を聞いて「あれも良さそうだけどこっちも良さそう」とか「わ!こんなパターンもあるのか・・・」といろいろ振り回される人は、スタイルが無いので結果として積み重ねや蓄積ができず、とてももったいない感じがします。
もちろん最初はビジネス全体が分からないので、いろんな情報に触れることは大切だと思いますが、徐々に自分にはこれが合っていそうだとか、このパターンのビジネスはなんだか性に合っていそうだな・・・などと言うように、自分のスタイルを持っていくようにしたら良いと思います。
また、その理由が、最初に就いたのが○○の仕事だったのでとか、先輩がやって成功した仕事が◎◎だったので憧れてやってみたくなってスタイルを決めた、等でも全然かまわないと思います。
私は、自分で考えると最初に就いた仕事がB to Bだったので、また、結果としてほとんどの仕事がB to Bだったので、絶対にB to Bが良いと思っているのかもしれませんね(^_-)-☆
もちろん、B to Bの方が個人を相手にしていない分、ムチャなクレームが来ないとか、B to Cと比べて顧客数が少ないのでフォローや管理が楽だとか・・・と、理由はいっぱいありますが、一番の理由はその方が好きだからとか、ビジネスがその方向に向いているから、というのが正解かもしれません(笑)。
なんだか、今回の回答はちょっと変な方向に行ってしまいましたが、よかったら参考にしてください。
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2012年11月09日(金)更新
スマホをインフラにビジネスを発想する!?
電気通信事業者協会(TCA)が(2012年)10月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表したものだったのですが、NTTドコモは冬モデルの販売前であることも重なって、番号ポータビリティの転出超過は過去最大の18万9800件に達したというのです(―_―)!!
その大きな原因となったのが、9月21日に発売された「iPhone 5」の存在です。取り扱いキャリアのKDDIとソフトバンクモバイルは、純増数、番号ポータビリティの実績ともに好調に推移しており、ソフトバンクは28万4200契約を、KDDIは23万8800契約を獲得したようです。
「iPhone 5」の登場もあって、世の中の「スマホ化」が一気に加速した感もあり、今や電車で向かいの席一列全員がスマホをいじっている・・・などという光景も珍しくなくなりました。
経営者としては、こうした世の中の変化には常に敏感でいたいものですが、最近、スマホをインフラにしたサービスも続々と登場しています。
たとえば、「リブライズ」という図書館開設サービス。9月に発表された「Facebookアプリアワード」のコンテスト部門でみごと1位に輝いたものですが、数千円のバーコードリーダーとFacebookアカウントさえあれば、だれでも自分たちの図書館をつくれるという画期的なアプリなんです。
従来の図書館で使用されている蔵書管理や貸出管理のシステムは、かなり高額なものでしたが、この「リアライズ」のシステムを使えば、カフェやコワーキングスペースの一角を簡単に「図書館化」することができるというわけ(*^^)v
本の表紙にあるバーコードをバーコードリーダーで読み取っていくだけで、Facebookページ上の本棚にどんどん登録できるのです。本の表紙画像や説明文などは、アマゾンから抽出されるそうですが、将来的には同人誌などにも対応していく予定だそうです。
本を借りる際は、スマホに表示される自分専用の貸し出しカード画面をスキャンしてもらうだけ。貸し出しの履歴も、Facebook上に記録されていくそうです。
開発の原点は「本を活用して人との交流が生まれるしくみをつくれば面白いんじゃないか」というところだったようですが、たとえば会社やお店の一角に専門書などを並べ「図書館」にしておけば、その本を読みたい人が勝手に検索して、本を借りるために訪ねてきてくれる、ということです。
ありがたいことに、世の中にはこうしたスマホアプリだけでなく、無料で使えるインフラがどんどん増えています。それらを積極的に活用してみようという目で眺めてみると、自社の中には本や資料だけでなく、案外、集客に役立つ貴重な資産が眠っているかもしれませんよ(*^_^*)
この事例を参考に、アレコレ発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年11月02日(金)更新
50年続くビジネスモデルをいかに変えるべきか
「50年やっているビジネスをどう変えるべきか?」という質問ですが、私なりの視点でお答えしましたので、よかったら参考にしてください。
== 質 問 ==
50年やっているビジネスモデルが、流石に世の中と合わなくなってきています。今のビジネスを変更するにあたって、いかに変えるか? また新しいビジネスモデルを作り出すかについてヒントがありましたら教えてください。よろしくお願いします。
== 回 答 ==
一番大事なことは、今のビジネスと比べないことです。これだけ長く続くビジネスをされているということは今のモデルが相当優れたモデルだということですから、新規ビジネスの候補として思いついたビジネスを今のモデルと比べてしまうと、絶対に見劣りするはずです。
== 解 説 ==
人間というのはなかなか難しい思考を持っていて、今自分がやっていることはほとんど「普通のこと」と考えてしまいます。
例えば、今回の質問でもそうですが、50年続いているビジネスモデルを変えるには・・・と簡単(すいません、説明上そんな感じで話します)に言っていますが、今のビジネスモデルがどれくらいのレベルにあるかに関してはあまり関心がなく、たぶん正当な評価がされていないと思います。
こういった状況で変更や新たなビジネスモデルを考える時に陥ってしまうのは、今のビジネスモデルと比べてもっと良いモノ、例えばもっと簡単で収益性が高いとか発展性があるモノは無いか・・・と考えてしまうことです。
50年続けている、現在のビジネスモデルがどれくらい一般の会社のモデルと比べてすごいのかが分かっていないと、新たに考える基準値が高すぎてしまい、どんなアイディアも負けてしまう(=いつまで経っても新しいアイディアや新規ビジネスが始められない)ということになってしまう危険性が高いということです。
もちろん、目標としては今のビジネスモデルを超えるモノを考えることですが、例えば、ビジネスの入れ替えに緊急性がある場合には、あえてそのレベルのモデルを作り出すことに集中するよりも、5年や8年はイケるであろう簡単な変更やビジネスモデルを考えてみるとか、収益性は低いけれども、失敗の少ないモデルということに思考を集中させて考えてみる、などという思考の変換が必要だと思います。
いずれにしても、今のビジネスモデルを理想として、これに新たなモデルをぶつけるという考え方はやめた方がいいと思います。ご健闘を祈ります(@^^)/~~~
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2012年10月26日(金)更新
あの「はとバス」が“老・若”ペアガイド戦略を展開!?
同社が永きにわたって愛され続けているのは、常に世の中の動向に敏感で、定番ツアーに加え、思いっきりトレンドを意識したユニークなツアーを企画する力によるものだと思って見ているのですが、最近は『“老・若”ペアガイド』制を導入していると聞き、思わず笑ってしまいました(*^_^*)
同社は、2010年より特定のツアーガイドに、OGの再雇用を始めたのですが、団塊世代の大量退職により、利用者にシニア層が増えることをにらんでの戦略だったのでしょう。その上で昨春からは、若い世代のバスガイドとの「ペアシステム」を導入したのです。
つまり、1台のバスに、祖母と孫ほども年齢差のある2人のバスガイドが同乗するわけですが、これが意外なほどにウケているようですよ!(^^)!
今どきのシニアは、最先端の情報に敏感な方も多く、20代のガイドさんから、六本木の人気スポットのレクチャーを受けたりして喜んでいるのだそうです。もちろん、その陰には、年配ガイドの豊富な知識や経験によるアシストがあるのですが、彼女たちは自然と、若いガイドの教育係的な役割をも果たしているわけですね。
しかし、シニア層のガイドだけでは、どうしても弱くなりがちなのが安全面です。その点、若手ガイドなら、バスの誘導なども機敏にこなしますよね。つまり、ペア制は世代間格差を逆手に取り、互いの弱点を補完しつつ、最大限のメリットを生み出す賢い戦略になっている、ということです(*^^)v
この事例は、他業界でも、かなり参考になるのではないでしょうか? シニア世代をワークシェアリング的に活用すれば、人件費は単純に倍にはなりませんし、「ペア営業」を上手にしくみ化すれば、それだけで売上げを伸ばせる会社も出てくるはずです。
自社にもマネできる “一粒で何度もおいしい”しくみはないか・・・秋の夜長、楽しみながらアイデアを絞ってみてください(@^^)/~~~
2012年10月22日(月)更新
「思考できる人材」の育て方
2012年10月15日(月)更新
キティちゃんが観光大使に!? キャラクターと人間の垣根
その一環として、訪日観光客の誘致に活用するiPhone用のアプリをリリースしたのですが、そのメインキャラクターに選ばれたのは、なんと! サンリオの人気キャラクターである「ハローキティ」。ついにキティちゃんが、観光大使のごとく活躍する時代になったのです。
『Visit Japan With HELLO KITTY』というアプリですが、AR(拡張現実)カメラを起動すると、GPS機能と連動し、それぞれの観光地にまつわる「ご当地キティ」が登場してきて、一緒に記念撮影ができる、というものです(*^^)v ちなみに、開発はNECビッグローブが担当したようですよ。
今や、観光地の土産店には、「ご当地キティ」が当たり前のように並んでいますが、海外にもその熱烈なファンは多く、有名どころでは、マライア・キャリーやキャメロン・ディアス、ブリトニー・スピアーズ、ヒルトン姉妹、そしてあのレディー・ガガ様もキティファンとして知られています。
果たしてキティちゃんが、海外からの観光客をどのくらい増やせるのか、お手並み拝見といきたいところですね(^^ゞ
一方、フジテレビでは、10月1日付で新人女子アナが採用されました。「今年は秋採用もあったの?」なんて声が聞こえてきそうですが、その名は『杏里(あんり)ルネ』さん・・・じつは、彼女は生身の人間ではなく、CGキャラクターなのです(@_@。
「デジタルアナウンサー」という職種で採用された杏里ルネさんは、早速、同社のサイトの「女性アナウンサー」ページに加えられ、諸先輩方と並んでプロフィールまでが公開されています。
今後はデジタルデバイス普及への対応や、同局の番組とSNSとの連携強化という重責を担うほか、これまで高島アナ、生野アナ、加藤アナ、三田アナらが担当してきた「パンシリーズ」を引き継ぐそうですよ(*^_^*)
先日、六本木の「ニコファーレ」にて、入社式と称したお披露目会が行われたのですが、ネットでは「いつの時代のCGだよ!」「初音ミクをちょっとは見習えよ!」などといったお怒りの声もチラホラみられるものの(笑)、話題提供という点ではそれなりに期待できるのではないでしょうか。
それにしても、「ボーダーレス社会」とはよく言ったもので、人間とキャラクターの垣根が、どんどん無くなっていくのを感じませんか? これまで人気タレントやアイドルたちが務めていた役割を、これからはCGを含めたキャラクターが担う時代が、もうすぐそこまで来ているように感じます。
考えてみれば、キャラクターたちは年も取りませんし、スキャンダルも起こしません。現に、キティちゃんの誕生は1974年のこと。11月1日生まれだそうなので、人間であれはすでに37歳です(+_+) こんな年齢まで文句も言わず、稼ぎ続けてくれるアイドルは、そうそういませんよね(笑)。
もちろん、キャラクター開発を安易に考えてはいけませんが(決して、素人考えで決めてはなりません)、これからの時代のひとつの選択肢として、ぜひ頭の片隅にでもストックしておかれてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年10月05日(金)更新
「現場」から会社を変えるための2つの方法
そこで、今回は敢えて「現場から会社を変えたい」と悩む会社員の方からの質問を取り上げてみました。あなたならこの方にどんなアドバイスをされるでしょうか? 経営者という立場を一旦忘れ、一緒に思考を拡げてみてください(*^^)v
== 質 問 ==
今の会社は古かったり時代の流れに遅れてしまうことがたくさんあります。ただ、自分は今の会社では未熟なこともあり、いろんな意見を言える状態ではないというのが現状です。
ただこのままでは、他の企業に負けてしまうというのが本音です。
今すぐに会社の流れを変えるために僕が今できることは、何があるでしょうか? もちろん転職すればいいのもわかりますが、部下も何人かいますし、お世話になったこの会社をなんとかしたいと思っております。現場から会社を大きく変化させるには何から始めていけばよいか、教えて頂けると幸いです。
== 回 答 ==
正しい意見であればあるほど、そういう意見を通すのが難しいと思います。ですから、まずは信頼を得る方向でスタートするのが良いと思います。では信頼はどうやって勝ち取れるか・・・その選択肢は2つしかありません。
== 解 説 ==
古い体質の会社で新しい意見ややり方を実行しようとすることは、とっても大変です。その主な理由は、これまでやっていたことが結果として否定されてしまうからです。
質問の方の会社は、かなり年月の経っている会社のようなので、歴代の責任者や現在の担当者の立場がなくなるという内容には、意識的・無意識的に関わらず感情から組織ぐるみで反発されることが多いと思います。
また、大枠賛成だが実行に移すと各部署で反発を買って動かない、なんてケースも多いと思います。
組織病とでも言うか、組織というのは不思議なモノで、他社と比べて業績が不振になったり最悪倒産とかになりそうな場面でも、自分の立場が脅かされる方がイヤだという人間を沢山作ってしまうケースが多いので、こんな状況がいろいろな会社で普通に見られたりします(ーー;)
そのような理由から、やり方が理に適っていたり正しかったりすると、なおさら反発を買うことの方が大きくて、意見そのものをつぶされてしまったり、意見を言っている人間を誹謗中傷したり、組織や役職から外してしまおうという動きが出たりします。
こんな状況なので、あなたが上司や会社に対してこんなところが良くない、改善すべきと真正面から言っても、絶対に動かないし、いい結果は生まれないと思います。こんな状況から少しでも良い方向に会社を動かしていきたいと思うのであれば、方法は2つしかありません。
ひとつは、上司の言うことを徹底的に聞きながら、少しずつ信用や信頼を得ていき、上司が自分に安心してくれたことを確認した後に、上司と相談するという形で少しずつ変革を始める方法。
もうひとつは、自分から下の組織を他の集団よりも圧倒的に成果の上がる強い組織にして、リーダーとして経営者や経営幹部から信頼され、少しずつ大きな集団のマネジメントを任されて行くようにして、組織を改革することです。
どちらの方法からスタートするかは、あなたの環境で決めてください。
いずれにしても一番良くないのが、考えや思いをストレートに言ってしまうことです。発言は信用を得てから、これが原則です。参考にしてみてください。
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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