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2015年01月09日(金)更新

経営者にとっての「決断」とは

2015年がスタートして1週間経ちましたが、みなさま、今年の滑り出しは順調でしょうか?
 
私は今年も引き続き、多くの発見と成長の一年にしたいと思っているのですが、その発見や気づきを、このブログやメルマガ、書籍やポッドキャスト、さらに映像などのコンテンツを通してみなさんにお届けしたいと思いますので、本年もよろしくお願いします!
 
今回は、経営者なら誰もが直面する「決断」についての質問にお答えしてみました。あなたなら、どうお答えになりますか?
 
== 質 問 ==
 
経営者の一番の仕事は「決断」だと思っているのですが、意思決定をする際に、石原先生が注意されていることについてぜひ教えてください。
 
== 回 答 ==
 
感覚的にもしくは閃きで答えを考えて、しばらく実行しないでその答えを多面的に考えたり、シュミレーションしてイメージ検証する。実行する場合も最初はほぼ実験であれこれ試す、確信が持てたらそこで初めて決定する・・・こんな感じでしょうか(^.^)
 
== 解 説 ==
 
今回の回答は、私だったらどんな感じなのかを、個人の感覚や思考として書きますので、正解はないと思いますが、意思決定は、かなり速い方です。
 
決め方は、ほぼ感覚的で、閃きや、カン、で決めていると思います。また、私の場合はセールスの経験やスキルがあるので、売れる?売れない?とかを考えて決める場合も多いですね(p_-)
 
やる時もやらないと決める時も、決断はかなり速いと思います。
 
ちょっと前までは、やると決めるのは速く、やめると決めるのはちょっとゆっくり目だったのですが、最近はやめる決断もかなり速くなったと思います。
 
やると決めたら次はどうするかですが・・・すぐに実行はしないのです。気を付けているといったら多分このプロセスをしっかりするということだと思いますが・・・
 
どうするかというと、しばらくは実行しないで、やる方法や、やったらどんなことが起こるかなどをかなり細部に渡ってシュミレーションしている感じです。
 
これを仕事の合間のちょっとした時間とか、お風呂に入ったときとか、電車で移動するときとか、寝る前とかにいろいろ考えたりイメージしたりするわけですね(^.^)
 
こういう時間は大好きで、このイメージを繰り返したり思考することが、その後の展開ではとっても重要だと思っています。
 
決断を実行に移す時もあわてないで、ゆっくり時間をかけてトライ&エラーをわざと繰り返す位の余裕を持って、やって行きます。
 
イメージで上手く行くと思った方法も実際にやってみると全然上手く行かなかったり、期待していたマーケットよりも実際にはまったく違った顧客からの反応が良かったりと、リアルにスタートするといろいろ分かってきますよね。
 
実は最終的な決断をするのは、その実行に移した時の成果や感触を実感した時だと思います。
 
まわりには、やると言いますので、決断しているという感じなんですが(また、でないと組織は動きませんからね~)、実際の決断はその後にしてるってことでしょうかね(p_-)
 
こういう感じですから、閃きやカンでの決断&シュミレーション&実行の結果、ダメだと感じる時もあるわけですが・・・その時はどうするかというと、即、中止命令を発動します。
 
こうなると組織からは文句や疑問がたくさん出てきますが、それは気にしないようにしています(笑)。
 
今回は自分を振り返って、決断とそれからのステップを書いてみました。参考になったらうれしいです(*^_^*) 
 
 
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2014年12月26日(金)更新

都内の山里で忍者修行!? “本物志向”が海外で評判に

いよいよ年の瀬も迫ってきましたが、経営者として、来年の展望をどのように立てていらっしゃるでしょうか? 私は、色々な意味で、ますます厳しい年になるのではないかと予測し、思考のギアチェンジを済ませています。
 
これまでのように、広告宣伝やマーケティングだけでは、モノが売れない時代になるでしょう。端的に言うと、“本物”だと証明されたものだけが生き残る時代・・・といったところでしょうか。



 
 
そんななか、ちょっとおもしろい事例を見つけたのですが、教育助言会社「クロスインテリジェンスエージェンシー」と、忍者文化の伝承に取り組む企業「武蔵一族」が提携し、東京都あきる野市の山里で展開している、忍者修行を体験できるプログラムがあるんです。
 
「忍者」と聞くと、娯楽施設などでの“なんちゃって忍者”を思い浮かべるかもしれませんが、同社のプログラムは超本格派! 料金も、2時間のコースで一人10,800円。山中まで分け入る4時間のコースは16,200円と決して安くはありませんが、外国人観光客や日本人経営者からの問い合わせが後を絶たないそうですよ(*^^)v
 
じつは以前、武蔵一族の後継者の方とお会いする機会があったのですが、彼らは古武術道場で修業を積み、胆力を鍛え、気の出し方を心得ていて、並外れた集中力を持っています。だからこそ、常人にはマネできない技を習得できるわけですが、
 
「マンガやドラマに出てくる忍者は、手裏剣を大量に投げ続けますけど、あれは虚構の世界ですね。手裏剣はひとつがかなり重いので、それを大量に持っていたら身軽に走れませんから(笑)」
 
そんな裏話(?)まで教えてくれましたが、彼から「先生もある意味“忍者”ですよ」と言われ、びっくりしました。どうも私は、人並み外れた気を出しているみたいです(*^_^*)
 
それはともかく、日本人が忘れ去りつつある日本文化を、“本物志向”という切り口で上手に掘り起こせば、それに惹かれて、世界中から、もっともっと人が集まってくるはずなんです。
少子高齢化が進む日本の生き残る道はそれしかない! 私にはそう思えるのですが、いかがでしょうか? この事例を参考に、年末年始休暇を利用して、思い切り「思考の翼」を拡げてみてください(@^^)/~~~
 
最後になりましたが、今年一年のご愛読に心から感謝いたします。来たる年が、みなさまにとって輝かしいものでありますように☆
 

2014年12月19日(金)更新

商品力があって情報発信力が乏しい会社

いよいよ年の瀬も迫ってきましたが、今回は私のメルマガで2週にわたって回答した内容をまとめてみました。来年に向けて、少しでも参考になればうれしいです(*^_^*)
 
== 質 問 ==
 
商品力があって情報発信力が乏しい会社の向かうべき方向性について、ご指南いただきたいです。
 
== 回 答 ==
 
こういう企業は自社が考えるよりも“情報発信は急務”ですが、マーケットでの立ち位置の違いによって情報の出し方が違うので、それを理解した上での発信ということになります。
 
== 解 説 ==
 
商品やサービスに自信のある会社は、一般的に情報発信が苦手な場合が多いのですが、その理由は現状でも紹介やリピートによって、そこそこ以上にビジネスが好転している場合が多いからだと思います。
 
現状は儲かっている、目の前の人は当社の価値を知っている、地域では多少なりともブランド化している・・・ということで、一生懸命に情報発信しなくても・・・と思ってしまうということですね(─_─)!!
 
人間、なるべくなら何でも現状維持で済ませたい、できれば努力したくないわけですから、こういった状況の会社は、周りの売れていない会社よりも情報発信のタイミングが遅れてしまう傾向にあり、情報発信をしっかりやるライバルが現れたら一瞬でマーケットを取られてしまう可能性がある・・・ことなどに、まったく気づいていない場合も多いものです。
 
いくら老舗でも、情報発信で負けると“あっ”という間にマーケットをライバル会社に持っていかれてしまう事例は多いのですが、現状で勝っていると、これになかなか気がつかないというわけですね。
 
ちょっと例を上げると、その昔は東京の名物であり定番のお土産は“雷おこし”だったわけですが、情報発信で「東京バナナ」に負けてしまった結果、あっという間に“雷おこし”は浅草名物になってしまいましたよね(─_─)!!
 
なので“商品力があって情報発信力が乏しい会社”は、情報発信は急務!死活問題です。突然死したくなかったら、すぐに取り掛かるべきで、社内の一番大切なプロジェクトと考えて、できれば社長自らが進めないといけないと自覚して欲しいモノです。
 
こちらが情報武装していない状況にも関わらず、たまたまライバルが情報の発信を怠っているので、生き延びているなんて状況です。
 
この自覚が芽生えたら、次の段階として、どうやって情報発信していくかということになりますが、その方法の基準となるのが、自社がマーケットの中でどういう立ち位置であり、今後どういった方向に向かうのか?どの立ち位置を狙っているかという方針です。
 
では、どうやって情報を出していったらよいかということですが、その企業がマーケットの中でどんな位置づけにあるかによってかなり違います。
 
その位置づけの違いをもっと具体的に述べると、企業規模がかなり大きく、マーケットシェアを狙ったビジネスの展開をしているか?それとは逆で規模は大きくしないで特定顧客マーケットに対してビジネスを展開しているかによって情報の出し方が違うということです。
 
また、その企業が今後規模を拡大させて行くのか?今の規模からの拡大を考えていないかによっても情報の出し方が違ってくるということです。
 
さらに解説を加えると、規模が大きい会社、または規模を拡大させていく会社の情報発信は、マーケットに網を大きくかけるつもりで、多面的に情報を出していくことで認知マーケットでのシェアを取りに行くべきです。
 
認知マーケットとは、文字通り人が知っているという意味ですね(^.^) ◎◎と言えばどこどこだよねって感じで、買ったことが無い人までも知っているという状態を目指すということです。
 
こういう状況まで、情報を広げるとそこに他社が参入してくることを躊躇しますので、他社の参入を防ぐという意味でもとっても重要と思います。
 
特定顧客マーケットに対してビジネスを展開している会社や規模を大きくしないでブランド化して行こうという会社の情報発信の仕方はどうするかというと、マーケットの中であるランクを決めたらそれ以下には情報を流さない・・・という形で、差別して、区別して情報を発信するという方法が良いと思います。
 
逆に、あるレベル以上の方はみんな知っているという状態を目指して行います。希少性やブランドは、少数の知っている人と大多数の知らない人がいるという状態で初めて作られるわけですから、情報を出すチャンネルやレベルのセグメントをしっかり絞ることが重要なんです。これをヒントにいろいろ工夫してみてくださいね(*^^)v
 
 
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2014年12月12日(金)更新

“自撮り”が主流の時代!? 視点を変えて既存アイテムを売る

早いもので、今年もあと半月で終わろうとしています。今年の年末年始は、どんなふうに過ごすご予定でしょうか? 旅行に行かれる方、自宅でのんびり過ごす方、それぞれの楽しみ方があると思いますが、このシーズン、親戚や友人たちと集う機会には、「カメラ」の出番も増えるのではないでしょうか?
 
といっても、最近はスマホのカメラの性能も良く、動画までスムーズに撮れるので、わざわざデジカメやビデオカメラを持ち歩く人は、かなり減っているんじゃないかと思います。
 
 

 
 
そんな中、にわかに注目を集めているビデオカメラがあるんです。キャノンが昨年(2013年)売り出した、置き撮り式のビデオカメラ「iVIS mini X」という商品なのですが、キレイな“自撮り”ができることから、人気を呼んでいるのだとか(*^_^*) 
 
そういえば最近、街中でスマホに棒を付けて、自分を撮影している人を見かけませんか? 通称「自撮り棒」とか「セルフィスティック」とか呼ばれているらしいですが、そもそもカメラは人や風景を撮るものという常識からすると、これは、カメラが想定外の使われ方をし始めたという現象です(@_@。
 
経営者たるもの、こうした消費者意識の変化には、常に敏感でいる必要があります。すでに「性能」の部分では甲乙付けがたいレベルに達している日本の電化製品も、視点を変えれば、こんなふうに新しいマーケットに訴求できるわけです(*^^)v
 
“自撮り”族にとっては、既存のカメラでは自分が耐え難いほどのアップになってしまうのがストレスだったわけで、超広角レンズを採用したこの「iVIS mini X」は、周りの風景も入れながら、自分自身をキレイに撮影できるのが最大の特長だそうです。
 
近年、家庭用ビデオカメラの市場は、年20%程度減少し続けているようですが、動画を撮る機会自体は増え続けているという事実に着目した同社は、従来とは違うコンセプトのビデオカメラの開発を模索する中、この商品に行き着いたようですよ。
 
おもしろいことに、同商品のメディア露出が増えるに連れ、会議の記録用などのビジネスユースにも需要が広がり始めたそうです。この事例を参考に、自社商品にもなにか“ひねり”をプラスできないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 

2014年11月28日(金)更新

運気の流れを変えるには・・・

早いもので、来週から師走に入ります。書店には、来年の暦がたくさん並んでいますので、ついつい来年の運勢が気になったりするものですが・・・今回は、運気の流れについてちょっとおもしろい質問が届いたので、取り上げてみることにしました(*^_^*) あなたなら、どうお答えになりますか?
 
== 質 問 ==
 
石原先生はいつも一貫されて本当に素晴らしいと思いますが、なんとなく流れが良くないとか、そういった事を感じる時はありますか? もしあるのであれば、どのように解決されるのでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
どんな人にも流れが悪いと感じる時はあると思います。私も仕事をしていて、なんとなくそう感じる時が年に数回はありますね(^.^)
 
== 解 説 ==
 
つい最近、顧問先の社長さんからも同じような質問をされて回答したばかりなので、この質問にも答えようと思ったのですが、そういう時の対処法として私は、
 
 1)気を出して状況を吹き飛ばす
 2)流れを切り替える行動を取る
 3)気にしないでやり過ごす
 
というような行動を取っていると思います(社長さんに聞かれて自分が無意識にやっていることを考えると、どうもこういう行動を取っているようですね)。
 
原則的に・・・というか無意識にやっている行動でどうも一番多いのが「1」で、その場でその状況を吹き飛ばす、気の流れを一気に変えてしまうように気を発する・・・これが一番多いみたいです(笑)。
 
かなり確実にこの方法で悪い流れは無くなるというか、変わると思っていますが・・・体験的には実証済みのノウハウです(#^.^#)
 
「2」の方法はもっと意識して変えたい時にする感じなんですが、流れは行動が引き起こしているので、流れを引き起こしている思考の逆をやるという方法です。
 
人にすすめる時には、これを教える場合が多いですね(^.^) ちなみに、気の話は上級者に教えます。
 
いつも原稿を書きに行くカフェを変えるとか、いつもとは別の道をわざと選んで会社に行くとかですが、こうしようかなって思考の逆をしばらく行動すると、結果流れは変わると思います。
 
「3」の気にしないは、自分は原則運が良いのでほっとけば流れが変わるという感じでやり過ごす方法です。
 
忙しくしていると、気が付いたら運の流れが変わって上手く行っていることが多いので“あれっ”と思っても忙しい時はそのままにするということですね。
 
これも「自分は運が良いと思っていますか?」と相手に聞いて、「はい!」と答える方には「じゃあほっとけば平気ですね!」という感じでアドバイスします。
 
というわけで、一般的には「2」か「3」がおすすめなので、お好きな方を選んで実践してみてください(@^^)/~~~
 
 
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2014年11月17日(月)更新

世界中の写真家とWebで繋がる!? 「スナップワイヤ」日本上陸

情報化社会は目覚ましい進化を遂げ、今やネットで買えないものはないんじゃないかという気もしますが、インターネットサービスを手掛ける「gram30」が、先月(2014年10月)、自分が欲しい写真の撮影を世界中のフォトグラファーに依頼できるサービスを開始しました。
 
その名も「SNAPWIRE(スナップワイヤ)」。同社が出資する米カリフォルニアの「SNAPWIRE MEDIA」のサービスをいよいよ日本で展開し始めたわけですが、ウェブサイト用の軽い写真などは10ドルから購入でき、撮影者には売上げの7割が支払われる、というしくみのようです。
 


 
 
これまでも、ネット上で写真素材を提供するサービスは多くありましたが、写真家に欲しい写真の詳細な依頼ができるので、従来とは違ったマーケットが反応する進化系のサービスと呼べるでしょう(*^^)v
 
利用者は、欲しい写真のテーマや、2500文字以内の詳細な説明文、何日以内に写真が必要か、などの情報を記入すると、われこそはと思う世界中の写真家から投稿が始まります。
 
その中で気に入った写真があれば購入できるわけですから、自社でカメラマンを頼んでロケを敢行する費用と手間を考えたら・・・当然こちらを選ぶケースも出てくるでしょう。
 
ちなみに、投稿された写真は、同サイト上に誰にでも買える状態で保存されますが、追加料金を払えば、最長5年の独占使用が認められるそうです。フォトグラファーのなかには、独占使用契約を含め、1枚の写真で6,000ドルを稼いだ例もあるみたいですよ(*^_^*)
 
米国では今年3月にサービスを開始。現在は43ヵ国で約3万人のフォトグラファーが登録しているようですが、若きフォトグラファーの才能を発掘したり、彼らに収入を増やすチャンスを提供するという意味でも、価値あるサービスのように思います。
 
Webのサービスは出尽くした感もありますが、日本人ならではの感性を持って進化させていけば、まだまだ世界に通じるサービスはいくらでも生み出せるような気がしませんか? この事例を参考に、秋の夜長、楽しみながら、発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2014年11月07日(金)更新

「人の感情を理解する」ために

いつのまにか、今年のカレンダーも残り2枚となりました。経営者としては、いつにも増して忙しい時期に入ると思いますが、こんなときこそ周囲の力を上手に借りて、過ごす時間の価値を上げたいものです。
 
そのためには、「人の感情を理解する」ということがとても大事になってくるので、今回は私のポッドキャストのリスナーさんからのこんな質問を取り上げてみることにしました♪
 
 
== 質 問 ==
 
石原先生のポッドキャストを聴いていて、「人の感情を理解する」ということが、ビジネス上の大事なスキルであることはよくわかったのですが、日々の日常でそれをつかむためのポイントはありますか? 具体的な訓練法などがあれば、ぜひお聴きしたいです。
 
== 回 答 ==
 
ビジネス上ではなかなか聞けませんが、日常であれば相手の感情を知りたいと思った時に、結構簡単に(^.^)聞ける場面は多いと思います。その時に素直に聞け(尋ねれ)ば、人の感情を知る(=学ぶ)ことができるようになると思います。
 
== 解 説 ==
 
この手の話は良く聞かれる質問ですが、人の感情を理解する(=トレーニングする)方法は意外に簡単で“こういう時に人はどういう感情を持つのか?”とか“思考するのか?”あるいは“行動するのか?”を知りたいと思ったその時に、そのタイミングで、目の前にいる相手に聞いてみると良いと思います。
 
緊迫したビジネスの場面だと、これはそう簡単にはできませんが、友人や知り合い同士だとか、何らかの関係で近しい状況にある方(仕事がスムーズに進んでいる場合の上司部下とか)だったら、結構自然にそういう時にはこんな気持ちになるなど・・・素直に教えてくれると思います。
 
これはオンタイムに人の感情を知る方法ですが、同じように人に聞く方法で“あなたがこういう場面でこんな対応をされたとしたらどう感じると思いますか?”とか“どんな気持ちになりますか?”“それでどうすると思いますか?”などと聞ければ、その人からの答えで人の感情を知ることは結構できると思います。
 
これだと、相手のリアルな感情ではありませんが、同じ質問を複数の人に聞いてそれぞれがどう答えるかをまとめていくと、なるほど、こういう時にはこんな感情を多くの人は持つようになるんだな・・・・と分かってくると思います。
 
こんな方法を取り入れて、毎日相手の感情を汲み取るように心がければ、かなりの練習になると思いますよ。よかったら、参考にしてくださいね(*^^)v
 
ちなみにちょっと宣伝ですが(*^_^*)、私の発信する音声プログラムに、先月から新番組が加わりました。その名も『経営のヒント グローバル』。
 
2009年12月にスタートしたポッドキャスト番組『経営のヒント+(プラス)』はすでに250回を過ぎ、累計ダウンロード回数も1600万回を超えました。さらにその後『経営のヒント プレミアム』をリリースしましたが、お陰様で今では両番組とも、たくさんのリスナーのみなさんに聴いていただいている長寿番組となっています。
 
そんな中リスナーさんを中心に「石原先生は、コンサルをどんな風にやっているのですか?すごく知りたいです!!」と熱いメッセージをいただくことが急激に増えてきています。
 
時を同じくして、世界で活躍しているリスナーのみな皆さんからのメッセージにアクセスしてみると、私のまわりの海外ネットワークが驚くほど広がる…といった現象が起きてきました。そこで、いよいよみなさんの声にこたえるべく、この番組をスタートする運びとなったわけです。
 
この番組は、生のコンサルの現場をリアルに体験としてお伝えする今までにないコンテンツとなっています。世界各国、その土地に根付いている文化・特色をビジネスとして切り取り、私がコンサルの現場で常に持っている視点・考え…etc…今世界を舞台に生で起きている出来事を通じて、私のコンサル現場を臨場感あふれる構成でお伝えしますので、ぜひお聴き逃しなく(*^^)v
 

2014年10月31日(金)更新

デジタル時代における「手帳」の存在意義

早いもので、10月も最終日。明日からは、11月の声を聞くわけですが、毎年この時期になると、手帳売場が妙に込み合うものです(*^_^*)
 
といっても、近年はスマホなどのデジタルモバイルでスケジュール管理をする方も増え、手帳の売れ行きはどうなんだろう・・・などと思っていたところに、生活雑貨店の「ロフト」が、今年初めてオリジナルの手帳を開発し、大々的に販売をはじめたようです。
 


 
 
これまでは、「ほぼ日刊イトイ新聞」から誕生した「ほぼ日手帳」などの売れ筋商品を素早く投入するため、コストや時間のかかる自主企画商品の開発には消極的だった同社ですが、なぜ、敢えて、今、なんでしょうか?
 
同社は昨秋、そごう・西武の取締役横浜店長だった内田雅巳氏が代表取締役社長に就任していますが、内田氏は2008年~10年の西武池袋本店構造改善計画で、趣味雑貨やインテリア等の強化を柱とした都市型ライフスタイルセンターづくりに寄与し、現在も好調維持する基礎づくりに貢献した人物。
 
手帳の分野においても、販売で培ったノウハウを生かし、これまでにない切り口で開発した商品で新たなニーズを貪欲に掘り起し、マーケットそのものを開拓する気概を持った戦略を打ち出した、というわけです(*^^)v
 
さて、その「これまでにない切り口」とは・・・「手帳=スケジュール管理ツール」という常識を捨て、思い切り趣味や生活スタイルに特化して『記録(ログ)を書き込む専用の手帳』」を開発したのです。
 
登山、釣り、写真、ゴルフ、仏像、ヨガ、自転車、鉄道、食べ歩き、子育て、ワードローブetc…など30種類を用意し、たとえば「登山」用であれば、撮影した風景や購入した登山靴の写真などを貼り付けてその感想を書き込めたり、歩行距離や天候など「山行」の記録を書き込みやすいようにレイアウトされているようです。
 
つまりこれって、リアルな「ブログ」ですよね(*^^)v  多くの人がブログやSNSを日記代わりに活用している時代ですが、一方では「それってそもそも公開すべき情報?」といった疑問を持つ人もいますし、ネット上に溢れた人様の日記を読むために、自分の大事な時間を使いたくない、と感じている人も少なくないはずです(―_―)!!
 
同社はそんな人たちの奥底に眠る思いを汲み取るかのように、「日記はオフラインで楽しめばいいのでは?」というメッセージを世間に発信している気がして、ちょっと笑ってしまいました。
 
どんなマーケットであろうと、経営者に時代を読み解く力があれば、活路を見い出していけるものです。この事例を参考に、自社にもできることはないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 

2014年10月24日(金)更新

情報化時代における人の意見と自分の意思決定

今日は久しぶりの秋晴れで気持ちいいですね♪ 早いもので10月も月末が近づいてきまして、経営者としては来年に向けて「決めなければならないこと」がたくさんあると思います(*^_^*) というわけで、今回はこんな質問を取り上げてみました。
 
== 質 問 ==
 
情報を求めて人に色々話を聞くとブレてしまいそうになる時がありますが、その時のこらえ方が知りたいです。人の意見を聞くことと、自分の意志を通すことのバランスのようなものがあるのでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
人に話を聞くとつい影響されてしまうことがありますが、そういう場合は、一度立ち止まって自分の立ち位置を意識して聞く姿勢を整えると影響されずに済むと思います。
 
== 解 説 ==
 
情報を求めて人にいろいろなことを聞くということは、自分自身のスキルアップや成長に役立ちますからすごく良いことだと思います。
 
本やネットでも情報をたくさん集めることはできますが、もっと聞きたいとか、自分の環境ではどうなのか?など、詳しく突っ込みたいときはやっぱりリアルに面談することが重要ですからね。
 
その時の注意ですが、これまでの学校教育やセミナー受講などの経験から“教わる=こちら側が下になる”という感覚がどうしても芽生えてしまうということです。
 
なので、質問のように相手の話を聞きながら、こちらの考えがだんだんブレるとか影響されてしまいそうになる・・・ということが起きるわけですね(─_─)!!
 
この時にどんな対応をすればよいかということですが、成功している経営者であればあるほど人(・・・この場合は専門家ということが多いと思いますが)に話を聞く場合、絶対に相手をこちらの上位に置くことはないということを知っておけば、感心してペコペコしてしまったり、影響されて主導権を取られてしまうということはなくなると思います。
 
どうしてこういうスタンスが取れるようになるかというと、それはいろいろな体験から苦労して身につけるということですが、例えば誰かの話やアドバイスをうっかり信じてしまって、結果痛い目にあうとか、自分の立場が上がってくればくるほど、相手が自分の気持ちに合うように話を歪曲させたりするということを体験して、不用意に人の意見を鵜呑みにしないとか、何かを解決するためには例えその相手が聞きたい分野の第一人者や専門家だったとしても、その人一人の話を信じないで、複数の専門家の意見を聞いて総合的に判断した方が良いという失敗の経験があるからだと思います。
 
もちろんこういった経験はそんなに簡単にできるわけではありませんから、するとなると大変ですが、先ほども書いたように、優れた経営者は人の話を聞くときにも相手を自分の上位に置かないということが分かるだけで、ちょっと心の強さを身につけることができると思います。
 
それを基準に頑張っていただければ、結果はかなり違ってくると思います。よかったら、参考にしてください(*^^)v
 
 
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2014年10月20日(月)更新

店主の選ぶ「1万円選書」が人気!? 北海道のいわた書店

読書の秋・・・日頃みなさんはどのように本を買っていますか?忙しい経営者の方はネットで買うケースが圧倒的に多いかもしれませんが、今、北海道砂川市にある「いわた書店」の「1万円選書」というサービスが人気を呼んでいるようです(*^_^*)
 




失礼ながら、地方の小さな本屋さんだとお見受けしますが、同業者が次々に廃業するなか、行き残りをかけて始めたのがこの「1万円選書」でして、注文時に「仕事の内容」「最近気になった出来事・ニュース」
 「よく読む雑誌」などの簡単なアンケートに答えると、店主の岩田さんがあなたに代わって1万円分のおすすめ本をセレクトして送ってくれる、というサービスなのです(@_@。
 
ネットの世界には「本のソムリエ」のような方も何名かいらっしゃいますが、本選びのノウハウを実業に結びつけている点はさすがリアル書店の社長さんです。なんでも岩田さんは、中学生時代には図書館にある小説はほとんど読んでいて膨大な情報量を持ち合わせているそうですよ。
 
最近はマスコミにも度々取り上げられていることもあり、全国から注文が殺到! 現在は約200人待ちだそうですが、自分では決して選べない本との出会いもあり、このサービスにハマってしまうリピーターの方も少なくないようです(*^^)v
 
岩田さんは、「本には人生を変えるほどの力があります。お送りした数冊の中に、1冊でもそんな本があったとしたら最高です!」とおっしゃっていますが、本を心から愛する人にしかできない発言ですよね。
 
本好きの私としては、こうしたサービスを通じて、少しでも読書家が増えてくれれば嬉しいですし、いかなる商売も、アイデアしたいで活路を見い出せるということを知ってほしいところです(@^^)/~~~
 
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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